とぎれた糸がつながった 「第8回 Live in 清津峡」
これから
第8回 Live in 清津峡を
キャンプ場管理人・アキラッチの開会宣言。はじめます
ごくあたりまえのように始まる。
なにごともなかったかのように。
台風、豪雨、土砂崩れ。
キャンプ場への山道は幾たびも寸断された1年。
この場に足を踏み入れることすら危ぶまれた。
やむなく中止された昨年のLive in 清津峡。
「まぼろしの第8回」となった。
誰もがこの日を待ちわびた。

会場わきのかまどから立ち上る煙。
参加者の笑顔。
深夜から降り始めた雨が残っていた。
広場のステージでの演奏をあきらめ、炊事場前のスペースへ。
むしろこれが参加者の距離を狭め、親密感・一体感をましたようにも思う。
スタートは「ケンとち」。
常連・ケンケン&トッチーによる1曲だけのコラボレーション。
力強いケンケンの歌とトッチーの緻密なギターがマッチしている。
トップを飾るにはもってこいの演奏だ。
続いてつかさ。

まるで海綿のように多くのことを吸収しどんどんうまくなっていった。
そのつかさが二十歳になって清津に帰ってきた。
荒削りな若いパワーで押し切っていた演奏に繊細さが加わっていた。
おじさんにはもう歌いたくても歌えないデリカシーがそこにある。
感無量だった。

3番手は「take-z」(たけちゃん)
パワフルという点では引けをとらぬたけちゃんだが、なんだかいつもと違う。
歌がとても深くなったような気がする。
聴き入ってしまう。
たけちゃんにとって清津峡はホームグランド。
リラックスして肩の力が抜けてるのかなぁ。
「ありのままに」はJACK ROWGUNGS(ジャック・ローガンズ)で演奏。
清津でもすっかりおなじみの歌。
まさにありのままの演奏だ。
LAZY☆LOVERS
柴ちゃんと純ちゃんのユニット。
柴ちゃんとの出会いも清津峡だった。
第3回からのレギュラー出演。
今思うと柴ちゃんは清津峡ライブで大きな役割を果たしてくれていると思う。
音楽って決して敷居の高いもんじゃないよ。
そのことを身をもって再認識させてもらっている。
キャンプの楽しさの中にも音楽の楽しさはある。
それはうまいとか下手とかってのとは違った次元の音楽。
そういう音楽があってもいいだろと身体全体で言ってるように思う。
彼が「へたくそ親父のギター弾き語り」というサークルを、この清津峡で立ち上げたことのありがたさを今強く感じる。
純ちゃんは子供の頃から柴ちゃんと「品川こども劇場」で行動を共にしてきた。
気心のしれた2人の演奏は心地よかった。
さやか
同じく品川こども劇場の卒業生。
LAZY☆LOVERSの最後は3人でキャンプソングを。
そのままさやかのソロになだれこむ。
彼女の新曲は嵐による崩壊から蘇生した清津峡への想い、
そして若くして去った「品川」の同門・あつしへの思いが滲み出ている。
涙腺が緩んでしまう。
第6回Live in 清津峡でのあつしの最後の演奏
先輩&後輩
たけちゃんとみやこちゃんの急造ユニット。
2人は福岡の高校の先輩後輩。(さらにその先輩に財津和夫さんがいる)
ウクレレの手ほどきをたけちゃんに受けたみやこちゃんの清津峡ライブデビュー戦。
(練習のため集まってもほとんど飲んでいたようで、独学で覚えたようなものだと)
とても初々しいステージで座を和ませてくれる。
いい感じ!
トッチー
常連の一人。
この人はうまい。
バンド演奏の歌を同じ激しさでギター1本の演奏に料理してしまう。
その手法には毎回感心させられる。
声がまたいい。おっさんのくせに澄んでるんだ。
今年も馴染み深い歌を楽しませてくれた。
圧巻は成長いちじるしいつかさとのコラボ。
深夜特訓しただけとはとても思えぬ息のあった演奏だ。

リラックスして肩の力が抜けてるのかなぁ。
「ありのままに」はJACK ROWGUNGS(ジャック・ローガンズ)で演奏。
清津でもすっかりおなじみの歌。
まさにありのままの演奏だ。
LAZY☆LOVERS
柴ちゃんと純ちゃんのユニット。
柴ちゃんとの出会いも清津峡だった。
第3回からのレギュラー出演。
今思うと柴ちゃんは清津峡ライブで大きな役割を果たしてくれていると思う。
音楽って決して敷居の高いもんじゃないよ。
そのことを身をもって再認識させてもらっている。
キャンプの楽しさの中にも音楽の楽しさはある。
それはうまいとか下手とかってのとは違った次元の音楽。
そういう音楽があってもいいだろと身体全体で言ってるように思う。
彼が「へたくそ親父のギター弾き語り」というサークルを、この清津峡で立ち上げたことのありがたさを今強く感じる。
純ちゃんは子供の頃から柴ちゃんと「品川こども劇場」で行動を共にしてきた。
気心のしれた2人の演奏は心地よかった。
さやか
同じく品川こども劇場の卒業生。
LAZY☆LOVERSの最後は3人でキャンプソングを。
そのままさやかのソロになだれこむ。
彼女の新曲は嵐による崩壊から蘇生した清津峡への想い、
そして若くして去った「品川」の同門・あつしへの思いが滲み出ている。
涙腺が緩んでしまう。
第6回Live in 清津峡でのあつしの最後の演奏
先輩&後輩

