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2012.03.31

【ご報告】 人生浪人の幕をおろし、新しい仕事につきます

昨年度末に前職を早期退職しました。
以来1年間人生浪人をしつつ、次の仕事を模索してきました。

この4月1日から新しい仕事に就くことが決まり、あらたな船出をしようとしています。

いろいろ心配くださった方もたくさんいらっしゃり、感謝の念にたえません。
この場をつかってお心遣いに感謝するとともに、ご報告させていただきます。

新しい仕事は損害保険関係の仕事です。
自動車事故の調査・査定・交渉という内容の仕事。
詳しいことはまったくわからず、ここでご報告というわけにもいきません。

でも長年勤めた印刷とは畑がまるで違う、人と直接かかわりあう仕事になろうかと思います。
いわば人の暮らしのリスクに対応する仕事。

前職の印刷会社では長年オフセット印刷の技術担当を務めてきました。
印刷物=工業生産物に対峙することが基本業務でした。
工業生産におけるリスク管理とでもいうのでしょうか。


退職に際して考えたことがあります。


「早期退職」をきっかけに自分自身のかくれた可能性を掘りおこしたい。
印刷とはちがうことに挑戦したい。


35年の経験で得たものは印刷の固有技能だけではないはずだと考えたのです。

実際、発注部門の技術担当として多くの協力会社と直接つきあってきました。
社内的には営業部門をはじめとして前後工程とやりとりを積み重ねてきました。
くわえてお得意先やデザイナーなどとの折衝の一端をになう。
そんな恵まれた立場を経験させてもらってきました。


これは人と人の間で「水を運ぶ」(オシム語録)役回りではないのか?
これは自分の別の適性ではないのか?

その思いを確信にまで高めたのが
「街角の歌芸人」を語りつつ、長年続けてきたライブ活動です。
ライブとはまさに人と人の関係で成り立つものです。
場の空気を読み(人の状態を把握し)、お客さんと波長を合わせていく。
それによってプレーヤーとオーディエンスのやり取りを築きイキイキとした空間を作っていく。
これがライブのダイナミクスだと思います。

ライブ活動を自分のライフワークととらえ、仕事と二束の草鞋をめざしてやってきました。
長年それをくりかえすことで、ほとんどシームレスに暮らしの中で共存させてきました。
仕事で得たことがライブ活動に活かされ、ライブ活動で得たことが仕事にも反映されていく。
いつの間にかそんな関係が出来上がっていたのです。


「人と人の間で水を運ぶ仕事がしたい」

浪人生活の中で徐々に形作られたこの思いは、やがて意思にまで育っていきました。


それに際して大きな力を与えてくれたのはDBM(再就職支援会社)の担当コンサルタントF氏とのやり取りでした。
Fさんは定期的に行う議論ややり取りを通して僕の性格や適性をよく理解し、把握してくれました。
機械的に職業あっせんするのではなく、気長にじっくりと適正にかなった求人を探し出してきてくれました。
時にはハードルが高いかなと思うこともありましたが、それが自分の意識をさらに開拓してくれプラスに働いたように思います。
僕とFさんはボクサーとトレーナーのような関係でした。二人のプロジェクト作業として1年間を共に歩んで来たと思います。

自分の志向や意思の方向に沿った形で新しい仕事につけたことありがたいことです。

とはいえ新しい仕事での固有知識を覚えることにおそらく当面は手いっぱいになることでしょう。
さらに実践・経験を積むことでまた違ったとらえ方が生まれてくるかもしれません。
それでも浪人生活の中で描いてきたイメージと実際との差異を検証しながら歩みを進めていこうと思います。

そして最終的にはライブ活動との二束の草鞋が自然な形でできるように心がけていきたいと考えています。


以上、ご報告と御礼と決意表明でした。

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2012年4月のライブ・コンサート予定

★04月14日(土)  朝市コンサート
           8:30~10:30
           越谷市場
           ⇒地図

★04月15日(日)  喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ
           時間 14:00~15:00  
           出演  まぁちん古池
           「喫茶店JUNE」
             東武伊勢崎線 松原団地(東口)徒歩3分
           ⇒地図

   *都合により1部構成 1時間ライブになります。

★04月20日(金)  お好み焼きの三貴ライブ
           21:00~23:30
           「お好み焼きの三貴」
           東武伊勢崎線 新越谷(東口)
           武蔵野線 南越谷(南口)
            各徒歩5分
           ⇒地図

★04月24日(土)  朝市コンサート
           8:30~110:30
           越谷市場
           ⇒地図

 

