通常営業中のライブの難しさ。(JUNEライブ記録)
常連のお客さんたちとこじんまり少人数で始まった「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」。
それは決して珍しいことではない。
歌ってるうちに一人増え二人増えというのが「JUNEライブ」のパターン。
お客さんの多くは弾き語り演奏をしていることなど知らずに入って来る。
そのまま居残って聴いてくれることが多い。
そういうお客さんを時間の許す限り「引き止める」ことができるか否かが「勝負」ともいえる。
(勝ち負けを云々するものではないけど)
まったりいい雰囲気でライブは始まった。
意識的に力を抜き、軽いタッチで歌い続ける。
事情があり今日はライブを早く終えなければならない。
70分1本勝負くらいのつもりでいた。
半ばBGMっぽい感じでゆるりと歌い継ぐ。徐々にふくらませ中間地点と最後に山場を持ってくる。
そんなイメージでいたのだ。
いい感じで進んでいた。
途中から入ってきたお客さんも楽しんでくれているのが分かる。
こちらもだんだん盛り上がってくる。
最後の山場に向かい、イスから降りる。
ギアを入れ替えようとしたまさにその瞬間だった。
団体さんがドヤドヤドヤ!っと入ってきたのだ。
年配男女が20人ほど。どうやら同窓会帰りのようだ。
大声でしゃべるは、仲間同士で写真を撮り合うは……。
空気が一瞬にして変わってしまう。
アプローチは試みたがなすすべなし。
ここまで聴いてくれていたお客さんが肩すかしにならぬように気持ちを切り替える。
幸い団体客が窓際の席を「占拠」したので、先にいたお客さんはステージ席のまわりに集まってくれる。
流れはすっかり途切れてしまったので、あとはフィニッシュまでの数曲をしっかり歌い切るしかなかった。
正直、消化不良のまま強引にフィニッシュに持ってきた感が残る。
でもそれはしょうがないことなのだ。
通常営業中のライブの宿命みたいなもんだ。
まずはお客さんありき。ジャマにならぬよう、されど埋没せぬよう歌うのが本筋。
波長が合い出して、やっと自分の色を少しずつ出せる。
運がよければ最後の山場を演出できる。
この1年ばかり最後までいけたのは運が良かったのだ。
いつどんなお客さんが入ってくるかは分からない。
今回のようなことがあってあたりまえととらえるべきだ。
どんな状況に出くわしても動揺することなく淡々と流せなきゃ。
(今回は気を取り直したものの、少々動揺してしまった)
まだまだだな!
| 固定リンク | 0
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント