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2012.01.31

2012年2月 ライブ・コンサート予定

★02月08日(水)  越谷アビーロードでライブ
           
東武伊勢崎線 越谷駅東口 徒歩4~5分
           (みずほ銀行そば)
           19:00~
           [出演] Martin古池:MOGAMI:他3名
           [チャージ] 1500円+1オーダー(500円)
           http://abeyroad.jp/



★02月11日(土)  朝市コンサート ⇒旗日のため中止です
           8:30~10:30
           越谷市場

http://www7.ocn.ne.jp/~k-ichiba/akusesumap.html


★02月11日(土)  唄の驛 参加
           13:00~
           高円寺 庚申文化会館
           落語とフォークのコラボレーション


★02月12日(日)   SMAC草加コンサート出演
            13:00~16:00
            草加駅前野外ステージ
             東武伊勢崎線 草加駅 東口ロータリー
             (イトーヨーカ堂前)


★02月17日(金)  お好み焼きの三貴ライブ
           21:00~23:30
           「お好み焼きの三貴」
           東武伊勢崎線 新越谷(東口)
           武蔵野線 南越谷(南口)
            各徒歩5分

http://ggyao.usen.com/0002132503_map.html


★02月18日(土)  欧風屋チャリティライブ出演
           詳細は後日
           つー吉さん主催


★02月25日(土)  朝市コンサート
           8:30~110:30
           越谷市場

http://www7.ocn.ne.jp/~k-ichiba/akusesumap.html



★02月25日(土)  おーるどタイム・弾き語りソロライブ
           19:00~21:00
           Live cafe おーるどタイム
            東武伊勢崎線 北越谷 東口 徒歩10分ちょい
            (越谷郵便局向かい)
           木戸銭 1000円
           ブログ http://oldtimemk.exblog.jp/

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「ハックルベリー・ライブ」 カントリー・ミュージック事始め

今年最初のハックルベリー・カントリー・ライブは「カントリーミュージック事始め」をテーマに選曲した。

「ハックルベリー」というお店は店主がカントリー好きで、店のつくりもBGMで流れる音楽も西部劇を意識したものになっている。
しかし店主はカントリー好きだがお客さんは必ずしもそうではないというのが実情のようだ。
とはいえ西部劇の雰囲気の中に浸りながらステーキをつつき、バーボンをかたむけるというコンセプトが成り立っている。

そこでここでやるライブはカントリーミュージックをメインにして組み立ててきた。

僕自身のコンセプトは

場末のフォークシンガーが
自分の音楽の原点であるカントリー・ブルーグラスに挑む

というものだ。

自分の根っこにある音楽にもう一度ちゃんと向き合いたい
今ではすっかり影の薄くなったこの音楽の魅力に触れてもらいたい

そんな思いで続けてきた。

そう考えるにいたる大きな要因はカントリー歌手・トミ藤山さんとの出会いがあった。
トミ藤山さんは日本カントリー音楽の黎明期を支え、現在もなお現役として歌っておられる。

トミさんの歌と音楽に対する姿勢に強くうたれるものがあり、以来及ばずながらその後を追いかけてきた。

若いころムードで聴いていたカントリー音楽ともう一度向き合うことがトミ藤山の音楽人生を貫く姿勢に触れることだと考えたのだ。
そのためには日常のフォークライブとは違うカントリー音楽に特化したライブをやるべきだと思った。
それが「ハックルベリー・ライブ」につながった。

試行錯誤をくり返しながら2年が過ぎ、ようやっと自分のスタイルの一端が見え始めた。

年初のライブに「カントリーミュージック事始め」というテーマにしたのは、
ようやっと見え始めた方向性をこの1年追求すべしという思いからだ。

選曲は次のとおり。

1. Martin古池のテーマ (インスト)
2. ジャンバラヤ (ハンク・ウィリアムス)
3. Lovesick Blues (ハンク・ウィリアムス)
4. ケンタッキーの青い月 (ビル・モンロー)
5. I’m Thinking Tonight Of My Blue Eyes (カーター・ファミリー)
6. Will The Circle Be Unbroken (カーター・ファミリー)
7. Goodmorning Sunshine (トミ藤山)
8. A Fool Such As I (ハンク・スノウ) →アンコール