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2012.03.28

老人施設「わーくわっく草加」での慰問コンサートを終えて

張っていた気が抜け、脱力感に身をゆだねている。

今月の演奏活動はこれですべて終了。
同時に「人生浪人」としての演奏活動も打ち止め。

最後を老人施設でしめることができて良かったとなんとなく思っている。
4月からは仕事が始まり、老人施設で歌うチャンスは減るだろう。

この1年「さっちゃんと音もだち」の一員として、老人施設での慰問コンサートに関わらせてもらった。
コンサートを通して僕は自分の親の世代への感謝を表してきたつもりだ。

「親の世代」
大正〜昭和初期に生を受け、戦争をくぐり抜け、さらに戦後の復興を担ってきた世代だ。
この世代のつらい季節やがんばった季節があるからこそ、今の自分たち世代もある。
彼らの背後に自分の父や母と共に過ごした頃を見る。
そんな思いで歌ってきた。


若いころから老人施設での慰問コンサートや老人会での演奏は時折やってきた。
当時はどういう立ち位置で関わればよいのか迷いながらやっていた。
偽善の気持ちが潜んではいないかと自問しながら歌っていた。

自分自身、歳を重ねるにつれ迷いが無くなった。
ごく自然な気持ちで歌えるようになった。
そんな年回りになったということだろう。

彼らの人生を見届けるのが僕たち世代の務めのように思う。
たぶんそれは彼らの人生の肯定を歌に託することだと思う。


  いつか来た道、いつか行く道


誰かのこんな言葉がよぎる。


これまで歌を聴いてくださったたくさんのご老人に感謝。
「さっちゃんと音もだち」の皆さんにも感謝。
いずれ条件が整い、チャンスがあればまたご一緒させてくださいな。


Photo

今回はオートハープで童謡・唱歌なども演奏しました。

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2012.03.27

【記録】 「ハックルベリー・ライブ」 ナッシュビルチューニングに挑戦

今回のハックルベリー・ライブは若い女性シンガーが二人出演。
いつもより華やかな雰囲気につつまれていました。

お二人の集客力もなかなかたいしたもんで、若者がたくさん集まりいつにもまして熱気あふれる店内です。
おじさん二人は少々気圧され気味(汗)

1番手 みやとさん。
平成生まれ、広島出身のシンガー。
バックパッカーを携えオリジナル曲を披露してくれます。
伸びのある、落ちついた歌声が魅力的。


2番手 はにーさん。
こちらは京都からリトルマーチンを抱え、夜行バスでやってきました。
関西系のノリは路上ライブで鍛えられたんでしょう。
お客の関心をたえず喚起し続けるステージングは見事でした。
彼女もオリジナルを歌います。
とても不思議で魅力的な世界でした。


3番手 るびんさん
若者パワーが炸裂直後のステージ。
「おーい、なんとかおじさんパワーを見せつけてよー!」
なんてのはまったくの杞憂。
いつも通り盤石のるびんワールドは健在なりでした。
初お披露目のガットギター。成りは小さいけどよく鳴ります。
いいギターだなと思いました。


4番手 Martin古池
初めてナッシュビルチューニングに挑戦しました。
チューニングは一般的なものと同じ。でも音の高さが違います。
3弦と4弦が通常よりオクターブ高いのです。弦も専用のものを使います。
明るくきらびやかな感じの音。
ただカーターファミリーピッキングのようなメロディを弾きながらリズムをつける弾き方は苦手かも。
音がオクターブ飛んでしまうのです。
そこで今回は歌いなれたものを、アレンジに変えてやってみました。

  Jambalaya
  Martin古池のテーマ (予定外でしたがるびんさんに促されやっちゃいました)
  Love Sick Blues
  Take Me Home Country Road
  Crazy
  I'll Hold You In My Heart
  Tennessee Waltz


いつもとは違った感じに少々戸惑いもありました。
でもナッシュビル・チューニングもいいもんだなとも思いました。
12弦ギター同様、ワンポイントで使うと変化がでて面白いかと思います。
あるいは他のギターと合奏すると華やいでいいかも。


いつもとは違った雰囲気のハックルベリー・ライブでしたが楽しく、おいしいひとときでした。


P.S
今回のために仕込んでいた「Please Help Me I'm Fallin'」ができなかったのが残念。
次の機会までとっておくことにします。

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【記録】 ぜいたくな気分を味わえた「ライブ@Score」