2人は福岡の高校の先輩後輩。(さらにその先輩に財津和夫さんがいる)
ウクレレの手ほどきをたけちゃんに受けたみやこちゃんの清津峡ライブデビュー戦。
(練習のため集まってもほとんど飲んでいたようで、独学で覚えたようなものだと)
とても初々しいステージで座を和ませてくれる。
いい感じ!
トッチー
常連の一人。
この人はうまい。
バンド演奏の歌を同じ激しさでギター1本の演奏に料理してしまう。

声がまたいい。おっさんのくせに澄んでるんだ。
今年も馴染み深い歌を楽しませてくれた。
圧巻は成長いちじるしいつかさとのコラボ。
深夜特訓しただけとはとても思えぬ息のあった演奏だ。

ひろみ(hiromi)
清津峡で何度も一緒にキャンプをし、音楽に興じた友。
Live in 清津峡は初出演。
独特の間合い、どこまでもどこまでもマイペース。
自然体で一生懸命歌う。
歌が好きなんだってことがにじみ出てる。
ひろみさんにマイクは似合わないと思ってしまう。
何もないこの清津峡で歌うことこそがとても似合う。
るびぃ
「お客ちゃん」として急きょ参加したるびいちゃん。
でもやはり血が騒いぐのだろう。
数年前に一緒にやったことのある中島みゆきさんの「さよならの鐘」を歌うことに。
普段はブルース専門で歌ってる人だ。
日本語の歌をどう処理するのか楽しみでもあった。
しっとりとかつ切々と歌い上げる。
後で誰かが言っていた。
まるでシャンソンみたいって。
言葉が伝わったってことなんだろうな。
ここで1時間の昼休み。
清津峡で何度も一緒にキャンプをし、音楽に興じた友。
Live in 清津峡は初出演。
独特の間合い、どこまでもどこまでもマイペース。
自然体で一生懸命歌う。
歌が好きなんだってことがにじみ出てる。
ひろみさんにマイクは似合わないと思ってしまう。
何もないこの清津峡で歌うことこそがとても似合う。
るびぃ
「お客ちゃん」として急きょ参加したるびいちゃん。
でもやはり血が騒いぐのだろう。