ハンク・ウィリアムス、ビル・モンロー、カーター・ファミリーを取り上げたのはそれぞれのフィールド、それぞれの時代で先鞭をつけた人たちだからだ。
ほかにも取り上げたい人はたくさんいるが30分の枠の中ではかなわなかった。

トミ藤山さんも取り上げた。
日本カントリーの事始めを飾るお一人である。
そればかりか僕に今なお多大な影響を与え続けてくれる偉大な音楽家であるからだ。

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実はトミ藤山さんご本人が初めてハックルベリー・ライブを観に来てくださった。

光栄であることはもちろんだが、大いに緊張した。

この道一筋で歩んでこられた方の前でひよっこの自分が演奏するのだ。
しかもトミさんの書かれた歌をやる。
身のほど知らずもいいところだ。

しかし意を決していた。
このステージをちゃんとやりきることが次の一歩につながると。
今自分にできるすべてを出し切るつもりで準備段階から臨んできた。

ライブは描いていたイメージに近い形でやることができた。
初めてのお客さんたちもちゃんと聴いてくれたし、やりとりも成立させられた。
納得のいく、次につながるステージにできたと思う。
(反省点も多々あるが、次への肥やしになるように修正したい)

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この日のライブは共演のるびんさんはいつものように実力の高さを表すステージで聴き惚れさせてくれた。

飛び入りで出演してくれた熱しさんは正確でダイナミックなフィンガーピッキングで魅了させてくれた。

そしてトミ藤山さんの存在感あふれるステージに圧倒された。

緊張感あふれる「ハックルベリー・ライブ」は同時に楽しく、充実感たっぷりのうちに幕を閉じた。

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2012.01.28

久々の出前宴会ライブ

今年2回目の出前ライブは久しぶりに宴席だった。

「草加自動車整備振興会」の新年会。
会長さんが松原団地のパインアヴェニュー商店会の会長を兼務していいる。
昨年「JACK ROWGUNGS」としてチャリティ・イヴェントに出演させてもらったご縁で声がかかった。

選曲にオーダーがありGS(グループサウンズ)を中心にやってほしいとのことだった。
会長は僕と同じ年ということもあり、そこから類推するに中学生の頃GSに夢中になっていたと思われた。

うれしいオーダーであると同時に、50分の枠の中で何を歌うか大いに迷いもした。
最終的に20数曲に絞り込んだが、実際に演奏できるのは13~14曲。
何を歌うかじゃなく、何を削るかってのは忍びなくて切ない判断だ。
結局ステージに立ってからの流れにまかせることにした。


会場は居酒屋の大広間。
50代~60代を中心に総勢50名ほどのおじさんたちがところ狭しとひしめき合っていた。
明らかに60代後半という人も多い。


    こりゃ、全部GSってワケにもいかないかな


などと思いながら歌い始める。


適度に酔いがまわったおっさんたちは大喜び。
モンキーダンスを踊る人まで。


宴会の常で呑んでしゃべる、騒ぐという雰囲気はついてまわる。
今宵も当然そんな雰囲気バリバリだった。

でも半分以上は聴いてくれている。
そういう一団があちこちに点在しているから会場全体に視線を投げることができる。
当然呑んでしゃべる人たちとも視線があい、やりとりできる。

そういうこともあり、やりやすくのびのびと歌うことができる。

歌い進むうちに酔っ払ったおっさんがステージに上がってきた。


    オレにも歌わせろ。
    ほら、あれだ
    「夕焼け~ 海の夕焼け~」ってヤツだ


まわりも声援を送る。


    やれ、やれー!


ばっちり伴奏とハーモニーをつけてさしあげた。

今度は別のおっさんがやって来る。


    オレにも歌わせろ
    ピンキラだ!


ふたたび歌い進めるうちに声がかかる。


    おおい!
    歌謡曲もできないか?


    歌謡曲?
    やりましょう!
    マッカセナサイ!