ぜいたくなライブをさせてもらった。

音楽友達の「かずぼん」こと宍戸一賀さんに声をかけていただいたライブだ。
会場の大宮Scoreは宍戸さんのホームグラウンド。


   「Martinさんの好きなように存分にやってください」


とてもありがたい、反面プレッシャーのかかるライブだった。

初めての場所であり、お客さんも初めての方ばかり。
それ自体は大きな問題ではない。

このお客さんたちはみなお店の常連さんであり、宍戸さんのファンである。
宍戸さんご自身が暗中模索・獅子奮迅・悪戦苦闘しながら開拓した舞台=土俵にのっけてもらったわけだ。

宍戸さんの顔に泥を塗るようなライブは絶対に避けたかった。


今の自分の一番いいところをぶつけようと思った。
ここ数カ月、練習ができていて、あちこちのライブでやっている「旬」なプログラムを。

それは歌物語(坂道を舞台にした男のロストラブ)であり、春・旅立ち・出会いと別れをモチーフにした歌の数々。


1部は大塚博堂のアルバムから選曲し、あらためて物語を組み直して臨んだ。
ある程度かっちりかためて物語を演じた。

   なんとなく、なんとなく (ごあいさつがわりに)
   新宿恋物語
   結婚する気もないのに
   坂道で
   季節の中に埋もれて
   恋の終わる時
   坂の上の2階
   愛されてますか
   ダスティン・ホフマンになれなかったよ

うれしいことに随所にチャチャを入れてもらえる。
それに対して軽いトークで応えながらつなぐことができた。

このやり取りが2部に向けていいあんばいで「場」を耕してくれる。


2部はいい空気が出来上がっていたのでモチーフにそって井戸端ライブ的なゆるい展開にした。
プログラムは一応こんな感じで用意した。

   めぐりあい
   旅立ちの歌
   こうき心
   卒業写真
   青春の歌
   心の旅
   なごり雪
   さくら(ミツダイ)
   糸
   大空と大地の中で


プログラムはあって無いようなものだった。
とにかく1曲ごとにくいついてくれる。
話しがあらぬ方向に展開していく。
それにしたがって予定外の歌も増えていく。
時に大ハーモニーをつけてくれたり・・・
時々プログラムの方向に修正するのだが、また脱線する。
お客さんの茶々にこちらもどんどん乗っかっていったのだから、
脱線も当然といえば当然なのだが…


井戸端ライブの時、「さあ歌うぞ!」という意気込みみたいなものを極力捨てるようにしている。
おしゃべりしながら、いつの間にか歌になっている。
歌ってるうちになんとなくおしゃべりになっている。
それでいて全体としてはテーマやモチーフの上にのっかている。
こういう感じが理想。

楽しく、気持ちのいい井戸端ライブになった。
お客さんのノリや反応の良さがあったればこそだ。


宍戸さんはお客さんに愛され、いじられ、可愛がられているんだなぁと感じる。
彼は月に一度Scoreでライブを続けている。
この活動が下敷きにあるからこそ、同じようにお客さんは心地よく反応してくれたんだと思う。
それにこちらも心地よく応えることができた。

宍戸さんの土俵に乗せていただき、荒らすことなく大役を果たせたように思う。
いろんな意味でぜいたくな気分を味あわせてもらった。

P.S.
ピザ窯で焼いた手作りピザは絶品だった。

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2012.03.26

印刷老師を訪ねる

印刷の師匠、「M井のオヤジ」の家を訪ねた。

4月から新しい仕事が決まった。
でもその仕事は印刷とは無関係。
長年たずさわってきた印刷とはいよいよこれで決別することになる。

ケジメとしてその報告を「M井のオヤジ」にしないわけにはいかないと思っていた。


  なにしにきた


御年77歳の師匠はあいかわらずの毒舌だった。

この人にけなされ、いじめられ、仕事の仕方や印刷技術のイロハをたたきこまれた。
その礼をするとともに、次世代につなぎきれなかったことを詫びようと思っていた。
しかしそんなこと口にしたって取り付くシマなどない人だということもわかっている。
淡々と次の仕事の報告をし、元気でいてくださいとだけ言って辞した。

印刷技術者としてそれなりには極めたつもりでいた自分だが…
やはりオヤジの前にでるといまだにただの小僧っ子。

遠くから深く頭をさげその場を後にした。

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2012.03.21

【お知らせ】 ライブ@大宮スコア(Score)

