ライブカフェ「おーるどタイム」を訪ねる
師走の越谷。
ふく助さんと「おーるどタイム」を訪ねた。
地元越谷にこんな店があるとは思いもしなかった。
お店の名前が示すようにマスターはオールドタイムやブルーグラスのフィドル弾き。
僕にとっては演奏スタイルの原点にある音楽だ。
そういう志向の店が越谷にあるというだけでもうれしかった。
ブルーグラスだけに固執するのではなく、広くいろんな音楽もカバーするライブラインナップだ。
たとえば歌声喫茶のような企画を毎月やったり、沖縄音楽やハンマーダルシマーのライブがあったりする。
ウクレレの教室も毎月開催されている。
講師は牧伸二の甥っ子で鰯屋猫輔師匠だ
第1回「唄の驛」でゲスト出演してくれたウクレレ都都逸の名手
20年ほど前、師匠は駒込のライブバーで下積みをしていた
その頃、僕はよく一緒に演奏させてもらった
マスターといろいろ話をさせてもらい、共通の知人がどんどん浮かび上がってくる。(小松崎健さん、笹部益生さんや小島慎二さん、尾崎ブラザースetc...)
やはりこの世界は狭いと実感する。
やがて話は核心にせまる。
お店がどんなスタンスに立っているかだ。
オールドタイムやブルーグラスの専門店だと入口が狭く、敷居は高い。
誰でも行けるというわけにはいかない。
ゴリゴリのライブ志向であっても同様だと思う。
マスターとの話の中で浮かび上がってきたのはおおむねこんな感じ。
地元に根をおろし、
生活の中の一部として音楽を奏で、
気軽に聴ける店にしたい
ふく助さんや僕がめざさんとしている音楽のあり方とぴったり重なる。
僕個人としてはライブの場が地元にまた一つできた思いだ。
「唄の驛」としても臨時停車のローカル駅として使わせてもらえそうだ。
このお店営業日が日曜、月曜のみ。
ライブの時は土曜日も店を開けるそうだ。
営業時間も10:00〜22:00。
他の日はマスターは別の仕事をしているそうだ。
つまり音楽好きが昂じてお店をやっているようだ。
ピュアな気持ちで音楽が楽しめる店にしたい。
そんな思いが営業的視点に勝っているように思えた。
話をしていてライブハウス「ぶどうの木」のマスターと話しているような錯覚を覚えた。
「ぶどうの木」もそんな意志で店を運営していた。
残念ながら夢は道半ばでついえ、店をたたまざるをえなかった。
そんなことを思い出しながら、「おーるどタイム」という店を応援したい気持ちが強まった。
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