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2013.11.23

アラ還フェスティバル 2013 ~今日までそして明日から

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暗いステージにプロジェクターで映し出される画像。

うっすら流れる「今日までそして明日から」

大久保さんの朗読。

還暦という言葉が
自分の身に降りかかってくるなんて
思ってもいなかった

急にこみあげてきたのはなぜだろう。

会場の「新世界」には同年代の(つまりアラ還の)おっさん、おばさんで埋め尽くされてる。

ここはかつての「自由劇場」
昔、ここで芝居をやったっけ。
ここで芝居をやったこと
現在(いま)音楽をやる仲間がいること
これも何かの縁(えにし)。

そうして仲間が集まった。

僕より2カ月先に生まれ、1学年先輩になる仕掛け人・大久保さんの朗読は続く。

30年前、ここ自由劇場を舞台に芝居という夢を追った若者たちが還暦を迎え、あるいは目前にして再び集まった。

おじさん・おばさんたちのための、おじさん・おばさんたちによるフェスティバルはこうして幕が開いた。

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第1部、フォークの部は6組が出演。

Oakboya
トップバッターは大久保さん。
静かに歌う「友よ」のなんとしみることか。
かつてプロテストと団結の象徴として歌われたこの歌。40年の時間を経て別の意味を持って心に響いてくる。

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大久保さんの高校時代の仲間。
懐かしい、ほんとうに懐かしいフォークソングを歌う。会場からは自然に口ずさむ声が聞こえる。

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大学時代の先輩。
親子による共演はビートルズとオリジナルソング。
大病をして死の淵から生還し、今こうして歌えることの感謝が歌や、表情から滲み出している。
2人の息子たちがサポートする姿が微笑ましい。

そして「唄の驛」から、
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ふく助さん。
いつもながらの温かいほんわかしたステージ。
安心感がただよう。

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るびんさん。
さすがに実力派。堂々たる「るびんワールド」を展開。

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Martin
フォークの部のラストバッターは Martin古池。

子供の頃還暦というと年寄りというイメージしかなかった。
いざ自分がそこに近づくと全然そんな気がしない。とはいえカウントダウンしながらこれからの人生を考えてしまうのもまた事実。
アラ還ってもしかしたら人生の中で最も多感な年ごろかもしれない。
自分を育ててくれた親の衰えや、旅立ちに直面せざるをえない季節であり
自分が育てた子供たちが巣立っていく。
そんなことが入れ代わり立ち代わりやってくるのがアラ還世代。
そのたびにゆれる心。やはり多感なお年頃だよ、我々は。
そんな思いで「母の故郷」と「マイ・ボーイ」を歌う。

第2部は劇団「海」の女子部。

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劇団解散後、それぞれのご亭主の人生を支えてきた彼女たちによる、古いスライド写真を使ったメンバー紹介。

若き日の写真と今の対比に時の流れと重さを感じる。

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そして本日の目玉、第3部は「芝居」。

30年前、ここ自由劇場で演じた芝居の続編。

手術の失敗(?)のため植物人間になった患者が主人公。

30年の時を経て意識が回復する設定。

芝居の続きが30年後に再び動き出す。

この後、ブルースの部、ジャズの部、ボサノバの部と続く。

明日のライブの準備があるのと、一昨日ひねった腰が痛くなってきたのでここでおいとまする。

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それぞれにさまざまな歴史を積み重ねてきた
いろんな思いを飲み込みながら生きてきた

60年。

私は今日まで生きてみました
そして今、私は思っています
明日からもこうして生きていくのだろうと

いいイベントに参加させてもらった。

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2013.11.17

年内最後の「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」

年内最後というのははちと気が早いかもしれないけど・・・

本日、「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ 2013年」を無事納めることができました。
(12月はお店と僕のスケジュールの調整がつかず、お休みすることにしました)

1年間サポートしてくださった喫茶店JUNEのスタッフのみなさんに感謝いたします。

そしていつも足を運んでくださったお客様に感謝いたします。

今年前半、一緒にステージを作ってきてくれたエイぼんにも深く感謝いたします。
(エイぼんは「だしまき玉子」の活動に重点をおくため、JUNEライブはしばらくお休みします)