今週金曜の晩、大宮洋風酒処Score(スコア)でライブをさせてもらいます。
このお店はもちろん、大宮でのライブは初めてです。

音楽を通して親しくさせてもらっている「かずぼん」こと宍戸一賀さんに声をかけていただきライブの運びとなりました。

スコアは宍戸さんのホームグラウンドのひとつ。
どんなお客さんがいらっしゃるのかはまったく未知数。
それもまた楽し!
新しい出会いやご縁があるやもしれません。

2部構成で臨もうと思います。

1部は歌とトークで物語を紡ぐステージ。
2部はアラカルトでその場にいらしたお客さんとおしゃべりしながらの井戸端ライブ。


さてさてなにがとびだすか。
お気にめすやら、めさぬやら。

★ライブ@大宮スコア by Martin古池★

日 時  3月24日(金) 夜7時過ぎ~

場 所  大宮・洋風酒処 Score (スコア)
      JR大宮駅 西口、そごうとビックカメラ間の道をまっすぐ南下、
        国道17号 の日赤病院隣ブロックローソン脇入ってすぐ。
        (徒歩約10分)
       ホームページ(地図等)
       048-857-3139 (オーナー田島氏宛て)

出 演  Martin古池

木戸銭  無料(ご飲食をお願いいたします)

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2012.03.19

「かりゆしフォークナイト~ボクの、ワタシのフォーク史」を終えて

ふく助さんプロデュースによる「第3回目かりゆしフォークナイト」。
今回は『ボクの、ワタシのフォーク史』というお題で二人のアラカンオヤジがそれぞれのフォークの歴史を歌とトークで綴りました。
「アラカン」すなわち「アラウンド還暦」。
40年に渡りそれぞれのフィールド、それぞれの流儀で歌い続けてきた二人が、それぞれのフォーク史を跡づける試みです。

会場は金町の沖縄料理店「かりゆし」さん。
普段は沖縄芸能のライブをやっています。フォークライブは今回が3回目。
お店の常連さんは沖縄出身の方が多く、同世代の方もまた多い。
沖縄音楽で育つとともにフォークソングを聞きながら育った世代です。
そういう方々を中心に老若男女で会場はほぼ満席となりました。


第1部はじんぺいさんのステージです。
じんぺいさんは1951年生まれの還暦を超えたシンガー。僕の3才先輩になります。
1000曲を超える自作曲を歌いながら独自の音楽活動をされています。

中学時代に高石ともや、岡林信康の影響を受けて歌い始めたそうです。
フォークソングのスタートは僕とまったく同じです。
思春期・青春期の3才の違いは大きなものがあります。
多感な時期が70年安保を挟んでいるワケで、それぞれの道筋にどう影響しているか。
とても興味深く聞かせてもらいました。

じんぺいさんは高石ともやさんと長年親交ある小室等さんの歌に絞り、自作曲を絡ませてのステージ。
淡々と歌い、飄々と語りながらご自身の歩みが浮きぼりになっていく。
しみじみとした、胸にストンと落ちるいいステージでした。

第2部はMartin古池のステージ。

日本フォーク史を歌でたどりつつ、その影響をどう受けてきたかという視点で歌い進めました。


風に吹かれて
→昭和38年、アメリカでボブ・デュランがデビューし、PPMがこの歌でヒット。日本ではカレッジフォークとしてコピーして歌い始めた

君といつまでも~ブルーシャトー
→フォークソングをまだ知らぬ歌謡曲少年だった

若者たち~バラが咲いた
→職業作家がフォークソングのスタイルで曲を書き始める

帰ってきたヨッパライ~イムジン河~悲しくてやりきれない
→中学1年。フォーククルセダースの登場で「フォークソング」という言葉を知る
→この頃は歌謡曲もGSもビートルズもフォークソングもなにもかもいっしょくたになって同居していた。

思い出の赤いヤッケ~受験生ブルース
→中学2年の冬。函館労音で開かれた高石友也フォークリサイタルで脳天を割られるようなショックを受ける。会場が徐々に同化していく様に感動。「歌にはこんなに大きな力があるものなのか」

まぼろしの翼~腰まで泥まみれ
→70年安保闘争やベトナム反戦運動の高まりの中でプロテストフォークに傾斜。「歌で世の中は変えられるんじゃないか?」

室蘭の空
→「ベトナムの空」を鉄の街・室蘭になぞらえた替え歌。安保闘争の敗北。プロテストフォークの衰退

青春の詩
→絶対的位置づけだったフォークを相対化した拓郎。「フォークもまた青春の一断面さ」というこの歌に反発を覚えながらも深く考えざるをえなかった。高校3年の頃。

