第15回 八ヶ岳・森の音楽(宴)会
今年もつなげることができた森の音楽会。
今年もなんとか雨がもちそうだったので山小屋のテラスに簡易の屋根をしつらえた「ステージ」兼客席。
6人の出演者とオーディエンスを合わせ15人ほど、
そして酒と肴満載のテーブルで狭いテラスはいっぱい。
この雑然とした感じが音楽宴会にぴったり。
ひんやりした秋風が酒で火照った身体に心地いい。
今回の出演者は総勢6名。15分ほど2回まわし。
トップバッターは地元富士見のノタケさん。今回初出演。
繊細な歌声とやさしい笑顔がマッチして魅力的。初参加で勝手がわからずずいぶん緊張されているようだったが、楽しんでいただけたようだ。(よかった)
アメリカの古い歌に自分流の歌詞をつけて歌う、いわばフォークソングのひとつの王道を歩む人。今回はギターだけではなくバンジョーやオートハープも使っての演奏。フォーク第一世代の影響が強い方でプロテスト系のフォークを中心に歌う。年々控えめのボーカルになっているがむしろそれが言葉を伝えてくれるようだ。
三番手は信州・飯田の界屋(さかいや)さん。
洒脱なジョークとギターテクニックはあいかわらず聴かせてくれる。そしていい味のボーカル。いいねぇ。
そして横浜のch@bozさん。
独特の世界観で童謡・唱歌や古い歌謡曲を歌う。この味ははまさにオンリーワン。誰にも真似ることができない。深く甘い声が林の中に静かに流れていく。味わい深い。
狭山からは「あすなろ山の会」先輩、原田さん。普段仕事場の幼稚園児たちや老人ホームなどで、フォークソングを歌っている。原田さんのイメージはロッククライミングやランニングなんだが、飾り気のないシンプルなギターで甘い歌声を聴かせてくれる。
そしてMartin古池。今回は1部は昭和の歌謡曲を、2部は長男の結婚式の話を肴に歌わせてもらった。
今回レギュラー出演者のCharleyさんが参加できなかった。長期にわたる闘病生活のためだ。
Charleyから参加者にメッセージを託された。
必ずこの場に帰ってくる、と。
同じく15年、この音楽会のために焼き鳥を焼き続けてくれた先輩・達ちゃんが急なドクターストップで参加できなかった。いつも音楽会にチャチャを入れ盛り上げてくれた達ちゃんの不在もさみしかった。
長いこと音楽会を続けるということは演者もオーディエンスも同じように年を重ねるということだ。どこかしら体に不具合が出てようというものだ。
来年はCharleyや達ちゃんの元気な顔を見て言ってあげたい。
お帰りなさい
反面、10年ぶりでやってきてくれた方々もいた。続けてきたからこそまた来てもらえる。
長い年月、音楽会を続けていくことは意味あることだ、価値あることだ。
内心そう考えさせられた15年目の森の音楽会。
何回目の音楽会かなんて考えることもないほど細々と、でもしぶとくしぶとく続けていきたい。
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