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金田拓三さんがご家族で来てくださいました。

先日の金田さんの朗読会は僕もいろいろ感銘を受け、学ぶべきことが多かった。

今度は僕が演ずる立場で今できる最大限を出そうと思います。

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また同じマンションに住む方が足を運んでくださいました。

古池さんがどんな歌を歌うのか興味があってね

こりゃ力が入りますわぃ。

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1部は「過ぎ行く秋を惜しむ」ということで「秋の花」の歌を中心に歌い始めます。

シクラメン、なでしこ、曼珠沙華、秋桜などが登場する歌をね。

「秋桜」を受けて今月末に結婚式を控える長男夫婦ネタへ。
(秋の花は前ふりになっちゃいました)

男と女の出会いという偶然
ご縁の積み重ねによる必然
それを見つめる親としての我
我もまた子としての歴史を重ねてきた

こんなテーマで歌いました。

そうそう、
長男が生まれた1980年。ジョン・レノンがなくなりました。
やっと首の座った長男を抱っこして散歩の道すがら、街の電気屋さんのテレビでそれを知った時の驚き。
そんなことを挿話として話しました。

そこにJUNEのマスターが突然割って入ります。

私は若い頃働いていたホテルの喫茶店で
半年間、ジョン・レノンを担当してたんですよ

いや、驚きました。

ライブはしばしその話でもちきり。

1部のエンディングは急きょ

ビートルズの影響を受けた・・・
タイガースの「落ち葉の物語」を

おおむねプラン通りに進めてきたステージでしたが、突如のハプニングであらぬ方向へ。

これだからライブはおもしろい!

「あらぬ方向」に沿ってエンディングに軟着陸できました (ほっ)

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2部は先般亡くなった岩谷時子さんの書いた歌を中心に進めました。

岩谷さんというとやはり越路吹雪さん。

そして弾厚作(加山雄三さん)とのコンビ。

さらにはいずみたくさんとのコンビ。

その辺を中心に歌い進めました。

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この1年、「通常営業中のライブ」でありながら、
JUNEライブはすっかりパーソナルで「毎度おなじみ」のライブになりました。

ありがたいことです。

以前にも書きましたが、
常連のお客さんのもつ雰囲気が、
ライブがあると知らずに来たお客さんを自然に巻き込んでしまう。
初めての方も違和感、抵抗感なく耳を傾け、トークにのっかてくれる。

本当にありがたいことです。

来年もこの雰囲気を保ちながら続けていければいいなと思います。

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2013.11.16

Martin ギターのナットを象牙に

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長年愛用してきた古女房ギターMartinOOO。

この20年、あちこちメンテナンスや修理や、パーツ交換を繰り返してきました。

この春、ブリッジの下にアコースティックチェンバー をかましてみました。

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Martinギター、どうも音がこもっているように感じられていたのです。

アコースティックチェンバーはカタヤマギターの製品で弦のテンションが高まり、サスティーンがのびる効果を得られる小物。一昨年購入したカタヤマKD-320というギターでその威力を実感していたのです。

はたしてその効果たるや見事なもので、Martinギターは薄皮が1枚はがれたように鳴りだしました。特に中高音がきらびやかになりました。

ところが半年弾いてるうちに、相対的に低音が後ろに引っ込んでいるように感じられ・・・。全体の音の輪郭がぼやけて感じるのです。

今度はなんともそれが気になり始め・・・。

アコースティックチェンバーを取り付ける前に比べるとはるかに好きな音になっているのにね。欲望はきりがないもんです。

ギターの音はバランスが一番と思っているので高音に対する低音のこもりをなんとかしたくなり・・・

長年アドバイスをもらっている楽器屋MACSの石田店長に相談。

古池さん
強いて言えばナットの溝がへたってきてますね
交換時かもしれませんね

とのこと。

それは感じていたんだけど、今ついてるナットは10年前に次男が交換してくれたもので愛着があり・・・。

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おもいきって石田店長お奨め、象牙のナットに交換することに。

昨夜の「お好み焼きの三貴ライブ」で実戦デビューさせました。

いいバランス!