もう、ステージ中盤にして最初のプログラムなど全てすっ飛んでしまった。


    与作~夕焼けとんび~骨まで愛して~星のフラメンコ


と、矢つぎばやに歌謡曲で攻めたて、すかさずGSに戻す。

そんなことをくりかえすうちにもう予定時間だ。

司会者から「10分くらい引き伸ばして」のサインが来る。

最後はGSで決めないことにはまずいと思いノリのいいヤツを一気に歌う。


    キサナドゥーの伝説~マドモアゼル・ブルース


最後の曲は「あの時君は若かった」に決めていた。

あの時があったから、今があり、明日があるというようなメッセージを震災のことや日本経済とからめながら語る。
当初は「秘められたエール」にするつもりだった。
宴会ライブだからそういう「生真面目な話」を語れる雰囲気にはならないと思っていたからだ。

ところが語れる空気になったのは驚きだった。

小企業主たちの集まり。
厳しい経済事情にあえいでいる証なのかななどと思う。

終わってみて大きな満足感に充たされていた。
宴会ライブとしては快心のデキだった。
いや、宴会ライブこそがオレには似合ってるのかもしれないな・・・
なんて思ってしまった。

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2012.01.20

【メモ】 NHKドラマ 「とんび」

録画しておいたドラマを観る。
前後編合わせて4時間。
見がいのあるドラマだった。

幼い頃父親に捨てられた男が家庭を持ち、子をなす。
昭和36年のことだ。
時は高度経済成長が始まり、所得倍増計画が喧伝された頃。
広島の港町が舞台。

父の姿を知らぬ男はとまいどいながらも、全身全霊で家族を愛し守る。
ところがその子が3歳の時事故で母親を死なせてしまう。

ここから父子の物語が始まる。

母のない家庭の中で様々な問題に直面しながら、子供は成長していく。
そこには父親との葛藤があり、周囲の人たちの救いがある。

やがて東京に出て行く息子。
万感の思いで見送る父。

10年後、花嫁を連れて帰ってきた息子。
相手は再婚の子持ち。
父に一緒に東京で暮らすように説得する息子。


ワシは東京へは行かん。
ワシがこの町におらんと、おまえらが逃げてくる場所がなかろうが。
人間はケツまくって逃げる場所がないといかんのよ。
つらいことがあったら思い出せ。
最後の最後に帰れる場所があれば、元気も出るじゃろ。
錦を飾らんでもいい。
立派な人間にならんでもいい。
帰れる場所、ここがおまえらの故郷じゃ。

【主題歌】 

箒川を渡って

太陽は昇り オレは出番を待ってる
くだらない悪口を言いながら
箒川を渡って 知らない街へ行くんだ
心をあの場所に残したまま
箒川を渡って もう一度夢を見にいくよ
オレ
によく似た顔を思いながら


この手の話に弱い。

「北の国から」で故郷を後に東京へ出て行く純。見送る五郎。
あのシーンとかぶる。

そして自分が故郷を出てきた時のシーンと重なる。

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雪のおもいで

 雪

  雪でした あなたの後を なんとなくついてゆきたかった
  ふりむいた あなたの瞳は 早くお帰り 坊やって言ってた
  ああ あの人は 見知らぬ町の 見知らぬ人
  雪でした あなたの後を なんとなくついてゆきたかった

  夢でしょうか あの日のことは 雪を見るたびに思い出す
  雪国をたずねてみたい そこは私の小さなあこがれ
  ああ 今日もまた 窓にもたれ思う 冬の旅を
  雪でした あなたの後を なんとなくついてゆきたかった

             (吉田拓郎)


高校の2年生だった。
伊達紋別という小さな町に住み、30キロほど離れた室蘭の学校まで汽車で通っていた。
当時北海道を走っていたのは蒸気機関車だった。
汽車は平野を走り抜け、やがて山の中を越えていく。
いくつかトンネルを抜け鷲別駅を降りると学校のある道に続いていた。

1年先輩のテニス部の人にあこがれていた。
ひかえめで物静かな彼女もまた汽車で通っていた。

北国の冬は夜が早い。
それぞれの部活を終え、帰る頃にはあたりはすでに真っ暗だった。
日に数本しかない列車に乗り込む。
恋する少年には話しかけることすらためらわれた。
薄明かりの車窓に映る彼女をあこがれのまなざしで眺めるだけだった。

いくつかの駅を過ぎ、汽車はやがてある駅で停まる。
会釈を交わし、汽車を降りる彼女。
ホームを照らす橙色の灯りの中を降りしきる雪。
雪の中を闇に消えていく後姿。
目をこらして闇を見つめる。
ついていきたいと思う。
思いだけを残し、無情にも汽車はふたたび走り始める。