心もよう~白い一日
→大学受験に失敗し、引きこもっていた1年。陽水の「氷の世界」にひきづりこまれる。

神田川~22才の別れ
→1973年。学生運動の火も弱まり表舞台に出てくるフォークソングは若者の心の憂鬱や切ない恋心を歌うものに変わっていく。(四畳半フォーク、抒情派フォーク)やがてユーミンの登場で「ニューミュージック」に大きく舵を切る。
→フォークに対する挫折感。「歌で世界は変えられない」。指針を失い何をどう歌っていいかわからぬままさまよっていた。手当り次第に様々な音楽を聞き手当り次第に歌っていた20代。

少年
→高石ともやとナターシャセブンに再会。再びショックを受けた。そこに等身大の音楽を感じる。「もう私の歌では世界は変わらない。だけど誰も私の夢まで壊せない」


オールマイティストリート蒲生~おばけ屋敷の歌 (ともに自作)
→暮らしの中で歌いながら、等身大の音楽を続けたい。そんな思いで地元の町おこしに関わりながら歌い続けている。町おこしは人と人のつながり=「縁」の連鎖。縁を結ぶものは共感・共鳴。自分にとってのフォークとは「共感・共鳴」を探ることなのかもしれない。

あすなろの歌(自作)
→残念だけど、あすなろはヒノキにはなることはできない。でもヒノキのようになりたくて今を懸命に生きている。懸命にジタバタしている今こそが大切なのかも。


長くなっちゃいましたが(またかよ!)、こんなプログラムで歌わせてもらいました。(しゃべらせてもらったというべきかな)

お客さんの反応がダイレクトで、リクエストもあったりで予定時間を大幅に超過!
歌いたかった歌を何曲かカットしたのが残念ですが、意はおおむね表せたかなと思います。


長年それぞれのフィールドで歌ってきた二人のアラカンおやじの結論は・・・

「フォークって何だかわからない」
「人それぞれの生き方を投影したものがフォークなのかな」
「ま、なんでもいいんでしょうね(笑)」

と、きわめてたよりないものでした。
たよりないものであるがゆえに、これからもブツブツつぶやきながら歌い続けるんだろうな。


難しいと言えば難しい。
楽しいといえば楽しい。
そんな「かりゆしフォークナイト」でした。

共演のじんぺいさんには大いに刺激をいただきました。感謝いたします。
プロデュースのふく助さんにはいつも刺激的な企画を立てていただき感謝です。
3時間に渡る長丁場を、時に黙々と聴き、時に共に歌い、時にチャチャをいれておつきあいくださったお客様に感謝です。
そしてお店を開放してくださった「かりゆし」のスタッフの皆様におおいに感謝です。

これもまたひとつの「ご縁」ですよね。
これからもまた「かりゆし」さんでのフォークナイトが続いていきますように!
感謝と願いを込めて!

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2012.03.17

徹頭徹尾BGMの「お好み焼きの三貴ライブ」

あ、今日はダメだな

ライブが始まると同時に直感した。
長年ここで歌ってるうちに、食いつき方でその日のお客さんの状態がわかるようになった。
あの手この手でお客さんの反応を掘り起こすことができる時と、何をやってもダメな時。
今夜はダメな時だと判断し、BGMに徹することにした。

こんな時の選曲はポピュラリティのあるものを並べる。
トークは必要最小限にとどめる。
角のない丸く柔らかい歌い方にする。

攻撃的な要素を極力排除し、お客さんの耳に自然に入り自然に抜けていくように心がける。
ガットギターを持ってきて良かった。
じっくりと歌うことだけに精力を費した本日の三貴ライブだった。

それでも常連さんにはじっくりと聴いてもらえたし、最後には耳を傾けてくれる人も何人かいたので結果オーライ。


【1部】
めぐりあい
少年時代
卒業写真
心もよう
心の旅
なごり雪
案山子
さくら(ミツダイ)
涙そうそう
島人ぬ宝
青春の影

【2部】
街の灯り
夢一夜
I LOVE YOU
22才の別れ
シクラメンのかほり
サボテンの花
雨の物語
赤ちょうちん
プカプカ
ホームにて(リクエスト)
忘れられるものならば

