いろいろ試した「癒しのデイサービス・越谷」慰問コンサート
「さっちゃんと音もだち」のメンバーとして今週は「癒しのデイサービス・越谷」で演奏した。
今回はメンバーが集まれず主宰のさっちゃんと2人コンサート。
今回テーマになったことがいくつかある。
1.クリスマスを折り込むこと
2.いろんな楽器を紹介しつつ演奏する
3.施設として慰問コンサートは初めての試みだったので利用者の方々に認知してもらうこと
クリスマスソングは数曲演奏。
エンディングに「きよしこの夜」をやったが、12弦ギターを試してみた。
普通のギターであればアルペジオで伴奏するところだが、フラットピックで小節の頭をダウンストロークでゆっくり弾き下ろすにとどめた。
この方が複弦の美しさが強調され、クリスマスキャロルに合うように思えたからだ。
思惑通りにいい雰囲気で演奏できたが難しさもあった。
強いピッキングでは音がにごりやすいこと。
また音量が大きくなるとクリスマスキャロルの静謐さを損ないかねないこと。
ピックはしっかり持たなければならないが、手首をやわらかく使う必要がありそうだ。
オートハープを弾くような感じで演奏したが、まだまだ練習が必要と感じた。
ちゃんと鳴らすには12弦ギターはけっこう難しい楽器だ。
今回はケーナも使った。
さっちゃんのギターと歌にケーナでからむ演奏。
ケーナという笛も高音域を多用するとかなりやかましい楽器だ。
低音域を中心に吹いてみた。尺八のようなイメージの吹き方だ。
歌の伴奏にからませるよりはインストで使った方が良かったように思う。
今度チャンスがあれば「コンドルは飛んでいく」や「花祭り」なども演奏するのもいいかもしれない。
さらになんと20年ぶりにハモニカを吹いた。
若い頃はハモニカホルダーを使って演奏することもしばしばあったが、ここ20年近くほとんどやっていなかった。
穴の位置を間違うのではと内心ひやひやしながら、「Home On Tne Range(峠の我が家)」を歌った。
(破綻せずに演奏でき内心ほっとしているが、けっこう危なかった)
慰問コンサート自体に慣れていないご老人たちや職員の方々にいろんな楽器を使いながらの演奏は変化があって良かったのかなと思う。
【プログラム】
ジングルベル →さっちゃん
荒れ野の果てに~神の御子は(アデステ) →さっちゃん
東京のバスガール →さっちゃん
Home On The Range(峠の我が家) →Martin (ハモニカ使用)
蘇州夜曲 →さっちゃん・Martin
お正月 →さっちゃん (ケーナ使用)
アメージング・グレース →さっちゃん
テネシー・ワルツ →Martin
北国の春 →Martin (リクエスト)
神田川 →Martin (リクエスト)
きよしこの夜 →全員で (12弦ギター使用)
【印象的な出来事】
職員の方が数名目頭をおさえていた。
怪訝に思いたずねると、この施設の利用者たちは認知症が進んでいる方が多いとのこと。
感情の起伏が激しかったり、無表情で過ごすことも多いらしい。
そのご老人たちが満面の笑みを浮かべて楽しんでいる。
その姿を見て思わず泣けてきたとのこと。
この話を聞き、慰問に来て良かったと思った。
喜んでくれる笑顔はなにものにも変えがたい報酬だ。
反面、後ろの席に座っていた一人のおばあちゃんが演奏開始直後から耳をおさえ聴くまいと抵抗していた。
とうとうこらえきれなくなり「音がうるさくてやんなっちゃうよ」とむずがりだした。
最後は職員にともなわれ、別室に移動していった。
老人ホームや施設ではよくあることではある。
病気がなせる業という点もあろう。
そうでなくても100%の人たちに喜んでもらえること自体ありえないことだ。
そういうひとつひとつを気にしていては演奏できないことも承知している。
その上で演奏するものとして、そのおばあちゃんの心に入り込んでいけなかった非力を反省するべきだと思った。
コンサート開始早々から気がついていたのに、そのおばあちゃんに心や目や声をかけるなどできなかったことが悔やまれる。
そうしたら自体は改善されたかというと、それは分からない。
こちらから早い段階で積極的なコミュニケーションをはかれなかったかということが反省点だ。
うれしかったこと、反省すべきことを通してあらためて感じることがある。
コミュケーションをとることの大切さと難しさだ。
どんなライブにも共通することだろうが、とりわけ老人施設などではそれが大切な要素だと感じる。
どんな場でもキャッチボール(パスの交換)ができるようになりたいものだ。
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