ただそれだけの思い出だ。
その頃デビューした吉田拓郎のアルバム「青春の詩」に収められた『雪』。
この歌を聴くたびに思い出す北国の情景。

それは私の小さなあこがれ・・・

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2012.01.16

今週予定の二つのライブ 「お好み焼きの三貴ライブ」 「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」

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★「お好み焼きの三貴ライブ」
   毎月第3金曜日の夜恒例のライブ。
   今年で8年目に入ることもあり気合を入れて臨みます。
   通常営業中のサプライズライブです。
   入場無料(ご飲食をお願いいたします)

   時間  1月20日(金)21:00~23:30
   場所  「お好み焼きの三貴」
         東武伊勢崎線 新越谷(東口)
         武蔵野線 南越谷(南口)
          各徒歩5分
   出演  Martin古池

http://ggyao.usen.com/0002132503_map.html

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★「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」
   こちらも毎月恒例のライブ。
   やはり通常営業中のライブにつき入場無料です。
   (ご飲食をお願いいたします)

    時間  1月22日(日)14:00~16:00  
    出演  まぁちん古池
    場所  「喫茶店JUNE」
          東武伊勢崎線 松原団地(東口)徒歩3分

http://r.tabelog.com/saitama/A1102/A110203/11013496/dtlmap/

お近くの方、お時間の許す方、
遊びにいらっしゃいませんか。

このほかに老人施設での訪問コンサートにも出演します。

★ 越谷の老人施設「なごみの里」へ訪問コンサート
  1月19日(木) 朝~夕方(施設内各所で数回演奏の予定です。
  「さっちゃんと音もだち」の一員として参加します。

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2012.01.15

今年最初の「朝市コンサート」を終えて

今年最初の「朝市コンサート」。
正月明けとあってか人の出が極端に少く、広い市場がガラーンとしていた。
冷え冷えとした市場にいつもの喧騒はなく、自分の歌声が響いていく。
勝手が違い少々やりづらさを感じる。
そういえば昨年の正月明けまではもっと狭い場所で歌っていた。
だからやりづらさを感じなかったのかもしれない。

方針を切り替える。
歌やギターのチェックを意識しながら演奏することに重きを置くことにしたのだ。

ワケがあった。
昨年末の所沢市場でのライブ以降、大きな本番をやっていない。
20分~30分程度の本番はあったが、2時間きっちり歌い切るライブは久しぶりのことだ。
練習も自宅室内でやっていたので100%の発声をしていなかった。

呼吸や発声の仕方にズレが出ているような気がしていたのだ。

はたして不安は的中していた。
まず鼻呼吸が乱れていた、ロングトーンの後やちょっとした拍子で口から吸ってしまう。結果深い呼吸ができずに息切れする局面があった。
それに伴って発声も乱れがちだった。

ギターは寒さで指がかじかみ、思うように動かないでのでチェックはあきらめた。

喧騒がない分自分の出す音がよく聴こえる。
1曲ごとに体の状態をチェックし、出る音を確かめながら歌い続けた。
これが丁寧に歌うことにつながったようだ。
呼吸と発声のアンバランスは修正されたわけではないが、徐々にいい感じに仕上がっていった。

意識はセルフチェックからお客さんに向かい始める。
いい反応もたくさん頂戴できた。


今夜は武蔵小山のLive cafe AGAINでライブに出演する。
いい準備、必要な修正ができたように思う。

あらためて思う。
本番に勝る練習は無し。

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2012.01.10

「ギター弾き語り 教えあい・学びあい」 (「唄の驛」レジメ)

参加している音楽サークル「唄の驛」で新しい取り組みを模索している。

「ギター弾き語り」をよりよくするためにメンバー同士で意見交換をしよう それを通して各自の「弾き語り」の質や説得力を高めよう

という試みだ。

本来「弾き語り」は個人的な表現方法で、個々人が暗中模索しながらそれぞれのやり方を築いていくものだ。
しかしそれぞれの考え方・やり方を公開し共有化することで、より幅が広く深い表現を可能にできるのではないか。

第1回目の水先案内人を依頼されたので、自分の考え方ややり方をレジメとしてまとめてみた。
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弾き語りという音楽手法があります。
ギターはもちろん、ピアノやウクレレ、バンジョー、オートハープなど他の楽器での弾き語りがあります。
(古くは琵琶やバイオリン、アコーディオンなんてのもあります)

