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2013.06.24

アットホームなライブ

4回目となった「おーるどタイム de ライブ」。

回を重ねるごとに少しずつ形ができてきました。

第1回目は手探り状態でした。

どんな形でステージを作っていけば良いか見えない部分がたくさんあったんです。

でも当初からもくろんでいたことがいくつかあります。

地元に根差したライブに育てること
お店のベース、ブルーグラス音楽の匂いも少し感じさせること
ステージと客席が混然一体となった井戸端ライブをめざすこと
結果としてあたたかさに満ちたライブにしたかったこと

そこで毎回ゲストをお招きすることにしました。

「Martin古池・ソロライブ」だと幅が狭くなると感じたからです。

個性の違う2組で1部、2部を構成し、かつどことなく統一感のあるライブが理想でした。

ゲストを1組にしたのは出演者の数が多いと落ち着いたライブにならないと思うからです。

玉手箱のようにいろんなプレイヤーが登場するライブはいろんな音楽を聴けるという良さがあります。

でも僕を含めて2組にしぼることで、演奏する方も聴く方もじっくりと楽しめるんじゃないかなと思うのです。

朝霞にあったデスペラードでやっていたライブのやり方が下敷きになりました。

デスペラードは朝霞まで出向いて行ってのライブでしたが、おーるどタイムは地元。

自分は文字通りのホスト役。より地に足の着いたライブにしたかったんです。

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今回のゲストプレイヤー・ミツダイ。楽しいステージを魅せてくれました。

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あいかわらずの美しいハーモニー、息の合ったプレイ。

ますますみがきがかかってきたようです。

なによりステージでの二人の笑顔がいい!

久しぶりに聴くミツダイは、懐かしいオリジナル曲を中心にたっぷり聴かせてくれました。

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Martin古池としても笑い顔で負けてられるかと思い切り愛想をふりまいたのでした。
(若さゆえのミツダイのさわやかな笑顔にはかなわないけどね)

今回の僕のテーマは「50代は多感なお年頃」

50代は人生のあれやこれやが順おって、時に同時並行でどっとおしよせてくる年代なのです。

たとえば仕事のことだったり、病に倒れた友たちだったり、巣立っていく子供たちのことだったり、衰えていく親たちのことだったり…

それらのひとつひとつに泣いたり、笑ったり、苦い思いをかみしめたり・・・。

そしてわが身の老いにふと気がつく自分がそこにいたりして・・・。

そんな思いを背景に歌いました。

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友人、身内たちが足を運んでくれた客席はとてもあたたかでした。

これぞホームのよさですね。まさにアットホーム。

こんなアットホームなライブ、本当に久しぶりです。

へた親(へたくそオヤジのギター弾き語り)メンバーであり、清津峡メンバーであり。

それぞれが過去同じ時間を共にしてきた者どおし。余分な説明抜きでも感じあうことができます。

そんな雰囲気だからできた「サプライズ」があります。

4年ほど前「へた親」メンバーが北海道在住のメンバーららちゃんを訪ねて札幌ツアーをやりました。(ららを訪ねて3千里)

その時の印象をミツダイは「遠くのあなたに」という歌にしました。

ららちゃんは遠く北の夜空を見上げ関東の仲間たちに思いを込めて詩を書きました。
その詩に僕がメロディをつけて「星に聴く Northan Prayer Listen To Tne Stars」という歌にしました。

今回これらを歌うことを申し合わせていました。

そしてそれに合わせて携帯電話の向こうには北海道のららちゃんが。

スピーカーから ららちゃんの声が流れた時なんとも言えぬ感動につつまれたのでした。

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(「星に聴く」を演奏する「幻のユニットジェニーズ」。
メンバーはさすらいのギタリスト・Martin古池・らら。
ららちゃんは携帯ごしに北海道から生出演)

通常のライブでは叱られそうな試みでしたが、客席が「身内」だからこそできたサプライズでした。

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エンディングは「さよならが云えない」(Someday Will Meet Again, Sweet Heart)。

この日2曲目のブルーグラスナンバー。

ブルーグラス・ベーシスト藤田さん、フィドラーのマスターの力を借り、思いっきりブルーグラスしました。(ギターはもちろんブルーリッジ)

楽しきかな「おーるどタイム de ライブ」

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2013.06.02

おーるどタイム de Live  Martin古池 with my friends vol.4

De_live

「おーるどタイム de Live  Martin古池 with my friends vol.4」

今回は若き音楽友達「ミツダイ」をお招きしてお届けします。

前回、前々回とJACK ROWGUNGSのおっさん面々
、その前はエイぼんがお客様でした。
今回は一気に若返り、ミツダイのさわやかなハーモニーをお届けいたします。


昨日のRINKA、
再来週の城田じゅんじ+内藤希花、
月末の北村謙


6月の土曜日は
越谷がアツイ!
「おーるどタイム」がアツイ!

