旧・室蘭東高校を訪ねる
室蘭東高校・第8期生の同期会に出席のため20年ぶりに室蘭に帰った。
これまでは交通の便がいい札幌で開かれてきた。多くの同級生たちは室蘭を出て札幌などに根を下ろしている。僕のように内地で暮らすものにとっては札幌は都合がよかった。
もしかしたら、
この先室蘭に足を踏み入れることは
もうないかもしれない
そんな思いに突き動かされながら、学校のある鷲別駅で下車した。
生まれ育った函館や札幌にはこの先も行くことが多いだろう。
でも室蘭はなかなかそうはいかない。
だから何としても今回の同期会には出席したかった。
..
我が母校、旧・室蘭東高校。
学校の名前も変わった。
校舎も建て替えられた。
あの日の面影は微塵もない。
今では他人の学校。
室蘭東高校は想い出の中だけに生きている。
寂しい思いで校庭に足を踏み入れる。
ここだけはあの日のまま。
いや、石ころだらけだったグランドはすっかり整備されている。
この土ならキーパー練習もおっかなくないだろうな。
ゴール前にたたずみ校庭を見つめる。
あの日の情景が甦る。
気がつくとゴールマウスの前でサイドステップを刻んでいた。
数えきれぬほどくりかえしたこの動き。
体は覚えてる。(重くて緩慢ではあるけどね)
ふと室蘭工大との試合の1シーンが甦る。あの試合はゴールキーパーとして一番納得のいく試合だった。
大学生の打つシュートをことごとく止めることができた。
いいイメージだけが残ってる。
次から次へとわいてくる思い出に身をまかす。
なにもかも変わってしまった。
けれど、思い出だけはあの日のまま。
汗を流した校庭
下手なギターを弾きながら歌った中庭
部室代わりに使っていたおんぼろバスに泊まりこんだ学校祭
汽車の時間に間に合わず、友人や先生の家に上がり込み話し込んだ日々
いたずらや悪さの数々
そして恋をしたあまずっぱく切ない思い出
我が心の「ガシ高」は不滅なり。
誰もいない教室で泣いてたあの子
今ごろどこの空で 泣いているだろう
思い出を色でぬれば 明るい緑
思い出を絵にかけば 丘の上の校舎
(丘の上の校舎)
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