この集まりで対象にするのはギターによる弾き語り。
いちばんポピュラーな楽器で、とっつきやすい。
しかも「唄の驛」ではほとんどの方がこのスタイルで歌われているからです。


ギター1本と歌声があれば弾き語りができちゃうところが何よりの魅力ですね。
でも容易に取り付ける弾き語りが実は結構奥が深く、なかなか成しがたいのものです。


【なぜ弾き語りをやるのか】

まず最初に考えておきたいことです。
何のために弾き語りをやるのか。

  1.人に聴いてもらいたいから
  2.歌で自己表現をしたいから
  3.共感・共鳴を得たいから
  4.「すごい!」と人をうならせたいから
  5.モテたいから

  6.自分自身の楽しみのため(自己充足)

どれも正解だと思います。
ほかにもいろんな動機や目的があると思います。
そのどれもみな正解。

上の例で行くと、6番だけがほかの理由と性格が違います。
1~5は弾き語りを他の人に聴いてもらうということが前提になっています。
ところが6番は必ずしもそうではない。

自分自身の満足感、納得感、充足感のために歌う。
つまり歌やギター演奏が自分自身に向いているのです。
そしてこれもまた立派な動機です。
(老い先が長くないおばあさんが「アルハンブラの想い出」を弾けるようになることに人生最後の目標を定めた。そして稽古に励んだというお話もあります。)


この集まりに来られた方はおそらくみんなが1~5に類する目的だろうと思います。
そのことをまず最初にしっかり意識することが大切だと思います。


  誰のために歌うのか?
  それは聴いてくれる人のため
  その結果が自分に満足感として反映される
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【弾き語りに決まった法則はない】

おそらく弾き語りをする人の数だけ、やり方や作法があると思います。
つまり自分の道は自分自身で切り拓き、築き上げていくものだと思います。

それは目の前に広がる大海原に帆を張り、風まかせで旅立つようなものです。
右へふらふら、左へふらふら、時には潮に流されたり、座礁の憂き目にあったり…。
そんなことをくりかえしながら自分だけの羅針盤と海図を作り上げていく。

正直、気の遠くなる道のりです。

でもそう言ってしまえば身も蓋もない。
そこでこの集まりが意味をもってくると思います。

ギターの弾き語りについて教えあい、かつ学びあうことが目的の集まりです。


  ひとりひとりの経験ややり方、作法を
  みんなで共有できないか
  それによって自分自身の海図と羅針盤を
  より確かなものにしていけないか


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Martin古池がその水先案内人を務めさせていただきます。
水先案内人は決して講師ではありません。いわばガイド役です。
なぜなら僕のやり方は僕のやり方にすぎず、そのまま他の人に適用できるわけではないからです。

ただ長年のライブ活動の中で自分なりのやり方(海図)を築き上げてきたのもまた事実です。
その意味で一つの考え方・やり方を提示できるのではないかと考えています。

たたき台として参考にされ、それぞれの羅針盤、海図作りの一助になれば幸いです。

【弾き語りの要素】

1.最も大切なのは「伝えたいことは何か」を明確に意識すること

歌それ自体に込められた思いや、自分が歌に託したいものは何か。
それがぼやけていると歌は説得力に欠けてしまいます。

歌の意味・意義を明確にするために僕がやっていることは次の通りです。

   ①歌詞をくりかえし朗読しその歌自体を感じ取る
   ②朗読の過程で自分なりの解釈を付加し、かためていく
   ③最初は棒読みでもくりかえし朗読することでリズムが出てきます。
   ④そうなったらそのリズムにメロディを乗せます。(鼻歌でいいのです)
     やがて歌詞とメロディが一体になってきます。
     鼻歌だから息継ぎ(ブレス)も会話をするようにごく自然にできると思います。
     (ごく自然であることが大事だと思います)
   ⑤鼻歌によりそうようにギターをかぶせていきます。
     (この段階ではストロークでもアルペジオでもOK)


2.歌をどう聴かせるか考える(アレンジ)

