ジーザス・クライスト・スーパースター
「ジーザス・クライスト・スーパースター」
一番胸打たれ、好きなシーン「ゲッセマネ (父よ、)私はただ言いたいだけなんだ」
人間・イエス・キリストがゲッセマネの園で自らの運命を悟り、あがきながらも腹をくくる。
そして磔という己が運命を受け入れるシーン。
もう、40年以上前になる。
それまでの神の子キリスト像から人間キリストという視点で描いたロック・オペラ「ジーザス・クライスト・スーパースター」
19歳の頃だった。
僕は縁あって伊達紋別のカトリック教会の別棟(通称・馬小屋)におよそ1年の間寄宿していた。
若きアメリカ人神父、エミール・デュマス師と時間共にする濃厚な「人生の春の時代」を過ごした。
エミールさんからはカントリーやR&Bなど様々なアメリカの音楽を教えてもらった。
中でも「ジーザス・クライスト・スーパースター」には強い刺激を受けることとなった。
エアチェックしたこのロック・オペラのテープがのびるまで聴き込んだ。
ここ数日、頭の中を「ゲッセマネ」のメロディがぐるぐる流れ、止まらない。
動画を見直しながら、ふと思った。
「歌で物語をつなぐ」というステージの組み方への僕のこだわりはここから始まっていたんじゃないかと。
特に40代の頃ライブは「ストーリー」重視のステージ。いわば「フォーク・オペラ」だった。
最近でこそ場の雰囲気に合わせるライブ性を重視したアドリブっぽいステージになっているが、底辺にはストーリー性やテーマが流れている。
だとすると、10代の終わりに受けた深い刺激が今にまでつながっているということになる。
40年、いつも試行錯誤をし、いろんなことを試してきた。
これこそがオレのスタイルだと信じたものも、別のやり方に少しずつ変わっていく。
それでも残っているものが自分のやり方ということなんだろうな。
「ジーザス・クライスト・スーパースター」
もう一度きっちり見直してみるか。
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