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2012.03.14

語るがごとく歌えればいいのだが。。。

今宵の「ライブ@アビーロード」の練習中。

今回は一切トーク抜き。歌だけでストーリーを構築することが目標。
歌そのものが語りにできれば最高なんだが、予想通り難しい。
あえて全曲、キーを1音を下げてみた。ちょっと冒険かなとも思ったが、悪くはない。
歌によっては曲想がガラリと変わり、それがまた意外な発見。
語るがごとく歌うてぇのが理想。それに1歩近づけたような気もする。
このキーで歌い込んで体にしみこませよう。

それにしても直前までギッチリ稽古できるのもあと2週間。
4月に入ったらまた仕事との二束のワラジが始まる。
でもこの1年やってきた稽古が貯金になり、たとえ二束のワラジを履いてもいい結果が出せることを信じたい。

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2012.03.12

【おしらせ】 ライブ@越谷アビーロード


先月に引き続き、今月もアビーロードに出演することになりました。

前回はカントリーソングやブルーグラスナンバーを中心にステージを組みました。
今回はガラリと趣向を変えて臨みます。

テーマは「男のロストラブ」。
ある坂道を舞台に出会いと別れがあり、そして悔恨で幕をおろす男の物語をお届けします。

実はこのテーマとプログラムはずいぶん昔からくりかえし手がけてきたものです。
歌とトークと寸劇で物語を紡いでいたのです。
歌う場の変化などがあり、しばらくやっていませんでした。

久しぶりの物語ライブはトークも寸劇もいっさいなし。
歌だけで臨もうと思います。

古くからやっている素材を新しい切り口で挑戦する。
かなりの緊張感。
同時に楽しみでワクワクしています。

お時間の許す方はどちら様もなにとぞおつきあいくださいませ。


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★ライブ@越谷アビーロード ★

日 時    03月14日(水) 19:00ごろ~
場 所    越谷アビーロード
          東武伊勢崎線 越谷駅東口 徒歩4~5分
          (みずほ銀行そば)
出 演    Martin古池 : NAOYA : 他未定
チャージ   1500円+1オーダー(500円)
地 図    HP  http://abeyroad.jp/


Photo


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2012.03.11

日記  あの日

14:46 
突然、横に大きくゆれだす。
同僚たちは叫びながら机の下にもぐりこむ。
瞬間、中学生の時体験した十勝沖地震のことが脳裏をよぎり、出入り口まで急ぐ。
  あの時は末広町の同級生の家が真ん中から裂けた。
  道路には亀裂が入った。
  3階建ての函館大学の1階が押しつぶされた。

出入り口から外に出ようと地面を見ると建屋と道路の境目に亀裂が入りそれぞれ左右逆方向に揺れている。
危険を感じる。
上を見上げると5階建ての建屋を這うように設置された配管パイプが音をたてている。
建屋がつぶれるのが先か、配管が落ちるのが先か。
コーポレートマークを大書きした金属の巨大な壁が屋上の上でぶるぶる波打っている。
いつでも飛び出せるように身構えながら揺れがおさまるのをまつ。


15:30
社内放送で全社員の避難を促し始める。
場所は播磨坂の桜並木。
広く、長い坂は多くの人で埋めつくされている。
くりかえしやってくる余震だが、皆つとめて冷静に事態をうかがっている。

この日退職の挨拶をしに得意先SB社を訪問する約束だった。
先方の様子をうかがうとともに、延期の依頼をしなければなるまい。
そう思い、何度も電話をするがつながらぬ。


17:00
避難命令は解除され、社にもどる。
ただちの退社を促す放送。
同僚たちが帰るのを見届け、18:00に退社。


少し歩きはじめるが手のカバンが邪魔になる。
白山のオリンピックに立ち寄りザックを買う。
自転車売り場は人の列が延々とつながっている。


19:00
上野の山を裏道伝いに抜け、日光街道をめざす。
途中三ノ輪のAb印刷に立ち寄る。若い工場長は教え子だ。
他のオペレータを帰し、ひとりで印刷機を回している。

  なんとしてもこいつだけは上げとかなきゃなんないんですよ
  あしたの朝一が、引き取りなんで。

  ばかやろ、明日なんかトラック走らねぇべ!
  しゃあねぇな、俺も手伝ったるよ


20:30
Ab印刷を出て再び歩きはじめる。
日光街道は車も人も自転車も身動きとれぬほど込み合っている。
どこまでものろのろと続く長蛇の列。
急いでもしょうがないと腹をくくり、その動きに身をまかせる。


23:00
竹ノ塚を抜けようやっと埼玉県に入る。
人の群れは少しずつだが隙間ができはじめる。
急に冷え込んでくる。
空腹になるがコンビニは店を閉めている。あいている店も買い物客でごった返している。
あきらめて列からはずれひと休み。
家族に電話をするもののいまだにつながらない。