1.の過程はその歌を自分のモノにすることに主眼がありました。
だから意識は自分の内側に向いています。

次はその歌を人に聴いてもらうためにどうするかです。
ここで意識を外に向けます。

  ①どのように歌うかをあれこれイメージする
  ②歌を活かすためにはどのようなギターアレンジがベターかイメージする
  ③テンポ、イントロ、間奏、エンディングや曲間のブレイクなども同時にイメージする

ここで大切なのはイメージだと思います。
イメージを描き、それを形にする作業です。
(可能であればステージで歌っている自分とお客さんの様子もイメージする)

ラフなイメージができたらその段階で歌を細切れにして練習します。
細切れとはたとえば小節単位だったり、Aメロやサビの区切りだったり様々です。
(たった1音でもくりかえし歌うことがあります)


次に細切れにした断片をつなげて1つの歌に仕上げます。
仕上げたらあとは何度も歌いこむのみ。
(この段階でようやく「形」になります)

3.実際のステージで「形」にした歌をたたき鍛える

ここは意見の分かれるところです。
練習段階で完成していなければ人様の前で歌うべきではないという考えもあります。
もちろんそれも正論だと思います。
練習は多ければ多いほどいいのです。
演奏がよりこなれてくるし、技術的にも精度が高まってくるのは間違いないことですから。

でも僕の場合は「形」にしたら早々とライブ・ステージで演奏しちゃうことが多いです。
それは練習で何百回歌っても、絶対に生まれないものもあると思うからです。
本番ステージの緊張感、お客さんの視線、ライブ空間の醸し出す独特の空気。
それに対峙する自分の心の動き。
そういう「場」で歌ってこそ歌はたたかれ、鍛えられるような気がします。

「唄に命を吹き込む」とか「魂を込める」という言葉があります。
ライブ本番を経ることではじめて生まれてくることかなという気がします。


ライブ=生=生き物という視点で考えると、ステージを生きた空間にするために必要なことがあります。

それは弾き語る自分と聴いてくれるお客さんとの間になんらかのコミュニケーションを成立させるということです。
(気持ちの交感、言葉の交換、共に歌う交歓、etc...)

  ステージでの姿勢    : 弾き語る者として自ら襟を正す
  客席の状況の察知    : 目配り、気配り(アンテナ感度)
  状況に応じた対応    : 客席の反応に対するリアクション

そういったことも必要になってきます。
そういうことは実際の本番を積み重ねる中でしか鍛えることができません。

4.ライブ本番の結果から学ぶ (反省はしても後悔はするな)

これはとても大事なことだと思っています。
どんなに練習を積んで本番に臨んでも、ミスや失敗は必ずついて回ります。
生身の人間がやることですから。(だからこそ「ライブ」なんですが)

だからうまくいったことも、失敗したことも含めて「よし」として受け止めるようにしています。
そうすると後悔は残りません。
後悔が残ると次への課題が見えにくくなります。


でも反省は大いにするべきです。

  なぜうまくいったのか :たまたまか。ワケがあるのか。そのワケは何か。

  なぜ失敗したのか :人に飲まれたのか。自分を見失ったのか。
               単純に練習が足りなかったのか。

僕はそれを牛のように反芻します。
時には文章にして心の中を整理します。

反芻を通して出てきた「課題」を明確にして次の準備に入ります。

5.弾き語るための基本的なトレーニング

これも人によってやり方が分かれるところです。
それぞれの考え方・やり方に応じて違ってくるところです。
個性にかかわる部分なので一概にくくることはできないと思います。

でも基本となる項目はある程度明確かと思います。

歌について
  呼吸の仕方 (身体のトレーニング)
  発声の仕方 (身体のトレーニング)
  歌い回し   (解釈の具現化)

ギターについて
  ストローク
  フィンガーピッキング
  チューニング

小物について
  弦
  ピック
  爪
  ボトルネックとオープンチューニング
  ハーモニカやカズーなど


★最後までおつきあいくださいましてありがとうございます。

ここに書いたことはあくまでも水先案内のガイドラインとお考えください。
僕自身すべての歌でこれをやっているわけではありません。
また段階を踏まずに同時進行でやったり、逆からやったりもしています。

アマチュアミュージシャンは日常の暮らしや仕事との兼ね合いで限られた準備の中でライブなどに臨まざるをえません。
そんな状況の中で少しでも実りある弾き語り演奏ができるように、みんなの知恵や経験を出し合っていければいいなと思います。
そのためのたたき台として僕の経験をまとめました。
おおいにたたいてやってください。
そしてそれぞれの道を確かなものにしていってください。