中高音のサスティーンに対して、ガツガツというイメージで低音が鳴ってくれます。

音の輪郭がしっかりしてきた感じ。

ナットとブリッジを同時に変えるのが一番いいんでしょうが、象牙となると安いもんではないのでナット交換のみにしました。

でも効果はバツグン。

ナットクのいくナット交換とあいなりました。

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「お好み焼きの三貴ライブ」 久しぶりの再会

今月も無事終了。

久しぶりに懐かしい方々が来てくれました。

「街角ライブ」をメインにやっていたころから十年来の「ファン」・まこちゃん。...
いろいろ抱えながらも前向きに元気に生きる肝っ玉母さん。
忘れたころまん丸の顔をぽこっと出してくれます。

朝日新聞の記者Hさんは後輩Iさんを伴い、1年ぶりに足を運んでくれました。
Hさんは2年ほど前、「三貴ライブ」を取材し新聞記事でけっこう大きく扱ってくれました。
さすがに新聞記者。鋭い視点から歌を指摘してくれます。
多少過分ではありますが、ありがたいサポーター!

ライブ全体としてはステージ席の真ん前に陣取った5人組のはしゃぎ声が強烈。
けっこう難しいステージでした。
ライブ目的のお客さんと、そうでないお客さんが混在する状況は気を使います。
通常営業中のライブの宿命ではあるけれどね。
「邪魔せず、埋もれず」の微妙なかじ取り、長年やってても難しいもんです。

「函館物語」を1年ぶりに歌いました。
自分でもびっくりするほどのデキ。
これまで思い通りに歌いこなせなかった歌でした。
1年間寝かせることで熟成したのかな、と自画自賛!

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ライブがはねた後はいつものようにお店のスタッフとゆったり過ごします。
この時間がとても好きです。
今日は今シーズン初めての「牡蠣の土手焼きもんじゃ」。
みそ味が効いてて大好物。
冬季限定メニュー。
「もう1年たったんだなぁ」
しみじみと感じながらつつきました。

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2013.11.12

【お知らせ】 「おーるどタイム de ライブ with my friends vol.5」

 

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今回のお客様はギャロッピング奏法の名手・山本熱史さん

これまでとは趣向を変えて山本熱史とMartin古池が対談しながら演奏し,
歌い進めるスタイルです。

これがなかなかおもしろい!

今度は僕が熱史さんをお招きしてトーキング・ライブ、第2弾です。

草深き越谷でのライブではありますが、みなさまのお越しをお待ち申し上げます。

日 時 : 2013年12月7日(土) 17:00 (開場 16:30)
場 所 : live cafe おーるどタイム
         東武伊勢崎線 北越谷 東口 徒歩10分
         http://oldtimemk.exblog.jp/
出 演 : 山本熱史 & Martin古池
木戸銭 : 1000円 (1ドリンク付き)

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2013.11.10

「青柳会」 なんまら楽しかった!

会場に集う老若男女、もとい!「老老男女」およそ30人。
会場にとびかう「はごだで弁」。
花の東京のどまんなか、有楽町に遠慮なしのはごだで弁!
ウソみたいにここだけリトル・はごだで。

東京近郊に住む函館市立青柳小学校の同窓会に初めて参加しました。
これまでこんな会があることすら知りませんでした。
戦中、戦後の卒業生たちが長年大切に続けてきた会。
青柳のバガーマン先輩に誘われての初参加。
戦後生まれは僕とバガーマンさんだけ。(最若手はボク)

この会でミニコンサートをせよとバガーマンさん。
初めて会うであろう先輩方を前にプログラムを練りに練りました。
けっこう緊張しながらの参加でした。

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おんなじ円卓に座るおばさんの顔が気になってしょうがない。
向こうも同じようでチラチラこちらを眺める。
司会の方がボクを紹介する。

  今回初参加です。
  青柳41年卒業。
  街角の歌芸人、Martin古池さん!

件のおばさん、すかさず動く。

  古い池で古池って、
  レンカ堂さんの関係かい?
  もしかしてノブおじちゃんとこの……

  うん、まさ坊だよ。長男の。
  もしかして、ミズコちゃんかい?

40数年ぶり、イトコ再会!

いやややや!
こんなことってあるんですねぇ。
神奈川に住んでることは昔から知ってたけどまさかね。

ひとりひとり自己紹介を兼ねた近況報告。
何人かの方は住んでた家の場所からして、僕の同級生の親戚らしい。

20才ほども上の大先輩が集うとあって、少々緊張してたんだけど杞憂でした。
なごやかでアットホームで懐かしい雰囲気の中でリラックス!

