福祉村を歩く 久しぶりに追い込んだ
今日は1日雨の予報。幸い7時の段階ではまだ雨が落ちていなかった。
急きょ県民福祉村に行くことにした。
どうせ行くなら1日そこで過ごすことにした。
ギター、プールの道具、そしてPCを車に放り込んで出発。
福祉村に着いた頃雨はぽちぽち落ちてきた。
この程度なら問題なし。本降りになる前に歩いくことにする。
歩き始めるうちに徐々に昔の感覚が蘇ってくる。
調子いいぞ!
久しぶりに追い込んでみよう
福祉村はかつて自分のトレーニングホームコースだった。
30年ほど前サッカーや山登りのトレーニングとしてここを走っていた。
福祉村ができて間もない頃で人も少なく、格好のトレーニングコースだった。
何年も走り続けるうちにフルマラソンを目指すようになった。
ちょうど第一次ジョギングブームの頃だ。
ジョギングとかランニングという言葉が普通に使われだしたころ。
(それまでは駆け足と言っていたように思う)
1周1850メートルのコースをタイムを計りながら走る。
距離・時間・ペースといった数字を目安にして追い込んでいった。
追い込んだ後はプールで泳ぎクールダウンや筋肉を休めたりした。
帰り道は5キロの道のりを自転車で帰る。
40代半ばに入り、走ることをやめた。
理由はいろいろあった。
サッカーの練習中に痛めた左足靭帯をかばって走った結果、慢性的な膝の痛みに悩まされた。
仕事も中堅どころから「ベテラン」と呼ばれる時期になり、毎日が時間に追い込まれるようになっていた。
プライベートでもいろいろあった。
ライブ活動も本格化していた。
心に余裕がなくなっていた。
数字に追われ走り続けることが苦痛になっていた。
50代に入り自転車で落車し右足を骨折した。
3ヶ月近い松葉杖生活を余儀なくされた。
リハビリのため再び福祉村に通い始めた。
「松葉杖ウォーキング」と称して効率の良い熱き方を研究し、高速で歩く練習をした。
ランニングはできないが、ウォーキングはできるようになった。
松葉杖をストックに持ち替え、ノルディックウォーキングを始めた。
以前のような数字を目安にしたトレーニングはこりごりと思っていた。
むしろこの頃から「散歩」をしながら自分と向き合い、自分と会話することのほうが大切なことのように思い始めた。
散歩を小さな旅ととらえ、先々で道草を食いながら歩くことが自分のスタイルになった。
目的のある旅ではない。
小さいとはいえ旅するための旅。
これが今に続く自分のスタイルだ。
このスタイルに福祉村のトレーニングコースはそぐわない。
周回コースではたいして道草も喰えない。
なによりも走る人、歩く人の数が昔よりもはるかに増えた。
集団で走るランナーたちにに追い抜かれる気兼ねする。
ゆっくり歩く人たちを追い抜くたびに気兼ねをしてしまう。
いつしか福祉村からは遠ざかり、人の少ない川沿いの小径がホームコースになっていった。
久しぶりに数字を気にして歩いた。
1キロ9分〜10分ペースで5キロ。
追い込んだ感が残り、ちょっと気持ちよかった。
たまには数字を気にしながら追い込んで歩くのも悪くはないかもしれない。
そんな気になった。
福祉村のあずま屋にいる。
雨は本降りになってきた。
さすがに人影も少ない。
しばしギターの練習をしながら時を過ごすことにしよう。
その気になったらプールでひと泳ぎも悪くないな。
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