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2012.01.07

1枚の年賀状

郵便受けに入っていた1枚の年賀状。

中央にやや大きめの家族だんらんの写真。
こたつを囲んで「祖父」「祖母」「外祖父」「父」「母」「妹」二人が身を寄せ合うようにお茶を飲んでいる。
写真中央には 絆! の朱文字。
白抜き文字で「みんな元気です」

この写真を囲むように小さなモノクロ写真が数枚配されている。
漁船の写真、漁具店の店先。それよりさらに古い漁網店の店先。

年賀はがきの最下段に小さな字で書かれたあいさつ文。

「昨年3月の津波によって、いわき市四倉町の当漁具店は全壊いたしました。しかしながら家族は全員無事。皆様のお力添えによって、再び元のように穏やかな暮らしを取り戻しつつあります」




昨年まで勤めていたKP印刷の若い営業マンからの年賀状だ。
当時入社2年目の若者で僕に妙になついていた。
僕も彼を息子のようにかわいがっていた(鍛えるというニュアンスで)


僕の退職が決まった3月。
あの震災が起こった。
いわき市にある彼の実家は津波にのみこまれた。


震災からちょうど2週間後、神田の「欧風屋」でライブをやった。
「今日まで。。。そして明日から」というテーマだった。
いわばキックオフ宣言のライブだった。
欧風屋はたくさんのお客さんでいっぱいになった。
得意先や会社の人たちも来てくれた。

その中に彼はいた。
終始にこにこしながら聴いてくれた。

ライブを終え、一人一人と握手を交わしながら見送った。
最後に彼と握手を交わした。
それまでの笑顔が急に曇った。
こらえてきたものが流れ出した。堰を切ったかのように。
音も立てずに泣く彼を僕は抱きしめ、無言で背中をたたいていた。



あれから10ヵ月。

届いた彼の年賀状。
印刷された写真の1枚1枚を食い入るように眺める。
失われたものの大きさ、残されたものの大切さ。

写真の片隅に家族の誰かが書いたと思われる毛筆があった。


  望 春

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2012.01.05

2012年1月 ライブ・コンサート予定

★01月06日(金)  老人ホーム慰問コンサート (越谷)

              さっちゃんと音もだち の一員として
           




★01月14日(土)  朝市コンサート

              8:30~10:30
              越谷市場

     http://www7.ocn.ne.jp/~k-ichiba/akusesumap.html



★01月14日(土)  歌い初めライブ

           19:00~21:00
           武蔵小山ライブカフェ・again
            LAZY☆LOVERS(ひろし隊長のユニット)
            エイぼん+Martin古池
           \1500
           地図 http://www.cafe-again.co.jp/access.html
              (武蔵小山駅の真ん前)

★01月20日(金)  お好み焼きの三貴ライブ

           21:00~23:30
           「お好み焼きの三貴」
           東武伊勢崎線 新越谷(東口)
           武蔵野線 南越谷(南口)
            各徒歩5分

http://ggyao.usen.com/0002132503_map.html



★01月22日(日)  喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ(日時変更あるかも)

           時間  14:00~16:00  
           出演  まぁちん古池
           「喫茶店JUNE」
             東武伊勢崎線 松原団地(東口)徒歩3分

http://r.tabelog.com/saitama/A1102/A110203/11013496/dtlmap/




★01月28日(土)  朝市コンサート

           8:30~110:30
           越谷市場

http://www7.ocn.ne.jp/~k-ichiba/akusesumap.html

★01月28日(土)  出前ライブ

           松原団地




★01月29日(日)  唄の驛 参加

           10:00~
           四谷広場



★01月29日(日)  ハックルベリー・ライブ

          午後6時~8時
          カントリー風ライブ・バー
          「ハックルベリー」
           都営新宿線 瑞江下車 徒歩5分
           [出演]
             安藤ゆきお 18:30
             るびん    19:00 
             Martin古池 19:30
             
          「ハックルベリー」のホームページ
           http://www.gourmet-marktwain.com/

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2012.01.01

今年がすべての人に平和な年でありますように

2012

万感の思いを込めて

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