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2013.10.10

9度目の秋  「Live in 清津峡 2013」

これまでになくゆったりした気分で臨んだ「Live in 清津峡」。

台風の影響で直前まで開催が危ぶまれていましたが、中止になってもしょうがないやっていう気持ちがあったのも事実です。

そう思えたのは一昨年台風と大雨でキャンプ場への山道が崩壊し、中止せざるを得なかった。そんな経験からくる思いなのでしょうか。

中止になっても次にまたやればいい
「幻の第8回」で途切れた糸をふたたび結べたじゃないか
やれる時にやればいい
この地、清津でキャンプと音楽にひたる会
続けられるまで続ければそれでいい

→樅の木はたおれた  台風の傷跡生々しい清津峡   (2011年)

→切れた糸を再び結んだ「第8回 Live in 清津峡」の記憶 (2012年)

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心配された雨は降らず、すっきりと晴れわたる秋のキャンプ場。

ステージの上に張りめぐらしたブルーシートの屋根を取り外します。

青空天井が心地よし!

今年はレギュラー参加者が仕事がらみで来られませんでした。

清津の申し子・太郎ちゃん一派
take-z(たけちゃん)とみやこちゃんの「先輩&後輩」コンビ
早稲田大学OB・ホワイト・オークスの多くのメンバーたち
そして清津のキヨシロー・バンド

強烈な個性の常連たちが欠けるのは淋しいもんです。

でもそれをおぎなってあまりある、ほのぼのとしたいい感じの音楽会になりました。

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Hiromi

トップバッターのhiromiさん。
今年はキーボードで弾き語り。早朝に到着しいきなりの出演でした。
hiromiさん独特の雰囲気を充分に楽しませてもらいました。hiromiさんが登場するとみな顔がほころんできます。そういう世界をお持ちの方なんです。
電気のない清津峡。楽器はギターが主流になりますが、電池式キーボードが今回は大活躍でした。

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Photo

2番手はトッチーあらため「と土」。
繊細なギターときれいなハイトーンあいかわらず。でも今年はひと味ちがう感じです。歌にうねりが入っているような・・・。コードワークはジャズっぽいんだけど、なんとなくロックテイストも感じさせてくれました。

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Photo_2

今年のぺぐさんはご夫妻で出演。いつものアメリカーナなフィンガーピッキングを封印したペグさんは奥さんの歌に寄りそうような伴奏。ほのぼのとした雰囲気を醸し出します。今年のライブの雰囲気を決定づけた立役者の一人はぺぐさんの奥さんのおかげに間違いなし!

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さすらいのギタリストさん。ガットギターを抱きかかえ、肩の力が抜けきった歌は健在なり!この人が歌うとどことはなしに「スケベ」な香りがただようのはなぜでしょう。大人の男の哀愁を感じるのは僕だけではないでしょう。
さすらいさんの歌を「さわやかスケベ」と命名することにしました!

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見よ!この野生のおたけびを!
るびぃちゃん。こののびやかな顔、いいですね。
普段はブルースを歌うるびぃちゃん。ここでは中島みゆきさんの歌をカバーしてくれました。

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もうひとつ、のびやかな笑顔を。
3年ぶりに登場のしんちゃん。初出演の奥さんひいちゃん。
新婚アツアツデュエット。ひいちゃんの登場も新風を吹き込んでくれました。

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KYT3。ワンダー3?空気読めない3人組?
うんにゃ、3人の頭文字だそうです。
スタイルの違うギターの3人がからむとなかなか面白い演奏になりました。1曲だけの、この時だけのコラボレーション。

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早稲田大学・ホワイトオークスOB。今年も見せてくれました。笑わせてくれました。Live in 清津峡のすそ野が広がったのはまちがいなくホワイトオークスのおかげ。毎年何組も出演するこのチームですが、今年は1組。でも充二分に満喫させてくれました。踊りとうなり声(?)のコラボレーション。スカートの裾がひらひら舞う姿がかわいく、そばで唸る声との対照がなんともいえませんでした。

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Lazy_lovers
LAZY & LOVERS。(しばちゃん、じゅんちゃん、さやかの「品川子供劇場」OB)
お、なんだ?今年はマジだぞ?聞けば来週ライブがあるそうです。予行演習も兼ねての熱演でした。普段はおちゃらけているしばちゃん。マジにギターを弾くと正確にきっちり刻みます。カッコいい。しばちゃんじゃないみたい(笑)

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つっぱしりパンク野郎のケンケン。
今年はじっくりバラードを歌います。ギターも抑えたピッキングでケンケンじゃないみたい。この1年あちこちで修行したんだろうなぁ。

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今年は総合司会も兼ねたつかさ。
僕のギターをものめずらしげに眺めていたあの中学生が......すっかり大人になりました。
まるで海綿のようにどんどん吸い込んでうまくなっていく。初々しくも頼もしく感じます。
これからのLive in 清津はホワイトオークスやつかさのような若者たちに少しずつ受け継がれていくんだろうな。そんなことを夢見てしまいます。

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そんなつかさをかわいがり、自分の技を伝授するトッチーとのコラボレーションは今年が2回目。

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久しぶりに登場。東京打撃団のつゆぽんとその仲間たち。すべて即興で太鼓とダンスと歌。インプロビゼーションの表現はやはりプロのワザ。舞台の袖で僕もケーナで参戦。カッコよく、力強く、しびれました。.

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ザ・オンリー・ワンのch@bozさん。
今年のテーマはアイドル特集。アイドルといっても幅が広く・・・。はいもちろん我々おっさん世代にとってのアイドルでした。それがこの方にかかるとやはり茶坊主・ワールド。THE オンリー・ワンなのです。

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Martin

ラスト・バッターはMartin古池。
いつもならこの前に清津のキヨシロー・バンドが登場し、興奮のるつぼに引きずり込む。僕の役割はヒートアップした熱をさまし、静かに音楽会の幕を引くことでした。その年の音楽会の総括や意味を歌とおしゃべりでつづってきました。
今年は終始ほのぼのとしたおだやかな音楽会。僕もほのぼのに便乗させてもらいました。

お約束の「ワンカップ大関」の歌から始め、昨年出演した長男の結婚式を肴に「秋桜」「マイ・ボーイ」。
そして人と人の縁の不思議を歌った「糸」が音楽会の最後の歌になりました。

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これまでこの音楽会を定着させ、より盛大なものにしたいと思い突っ走ってきました。
今年は走るのをやめ、力を抜き、流れに身をまかせるような心境で臨みました。
とっても心地よかった。
ホスト役として音楽会をうまくやれたという満足感とはまたちがった、もっと自然な感覚でした。

今、この場で、
友の歌を聴けるしあわせ。
歌えるしあわせ。
自然の懐に身をまかせるしあわせ。
ありのままでいられるしあわせ。

そんなことをすきとおった秋の大空に感謝したくなる9度目のLive in 清津峡でした。

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