【函館日記 2012夏】 老人ホーム・旭ヶ丘の家で歌う
母の暮らす旭ヶ丘の家。
ここで歌うのは何回目だろう。帰省のたびに歌ってきました。
いつも暖かく聴いてくれました。
子ども時代の僕を知る老人も少なくないわけで。
(僕の方といえばとんと覚えていないのですが…)
この夏も小一時間のコンサートをやりました。
そして今回もまたしっとりしたいい時間を過ごさせてもらいました。
顔ぶれが毎年少しずつ変わっていくのが、なんともやりきれない思いにかられました。
最初にここでコンサートやった時の顔ぶれが、今回はもうあまり残っていない。
新しい、知らない顔の方が多くなっています。
天に召されたか、特養に移り住んだか、ということです。
それを「天のさだめ」「人の世の摂理」と言ってしまうにはちょっとやりきれない。
母もいずれは同じ道を歩むことになります。
その時、僕はどんな思いで歌うのでしょうか。
それとももうここで歌うことはなくなるのでしょうか。
歌を聴いてくださったご老人たちの好評を博せば博するほど…、
また来てくれと言われれば、言われるほど…、
やるせない気分になった今年の「旭ヶ丘の家コンサート」でした。
先週、地元越谷の老人会で「寿コンサート」をやりました。
元気なご老人たちでした。
今回もまた楽しいコンサートをさせてもらいました。
歌いながら「旭ヶ丘の家コンサート」のことが頭の中をかすめていました。
たとえ母が倒れたとて
たとえ特養に移り、動くことがままならなくなったとて
たとえいつの日か天に召される日がきたとて
たとえ故郷荒れ果てて、昔の思い出消えたとて
必ず会いに行こう
父も眠る、あの旭ヶ丘の家で歌い続けたい
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