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2012.03.27

【記録】 ぜいたくな気分を味わえた「ライブ@Score」

ぜいたくなライブをさせてもらった。

音楽友達の「かずぼん」こと宍戸一賀さんに声をかけていただいたライブだ。
会場の大宮Scoreは宍戸さんのホームグラウンド。


   「Martinさんの好きなように存分にやってください」


とてもありがたい、反面プレッシャーのかかるライブだった。

初めての場所であり、お客さんも初めての方ばかり。
それ自体は大きな問題ではない。

このお客さんたちはみなお店の常連さんであり、宍戸さんのファンである。
宍戸さんご自身が暗中模索・獅子奮迅・悪戦苦闘しながら開拓した舞台=土俵にのっけてもらったわけだ。

宍戸さんの顔に泥を塗るようなライブは絶対に避けたかった。


今の自分の一番いいところをぶつけようと思った。
ここ数カ月、練習ができていて、あちこちのライブでやっている「旬」なプログラムを。

それは歌物語(坂道を舞台にした男のロストラブ)であり、春・旅立ち・出会いと別れをモチーフにした歌の数々。


1部は大塚博堂のアルバムから選曲し、あらためて物語を組み直して臨んだ。
ある程度かっちりかためて物語を演じた。

   なんとなく、なんとなく (ごあいさつがわりに)
   新宿恋物語
   結婚する気もないのに
   坂道で
   季節の中に埋もれて
   恋の終わる時
   坂の上の2階
   愛されてますか
   ダスティン・ホフマンになれなかったよ

うれしいことに随所にチャチャを入れてもらえる。
それに対して軽いトークで応えながらつなぐことができた。

このやり取りが2部に向けていいあんばいで「場」を耕してくれる。


2部はいい空気が出来上がっていたのでモチーフにそって井戸端ライブ的なゆるい展開にした。
プログラムは一応こんな感じで用意した。

   めぐりあい
   旅立ちの歌
   こうき心
   卒業写真
   青春の歌
   心の旅
   なごり雪
   さくら(ミツダイ)
   糸
   大空と大地の中で


プログラムはあって無いようなものだった。
とにかく1曲ごとにくいついてくれる。
話しがあらぬ方向に展開していく。
それにしたがって予定外の歌も増えていく。
時に大ハーモニーをつけてくれたり・・・
時々プログラムの方向に修正するのだが、また脱線する。
お客さんの茶々にこちらもどんどん乗っかっていったのだから、
脱線も当然といえば当然なのだが…


井戸端ライブの時、「さあ歌うぞ!」という意気込みみたいなものを極力捨てるようにしている。
おしゃべりしながら、いつの間にか歌になっている。
歌ってるうちになんとなくおしゃべりになっている。
それでいて全体としてはテーマやモチーフの上にのっかている。
こういう感じが理想。

楽しく、気持ちのいい井戸端ライブになった。
お客さんのノリや反応の良さがあったればこそだ。


宍戸さんはお客さんに愛され、いじられ、可愛がられているんだなぁと感じる。
彼は月に一度Scoreでライブを続けている。
この活動が下敷きにあるからこそ、同じようにお客さんは心地よく反応してくれたんだと思う。
それにこちらも心地よく応えることができた。

宍戸さんの土俵に乗せていただき、荒らすことなく大役を果たせたように思う。
いろんな意味でぜいたくな気分を味あわせてもらった。

P.S.
ピザ窯で焼いた手作りピザは絶品だった。

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