【ご報告】 人生浪人の幕をおろし、新しい仕事につきます
昨年度末に前職を早期退職しました。
以来1年間人生浪人をしつつ、次の仕事を模索してきました。
この4月1日から新しい仕事に就くことが決まり、あらたな船出をしようとしています。
いろいろ心配くださった方もたくさんいらっしゃり、感謝の念にたえません。
この場をつかってお心遣いに感謝するとともに、ご報告させていただきます。
新しい仕事は損害保険関係の仕事です。
自動車事故の調査・査定・交渉という内容の仕事。
詳しいことはまったくわからず、ここでご報告というわけにもいきません。
でも長年勤めた印刷とは畑がまるで違う、人と直接かかわりあう仕事になろうかと思います。
いわば人の暮らしのリスクに対応する仕事。
前職の印刷会社では長年オフセット印刷の技術担当を務めてきました。
印刷物=工業生産物に対峙することが基本業務でした。
工業生産におけるリスク管理とでもいうのでしょうか。
退職に際して考えたことがあります。
「早期退職」をきっかけに自分自身のかくれた可能性を掘りおこしたい。
印刷とはちがうことに挑戦したい。
35年の経験で得たものは印刷の固有技能だけではないはずだと考えたのです。
実際、発注部門の技術担当として多くの協力会社と直接つきあってきました。
社内的には営業部門をはじめとして前後工程とやりとりを積み重ねてきました。
くわえてお得意先やデザイナーなどとの折衝の一端をになう。
そんな恵まれた立場を経験させてもらってきました。
これは人と人の間で「水を運ぶ」(オシム語録)役回りではないのか?
これは自分の別の適性ではないのか?
その思いを確信にまで高めたのが
「街角の歌芸人」を語りつつ、長年続けてきたライブ活動です。
ライブとはまさに人と人の関係で成り立つものです。
場の空気を読み(人の状態を把握し)、お客さんと波長を合わせていく。
それによってプレーヤーとオーディエンスのやり取りを築きイキイキとした空間を作っていく。
これがライブのダイナミクスだと思います。
ライブ活動を自分のライフワークととらえ、仕事と二束の草鞋をめざしてやってきました。
長年それをくりかえすことで、ほとんどシームレスに暮らしの中で共存させてきました。
仕事で得たことがライブ活動に活かされ、ライブ活動で得たことが仕事にも反映されていく。
いつの間にかそんな関係が出来上がっていたのです。
「人と人の間で水を運ぶ仕事がしたい」
浪人生活の中で徐々に形作られたこの思いは、やがて意思にまで育っていきました。
それに際して大きな力を与えてくれたのはDBM(再就職支援会社)の担当コンサルタントF氏とのやり取りでした。
Fさんは定期的に行う議論ややり取りを通して僕の性格や適性をよく理解し、把握してくれました。
機械的に職業あっせんするのではなく、気長にじっくりと適正にかなった求人を探し出してきてくれました。
時にはハードルが高いかなと思うこともありましたが、それが自分の意識をさらに開拓してくれプラスに働いたように思います。
僕とFさんはボクサーとトレーナーのような関係でした。二人のプロジェクト作業として1年間を共に歩んで来たと思います。
自分の志向や意思の方向に沿った形で新しい仕事につけたことありがたいことです。
とはいえ新しい仕事での固有知識を覚えることにおそらく当面は手いっぱいになることでしょう。
さらに実践・経験を積むことでまた違ったとらえ方が生まれてくるかもしれません。
それでも浪人生活の中で描いてきたイメージと実際との差異を検証しながら歩みを進めていこうと思います。
そして最終的にはライブ活動との二束の草鞋が自然な形でできるように心がけていきたいと考えています。
以上、ご報告と御礼と決意表明でした。
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