20年ぶりにばったり! 友と再会をはたせた本日の早朝散歩。
カメラ片手に早朝散歩。
道すがら、懐かしい友、クマさんにばったり出くわす。20年ぶりの再会だ。
NIKONの一眼レフに巨大な望遠レンズを付つけてあいかわらず鳥を撮っていた。
クマさんとは同年。
20~30代のころ『喫茶いずみ』をたまり場にカウンター族として毎夜、写真論議、音楽論議を交わしていた。カウンター族にはこの他にクマさん所属する写真集団『独』(ひとり)のメンバーなどがいた。
それまで感覚だけで撮っていた写真だったが『独』の連中には写真の考え方や撮り方についてずいぶん教えてもらった。その時習ったことが今の自分の写真遊びの基礎になっている。
同時に音楽論議の中で今の自分のスタイルややり方を形作ってもいった。
こんな会話をしたことがある。
「写真は作品として記録に残るけど音楽は記録に残らないのが残念だ」
(当時アマチュアミュージシャンにとって録音機材はあまりに高値で手が出せるシロモノではなかった)
「作品は残せるものだけとはかぎらないでしょ。古池さんはライブ屋じゃないか。あんたの歌は記憶や印象に残る。人の心に足跡を残せることが最大の記録だと思うけどな。」
そんな議論の数々がいろんな点で今の自分につながっている。
当時の「喫茶いずみ」の薄暗いカウンターは「虎の穴」のようだった。
いずみは二度目の改装後、カウンターの場所が変わった。
それまでの穴ぐらから解放的な感じになった。
客層も写真家や画家、音楽家を目指す若者たちから地元のおじさん、おばさんさらにPTAのお母さんたちに変わった。
「虎の穴」は自然消滅し以来クマさんたちとは疎遠になり、年賀状だけのつきあいになった。
15分ほどの立ち話だったがお互いに若かった頃の議論が一気に思い出された。
別れしな、クマさんの一言が印象に残った。
「おたがいもう還暦だけど、気持ちはあの頃とちっとも変わってないね。
このままの気持ちでジジイになりたいね。」
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