「温泉につかってるようなライブ」 ~ライブ@スコア
大宮の洋風酒処Score(スコア)でのライブを終え、お店のママさんからこんな言葉をいただきました。
まるで温泉につかっているような気持ちいいライブですね
無防備な状態で歌にひたっていられる安心感があるとのこと。
この一言がとてもうれしかった!
我が意をえたりという思いでした。
僕が目指しているライブの理想の形。
それは演奏する者も聴く者も車座になり小皿たたいてちゃんちきオケサという雰囲気
あるいは井戸端を囲んで世間話に花を咲かせるようなライブ。
いずれにしろ「自然体」であることが欠かせない要素です。
おしゃべりと歌のつなぎ目や、演じ手と聴き手の間がごくごく自然(シームレス?)でありたいと思っています。
それには演じ手である自分がフラットな気持ちでライブを展開できるかということがとても大切かと思っています。
この理想の形というのは実際にはなかなか困難なものです。
演奏の「場」からして演者と聴き手は相対する作りになっているのが当たり前です。
どんなに「一体感」あるライブであったとしても、実際には演者と聴き手の間には境界線があるものです。
それでもそこに自然なやり取りが産まれれば心地よい空間になるものだと思います。
その一つの形としてイメージしているのが「車座ライブ」であり「井戸端ライブ」。
「温泉につかっているような気持ちよさ」という表現もそれに通じるものがあるのではないかと感じた次第です。
(「温泉ライブ」っていう言い方も面白いかな(笑))
あいにく朝から雨模様。
関東地方は今日梅雨入り宣言。
お客様のお運びも湿りがちでこじんまりとしたライブになりました。
前回スコアさんでやらせていただいた時は大入り満員でお客さんに乗せられてはじけるライブでした。
うって変わって今回はじっくり歌い、じっくり聴いていただくという形になりました。
お客様に乗せられ一緒にぐんぐん盛り上がっていく「動のライブ」に対して、
歌を媒介にしっとりした時間・空間を共有する「静のライブ」とでもいいましょうか。
これはこれでとてもうれしいものです。
ギターもガットギターがメイン。
ガットギターのやわらかく深い音色が「静のライブ」にぴったりとはまります。
(ワンポイント用にナッシュビル・チューニングの鉄弦ギターも持参しました。
でも雰囲気に合わないと判断し1~2曲にとどめました)
本日のお題は梅雨入り宣言を受け、雨の歌に急きょ変更しました。
題して「雨の物語」。
雨を背景に展開する男と女の様々な3分間ドラマを積み上げます。
歌の中で展開するそれぞれの物語をお客様にイメージを膨らませてもらえれば。
そう思いトークも最小限にとどめました。
2部は梅雨が早く明け、夜空を眺めたいねという気持ちで「星に聴く」というお題に。
久しぶりに歌う歌が多く、懐かしくも新鮮でした。
特にいとこのENTA作「僕の星まで」、北海道の音楽友達ららちゃんとMartinの共作「星に聴く~Northern Prayer, Listen To The Stars」を1年ぶりに歌えたのはうれしかった!
ちなみにお客さんの層が多岐にわたっていました。
高校1年生をはじめ、30代、40代、50代、60代、そして最年長は70代後半のおかあさん。
歌によって反応してくれるところがそれぞれちがうんです。
なかなかスリリングでこれもまたおもしろかった。
ライブを終え、充足感と余韻にひたっていると友人・MATSUMURA君がぽつりと一言。
地元の越谷にこだわって演奏している古池さんなのに
スコアでやる時は地元以上にホーム感がありますね
彼は長年に渡って毎月僕のライブを観続けてきてくれた「Martin古池評論家」。
(本人はこの呼称に不満があるようですが)
僕の変化や推移を最もよく知り、時に歯に衣を着せぬ意見をぶつけてくれる友です。
そのMATSUMURA君の目にものびのびと自然に歌っている風に映ったのでしょう。
そんな場を作ってくれたスコアのマスターやママさん。
そしてじっくりと聴いてくださったお客さんたちに心から感謝いたします。
【本日のテーマと選曲】
[1部 雨の物語]
・雨が空から降れば
・雨の物語
・ひとりじゃないの
・傘がない
・モナリザの微笑
・僕のマリー
・どうぞこのまま
・雨の中の二人
・赤ちょうちん (ナッシュビル・チューニング)
・窓ガラス
・ミルク32
・狼になりたい
・ほおずき
[2部 星に聴く]
・明日になればね
・上を向いて歩こう
・見上げてごらん夜の星を
・空に星があるように
・星のフラメンコ
・月光値千金
・夜空の星
・蒼い星屑
・僕の星まで
・星に聴く~Northern Prayer, Listen To The Stars
・夜空を仰いで~コール
・ヘイ・ヘイ・ヘイ
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