尋常小学校からふくめて130年の歴史を持つ青柳小学校。
その中でも昭和9年の函館大火、そして戦中、戦後の歴史が大きな意味を持っていると感じさせてくれるみなさんのお話は勉強になりました。
知識として知ってはいたけれど、そこをかいくぐってきた方々の話はやはり現実味を感じさせてくれます。
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会の終盤30分は「Martin古池ミニコンサート」。
昨夜まで選曲にあれこれ迷ってたんですけど・・・
用意した半分もやらずにほとんどおしゃべりのステージになりました。

のっけから青柳小学校と潮見中学校の校歌をやるとみなさん懐かしそうに口ずさんでくださる。
函館出身の高峰秀子さんのヒット曲、「銀座カンカン娘」にいたっては校歌より力のこもった合唱に。
流れ上同じく函館出身・北島三郎さんの「与作」。
函館山の麓にある青柳小学校から眺める函館の港をイメージしながら「港の見える丘」。
歌ごとにおしゃべりで盛り上がり、あっという間に時間切れ。
三橋美智也さんの「夕焼けとんび」まで行きたかったんだけど断念しました。
夕焼けとんびではエンディングの歌にならないんで、ここは「テネシー・ワルツ」を江利チエミさんを意識したバージョンで。

最後は来年また逢いましょうという思いを込めて「有楽町で逢いましょう」をひとくさり。

それにしてもみなさんお元気。一緒に歌うは、おしゃべりのキャッチボールはバンバンくるワ。
同窓のあったかさのおかげですね。

いい時間を過ごさせていただきました。

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2013.11.01

青柳会

「青柳会」 

東京近辺に住む、函館市立青柳小学校の卒業生の集まりが今月10日に有楽町の某ホテルで行われます。
ほとんどが70~80歳の大先輩で、毎年細々と続けてきたそうです。
ご高齢の方が多いこともあり40人ほどの参加者が年々減っているそうです。
...
そんな集まりがあるなんてちっとも知らなかった。

数年前ネットで知り合った「ばがぁまん」さんという青柳の先輩からお声がかかり、「青柳会」でミニコンサートをやることになりました。
コンサートといっても校歌などを中心にみんなで口ずさめるような歌で場を盛り上げようという企画。

青柳小学校は昭和9年の函館の大火で焼けた市内に安全な避難場所をということで作られた鉄筋コンクリート立ての学校。
昭和10年だか11年だかに竣工されました。
(たしか僕の父親が第1期卒業生だったと聞きます)

「青柳会」の参加者たちは10~20期生が中心でしょうか。
戦時中に学校に通い、戦後卒業した世代だと思います。
空襲対策でコンクリの壁にはすすが塗られ迷彩を施されたころの生徒達です。
(僕が通っていた昭30年代になってもその名残、すすの迷彩はそのまま残されていました)

戦後まもなく青柳小学校を卒業し、潮見中学校で多感な時期を過ごした先輩たち。彼らはどんな音楽と共に暮らしてきたんだろうか。
そんなことに思いを馳せています。
テレビなど登場する前の時代。
当時としてはモダンな街だった函館も蓄音機はそれほど普及してなかったと思います。
やはりラジオなんでしょうね。
ラジオから流れる浪曲や流行歌に胸を熱くしていたんではないかな。
(中にはグレン・ミラーやハンク・ウィリアムス好きのモダンな人もいたかもしれない)

やはり青柳小学校の(旧)校歌や潮見中学校歌ははずせない!
くわえて昭和20年代~30年代の流行歌がメインになるのかな。
函館出身のでこちゃん・高峰秀子歌う「銀座のカンカン娘」なんかいいかな。

みんなが集まる銀座・有楽町。
「せばまた来年!有楽町で逢いましょう」
そんな気持ちになれるコンサートにできればいいな。

そんな思いで胸がわくわくしています。


「トロンボーン吹きてっちゃんの独り言~函館応援ブログ」に青柳小学校の内部や竣工時の写真が載っていました。
http://plaza.rakuten.co.jp/totoro26/diary/201002050000/

青柳小学校(旧)校歌
http://martinkoike.cocolog-nifty.com/blog/2004/06/post_9.html

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