普段はブルース専門で歌ってる人だ。
日本語の歌をどう処理するのか楽しみでもあった。
しっとりとかつ切々と歌い上げる。
後で誰かが言っていた。
まるでシャンソンみたいって。
言葉が伝わったってことなんだろうな。
ここで1時間の昼休み。
Live in 清津峡恒例のそぼろご飯と豚汁に舌鼓を打つ。
突然長男・哲郎が現れる。
すかさず「お前も歌え」と水を向ける。
午後の部は早稲田のホワイト・オークスから「二等辺三角形」
今年のホワイト・オークスは仕事が重なり参加者が少ない。
いつも何組もの若者がパフォーマンスを披露してくれたが、今回は「二等辺三角形」のみ。
彼らも急造ユニット。
スマートホンに表示される歌詞を観ながらの熱唱。
熱唱というよりも絶叫。
「走れ、走れ、俺たち!」
およそ「音楽的」ではないが、すがすがしく心地のいいステージだ。
1曲にすべてをかけての熱演。
あの若さがまぶしい。
ぺぐ
今年はキャンプのはまっているというぺぐさん。
久しぶりの清津での演奏を楽しみにしていてくれた。
照れながらも飄々と歌う。
不思議な魅力のぺぐさんステージ。
要所要所でキラリと光るギターテクニックはさすが!
ぺぐさんもギターが本当にうまい人だなと思う。
ch@boz
この人でなければ絶対に出せない味というものがある。
童謡や唱歌を歌うチャボさんがそうだ。
そしてそれが清津峡の地に実によく合っている。
さらりと歌うのだが太く深い歌声は静かな波動をもってひびいてくる。
誰もが知っている童謡・唱歌だが、誰にも真似ることのできぬ魅力で歌ってくれる。
古池哲郎
飛び入りで「糸」(中島みゆき)を歌う。
不思議な気分。
親子なのにまったく違う唱法。
哲郎の歌は繊細だ。
僕にはまねることができない。
ところがギターの奏法は僕と同じ感じのアルペジオ。
なんとも不思議な気分だ。
さすらいのギタリスト
自然なステージだ。
今までそこでしていたおしゃべりをそのままステージの上でも続けている。
おしゃべりの延長でふわっと歌に入っていくところは、「井戸端ライブ」そ
のもの。
力の抜けた歌がまたいい。
やらしさ、スケベさに磨きがかかったようだ。
男の色気がそこはかとなく漂ってくる。
ガットギターのやわらかい音色が拍車をかける。
演奏もまたカッコいい。
清津の母ちゃんに聴かせるんだと何年も練習してきた「アルハンブラ」。
やっと念願かなったり。
ケンケン
ぶっ飛びパンク野郎(?)健在なり!
でも一昨年とは一味違うぞ。
ぶっ飛ぶだけじゃなく、ブレーキもちゃんとかかってるじゃないか!
ブレーキがかかればぶっ飛ぶところはもっと飛べる(ように聞こえる)
2年の時間は無駄じゃなかったんだなとつくづく感じる。
さすらいさんの作ったとろんとしたアンニュイな空気を
ケンケンはみごとにハードな空気にぬりかえる。
それはライブのクライマックス「清津のキヨシローバンド」への呼び水にもなった。
清津のキヨシローバンド
この人たちがいなければLive in 清津峡は成り立たない。
そう思えるほどの圧倒的な存在感。
忌野清志郎に心酔し、何から何まで清志郎をまね、自分のものにしてしまった人を僕は知らない。
それでいてやはり清津のキヨシローは清津のキヨシロー。
どこかコミカルで、それが魅力のバンド。
もう何年もクライマックスは彼らが作ってきた。
今年もやってくれたぜぃ!
キャンプ場は興奮と笑いのるつぼに!
Martin古池
キヨシローバンドの後は実にやりにくい。
ホスト役の僕の役割は笑いと興奮の熱気を静かにさましていくこと。
そしてエンディングに向けて「Live in 清津峡」の印象を深く刻んでいくこと。
今年は清津の母ちゃんが久しぶりに来てくれた。
母ちゃんの好きな高石ともやとナターシャセブンの歌を中心に歌う。
私を待つ人がいる旅(ワンカップ大関の歌)私に人生と言えるものがあるなら
★おやくそくの(?)MC
彗星
楽しい時はいつでも過ぎていくもの (with JACK ROWGUNGS)
~さよならが云えない
MCのテーマは「途切れた糸をつなげることができた」
ちょっとしゃべってもいいかい。去年とぎれたLive in 清津峡。なんとかやることができました。こんなにたくさんの人に集まってもらえて・・・ありがとう!去年の台風。今年の春の大雨。地盤はすっかりゆるみ、土砂崩れで道はすっかりやられてしまいました。もうダメだ。何度そう思ったことでしょう。この1年、僕たちは自然の猛威を身にしみて感じました。自然の力の前で僕たち人間の力はなんて小さいんだろう。でも反面、人間の力の偉大さもまた感じることができました。再起不能の思いと同時に何度雨にたたかれても、そのたびに立ち上がりキャンプ場再建に立ち向かったアキラッチに心から感謝したいと思います。でもそれはみんなの心の中になんとしてももう一度!そういう強い思いに支えられてのことなんだと思います。自然の前では微力な人間です。でもたたかれても倒れても、そのたびに立ち上がれるのもまた人間。そのことを強く感じさせてもらった1年でした。一度は途切れたこのライブです。みんなの思いで再び結ぶことができました。本当にありがとう。来年もまたこの広場に集まれることを祈りながら「彗星」という歌でお開きにしたいと思います。
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コメント
古池さん、素晴らしいお話ですね、苦労の甲斐がありましたね、皆さんの楽しそうなお顔が全てを物語っています。
お疲れ様でした。又来年も頑張ってくださいね。
投稿: トミ藤山 | 2012.10.10 02:51
古池さん、おつかれさまでした。
そして素晴らしい写真と文章の記録をありがとうございます。
毎年、毎年開催できて、又新しい仲間が増えていくことが楽しみです。
投稿: さすらい | 2012.10.10 09:37
トミさん。
ありがとうございます。
あらためて写真を見ると、みんないい顔してますね。
この笑顔が見たくてここまで続けられました。
一度は途切れたけど、また来年につなげていきたいと思っています。
投稿: Martin古池 | 2012.10.10 22:41
さすらいさん。
今ごろENTA巣でひとり打ち上げでしょうか。
楽しかった。
うれしかった。
参加したみんなが愛しくてなりません。
年に一度しか会えないかもしれない出会い。
だからこそ大切にしたいと思います。
投稿: Martin古池 | 2012.10.10 22:44