こんな大物ミュージシャンにはさまれての「Martin古池ライブ with ミツダイ」ですが、
臆せずマイペースでいつもの井戸端ライブでやれればいいなと思ってます。

お時間の許す方はぜひお運びくださいな。

じゅんじさんや北村さんのライブにもぜひ!

「6月の土曜日はおーるどタイムへ行こう!」 が、アイコトバ!




日 時 : 6月22日(土) 18:30 開場   19:00 開演

場 所 : Live cafe おーるどタイム
        東武伊勢崎線 北越谷駅東口 徒歩10分
          2つ目の信号右折、しばらく歩き 
          くるまやラーメンを左折、
          まもなく右側に「おーるどタイム」 
         埼玉県越谷市大沢4−3−14 (越谷郵便局真向かい)
          048-971-1812

出 演 : 1部 ミツダイ  ;  2部 Martin古池

木戸銭 : 1000円

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故郷を感じた 「RINKA」 ライブ st おーるどタイム

RINKA。すてきだった。アイリッシュ音楽。レコードは聴いていたが、ナマで聴くのは初めての体験。やはりナマの演奏、ナマの音はいいなあ。

小松崎操さんのフィドル、星直樹さんのブズーキ、ギター(DADGADチューニング)のからみあいがたまらない。
ブルーグラスのご先祖様(?)ということで若いころからアイリッシュは聴いていたが、実はちょっと苦手だった。単調なメロデイのくりかえしで、しかもちょっとウェットで・・・。
年と共にその単調さ、ウェット感が快感に感じられるようになり…。今では麻薬のような魅力と心地よさに魅せられている。
アイリッシュをメインにしたステージだけど随所にオリジナル。
そしてこの操さんのオリジナルがいい。アイリッシュの中に日本人の感性が見えかくれし、実に心地いい。
そして何よりもかによりも、函館の元町を舞台に、港を眺める「白い船」。そして函館山を見上げる「鐘」には思わず涙がこぼれ...そうになった。
むろんメロディの美しさ、演奏のすてきさがあってのことだ。
でも子供頃の遊び場、函館元町で毎日眺めた風景がよぎり、すっかりやられてしまった。

アイルランドから新大陸アメリカを目指したオリジナル「移民の夢」も琴線に触れた。
いろんな事情をかかえて新大陸に夢を託して船に揺られた移民たち
夢や希望と共に不安も抱えての渡航だったろう。
僕が心の中に描いたのもは、明治時代に内地を捨て海を渡り蝦夷地=北海道を目指したご先祖様たちの姿だった。
いろんなことを感じ、思いを馳せたRINKAのライブ。
一般に楽曲はドラマティック、ドラスティックの方が強力に響いてくるものだ。
でも一定のリズムで波のようにくりかえすアイリッシュ音楽に身をゆだねることもいいもんだ。心の奥底に眠っていた記憶がよびおこされ、いろんな思いに結びついていく。
くせになりそうだ。

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20年ぶりにばったり! 友と再会をはたせた本日の早朝散歩。

カメラ片手に早朝散歩。
道すがら、懐かしい友、クマさんにばったり出くわす。20年ぶりの再会だ。

NIKONの一眼レフに巨大な望遠レンズを付つけてあいかわらず鳥を撮っていた。

クマさんとは同年。
20~30代のころ『喫茶いずみ』をたまり場にカウンター族として毎夜、写真論議、音楽論議を交わしていた。カウンター族にはこの他にクマさん所属する写真集団『独』(ひとり)のメンバーなどがいた。

それまで感覚だけで撮っていた写真だったが『独』の連中には写真の考え方や撮り方についてずいぶん教えてもらった。その時習ったことが今の自分の写真遊びの基礎になっている。

同時に音楽論議の中で今の自分のスタイルややり方を形作ってもいった。

こんな会話をしたことがある。

「写真は作品として記録に残るけど音楽は記録に残らないのが残念だ」
(当時アマチュアミュージシャンにとって録音機材はあまりに高値で手が出せるシロモノではなかった)

「作品は残せるものだけとはかぎらないでしょ。古池さんはライブ屋じゃないか。あんたの歌は記憶や印象に残る。人の心に足跡を残せることが最大の記録だと思うけどな。」

そんな議論の数々がいろんな点で今の自分につながっている。
当時の「喫茶いずみ」の薄暗いカウンターは「虎の穴」のようだった。

いずみは二度目の改装後、カウンターの場所が変わった。
それまでの穴ぐらから解放的な感じになった。
客層も写真家や画家、音楽家を目指す若者たちから地元のおじさん、おばさんさらにPTAのお母さんたちに変わった。

「虎の穴」は自然消滅し以来クマさんたちとは疎遠になり、年賀状だけのつきあいになった。

15分ほどの立ち話だったがお互いに若かった頃の議論が一気に思い出された。
別れしな、クマさんの一言が印象に残った。

「おたがいもう還暦だけど、気持ちはあの頃とちっとも変わってないね。
 このままの気持ちでジジイになりたいね。」

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