24:00
草加を抜ける。
人はずいぶん少なくなるが車道はあいかわらず渋滞が続く。
旧日光街道に面した自治会館では急設休憩所が設けられている。ありがたい。
水を分けてもらい一服する。煙草がうまい。


1:00
やっと松原団地の松並木。土の道が疲れた足にやさしい。
人はばらけ、数えるほどになる。
ベンチで一服していると、見知らぬおじさんに声をかけられる。

  すいません。煙草を1本分けてもらえませんか。

疲れはてた表情でうまそうに煙草を吸うおじさんと話す。
袖振り合うも多生の縁というが、みょうな一体感を感じる。


1:30
蒲生に入る。
あと一息。
ラーメン屋「まんぷく」が店を開けている。
店内は客がひしめいている。
急に腹が減り、吸い込まれるように店に入る。
なじみの店主に広東麺を頼む。
とろみのある熱い麺が五臓六腑にしみわたる。生き返った心地だ。

家に電話。
やっとつながり、全員の無事を確認する。
長男は足場の上にいる時に地震がきたという。やばかった。

2:00
ようやっと家にたどり着く。
「まんぷく」からの1キロが途方もなく長く感じられた。

テレビに目をやる。
とんでもないことになっている。

小石川から越谷にたどり着くので精いっぱいだった。
こんなことになってるなんてちっとも知らなかった。

あまりの状態に発する言葉もない・・・

******************************************************

昨年の今日のできごと。
メモ帳に記録した走り書き。
1年たって昨夜読み返した。
そうしなければならないという思いがあった。

あの晩歩いた道を今日ふたたび歩いた。
あの晩買ったザックを背負い、あの時履いてた靴で。
そうしなければならないという思いがあった。

何も考えずに歩こうと思った。
心にいろんな思いが浮かんでは消え、消えては浮かんだ。
思考を拒否し、想念に身をまかせた。

14:00過ぎ
草加駅前のSMCK野外コンサートにいた。
今回は出番はなかったがなんとはなしに足が向いた。

14:46
主催者がオーディエンスや道行く人たちに黙祷を呼びかけた。
1分間の黙祷。
草加駅前の雑踏が静寂に変わる。
長い1分だった。
重い1分だった。


あの日のこと、そして今日のこと。
決して忘れるまい。

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2012.03.09

【雑感】 「フォークの歴史」について思う

「かりゆしフォークナイト」で『ボクのワタシのフォークソングヒストリー』をお題に歌うことになった。

そこで日本のフォークの歴史をふりかえりつつ、自分の音楽の歩みを見直している。
年代ごとの一覧表を作るまではよかったが、それを眺めているうちにとまどいが生じてきた。

一般に日本フォーク史として認知されているものと自分の歩みにはかなりのズレがあるのだ。

富沢一誠さんやなぎらけんいちさんはこの方面ではすぐれた労作を残されている。
とくに富沢さんの一連のものは当時の音楽シーンが客観的に分析されていて学ぶことも多い。
(なぎらさんはフォークシンガーとしてご自身の目線で主観的に書かれており、これまた興味深く楽しい)

これらのいわば「公史」はメディアに登場するシンガーたちの歩みを跡付けたものだ。

一方でフォークソングは社会的な運動やその背景などと背中合わせで浸透した音楽だ。
だからメディアに登場するシンガーたちの影響を受けつつも、各々のフィールドや暮らしの中で歌うフォークシンガーもまたたくさん生まれた。
その多くは「堅気の仕事」や「普通の暮らし」を営む一方でライフワークとして歌い続ける人たちだ。
おそらく彼らはいまだにそれぞれの流儀をもって、日本各地に散らばる「それぞれの場」で歌い続けているだろう。
(たとえば山形県の「影法師」というグループは今も地元に根を下ろした活動をしていることで有名だ)

戦国武将の歴史に対していわば「雑兵たちの歴史」である。
自分もまた雑兵の一人でありたいと思いながら歌い続けてきた。

ところがその自分の歩みをざっとふりかえり、とまどった。
まったく「フォークソング的」ではないのだ。
「フォークはかくあるべし」などという定義などないことは承知している。
それでも選曲があまりにも雑多であり、あまりにもミーハー的で戸惑ってしまう。

フォークの歴史の流れの中に自分を位置づけようと年表を作ってはみた。
でも位置づけるなどあまりにもだいそれており、気恥ずかしさすら感じてしまう。


歌うことを通して席を同じくする者同士が共感・共鳴し合える場を作りたい。

それが自分なりのフォークの流儀だと思ってきた。
だから必ずしも「フォークソング」と呼ばれるものを歌う必要はなかったのだ。

それでも「かりゆしフォークナイト」では一般的な「フォークの歴史」を中心にした歌でつづろうと思う。
来てくださるお客さんはそれを期待して来る方が多いだろう。
そして何よりも・・・

PPMに憧れなければギターを弾きはじめなかったかもしれない。 高石友也やフォークルに出会わなければフォークについて考えることもなかったかもしれない。 岡林信康や赤い風船がいなければプロテストフォークはやらなかったかもしれない。 吉田拓郎がいなければ自分を疑いもせずに突っ走ってしまったかもしれない。 高田渡や加川良がいなければ、、、 その他にも多くのフォークシンガーたちを見ながら、自分の行く先を探ってきた。

思春期から青春期の最も多感なころにこれらのフォークシンガーに出会えたことは幸せなことかもしれない。
誰かを追いかけるということもなく、ただ自分の中に流れ込み通り過ぎただけの出会いかもしれないが、
とりもなおさずそれが自分に流れるフォークの歴史なのかもしれない。

公の「フォークの歴史」をテーマに「雑兵の歴史」をいかに組み込むか。
それを自分の流儀で歌うにはどうするべきか。
じっくり考えよう。


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2012.03.08

【お知らせ】 まぁちん&じんぺいのフォークライブ~かりゆしフォークナイト外伝

1960年代~1970年代に音楽史の表舞台をにぎわしたフォークソング。 
プロ・アマ問わずたくさんの歌い手、ミュージシャンが登場しました。 

時代はうつろい、それにつれ表舞台に登場する音楽もまた変わっていきました。
フォークソングはニューミュージックに、そして今ではJ-popの中に埋もれています。 

でも表舞台とは別のところでフォークは綿々と歌い継がれています。 
音楽史の表舞台を富士山の山頂付近とするならば、 
富士の裾野はかくれたフォークシンガーたちの活動舞台です。 

それぞれのフィールド、それぞれの暮らしの中で歌い続けている「場末のフォークシンガー」
じんぺいそしてMartin(まぁちん)。 

それぞれの歩んできたフォークの歴史を歌で跡付けるライブです。



「かりゆしスーパーライブ」 
  まぁちん & じんぺいのフォークソングライブ 
  (ボクの、ワタシの、フォークソングヒストリー) 
    ~かりゆしフォークナイト外伝~
 


  かりゆしHP  http://homepage2.nifty.com/tk-kariyushi/ 

  出演: Martin古池、じんぺい 

  日時: 3月17日(土) 午後7時開演 

  ライブチャージ: 300円  
     (本場・沖縄料理のご飲食をお願いいたします。) 

  プロデュース: ふく助 

  交通: JR常磐線各駅停車・東京メトロ千代田線「金町駅」南口下車 

       南口④番バス乗り場から京成バス金61系統または小56系統 
       「戸ヶ崎操車場」行き 「水元4丁目」下車。 
        ファミリー・レストラン「夢庵」向かい。 

       タクシー:金町駅北口から乗車し 
          「水元4丁目バス停近く夢庵の向かい」と指示。 



予 約:お店の掲示板に書き込むか、 
    お店までお電話下さい(18:00~24:00)。 
    掲示板:http://kariyushi.bbs.coocan.jp/ 
    電 話:03-3608-5633 
    FAX:03-3608-4316 

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2012.03.03

今度の日曜日は「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」です

http://r.tabelog.com/saitama/A1102/A110203/11013496/dtlmap/ June2012320120220130822

「三寒四温」という言葉がぴったりの陽気が続きますね。

冬の匂いを残しつつも季節は確実に春に向かって動いているようです。

春一番の「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」を今度の日曜日にやります。

今回はエイぼんと二人でお届けします。

昭和の香りがする喫茶店で、昭和を感じる歌の数々を用意しています。

皆様のお越しをお待ち申し上げます。


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喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ

 場 所  喫茶店JUNE
      東武伊勢崎線 松原団地(東口)徒歩3分

 時 間  14:00~16:00  

 出 演  エイぼん : まぁちん古池

 木戸銭  無料(ご飲食をお願いいたします)

 地 図  http://r.tabelog.com/saitama/A1102/A110203/11013496/dtlmap/

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