【記録】 かりゆしフォークナイト
金町にある沖縄料理店「かりゆし」さんで開催された「かりゆしフォークナイト」。
盟友の一人、ふく助さんが企画し、今回が2回目となるこの音楽会にメインキャストとして関わらせていただいた。
「かりゆし」では沖縄音楽のライブは時折やられているそうだが、あえてそこで「フォークナイト」として音楽会を開催した。
出席が予想されるお客さんの大半は同世代の沖縄出身者や沖縄音楽愛好家たち。
(かりゆしマスターと僕は同じ日に日本の最南と最北で産まれたという奇遇もある)
その彼らに北国生まれの僕がどのように切り込み波長を同化させていくかということが課題だった。
内心「フォークソングとはなんぞや」という永遠の命題を意識せざるを得なかった。
土着の音楽
「民衆」の中から生まれた音楽
暮らしに結びついた音楽
etc.
いろんな風に解釈されるフォークソング。
体に染みついた音楽という風に言い換えてもいいように思う。
そう考えると沖縄民謡は彼らの体に染みついたフォークソングともいえる。
(もともとフォークソングの意味は民謡であるわけだし)
同じ理由で時代の流れの中で知らずのうちに聞き覚え、口ずさんできた流行歌の数々。
これもまた立派なフォークソングたりうると思う。
流行歌=はやり歌とは本来的に一過性の歌である。
でも「流れゆく時代」というフィルターを通して生き続けることによって、
また記憶の海の底に沈み、静かに発酵することによって
フォークソングにたりうるように思える。
「かりゆしフォークナイト」で僕は普段よりも強くそれを意識して臨んだ。
(ふく助さんの企画でもサブテーマを「私たちの『夏の時代』をふりかえる」という風になっていた)
そんな観点から選んだ歌は次の通り。
なんとなく なんとなく
サンフランシスコ・ベイ・ブルース
恋人たちのペイブメント
もう一度
外は白い雪の夜
追伸
わかってください
秋桜(コスモス)
時代
軽いストーリー仕立ての40分ステージにした。
「フォークナイト」の流れ次の通り。
【1部】ライブコーナー
★hal-3(はるさん)による沖縄民謡の三線弾き語り
てぃんさぐぬ花
白雲節
さとうきび畑
★まぁちん古池フォークライブ
【2部】参加者とともに歌うコーナー
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とにかく楽しいの一言につきる音楽会だった。
お客さんは予想通り沖縄出身の同年代の方とその子供たちが多かった。
オープニングの「なんとなく なんとなく」を歌い始めた瞬間、すぐに一緒に歌いだす。
知らない歌でも体を揺らしながら聴いてくれる。
歌い手と聞き手の間にぐんぐん一体感が生まれていく。
互いに引きこまれあうとでもいうのか、こんな感覚を感じさせてもらえるなんてそうあることではない。
沖縄の人たちは歌や音楽や踊りと共に暮らしているという。
そのことをまのあたりにした思いだった。
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[追記]
僕と同じ北海道出身で「かりゆし」の常連となっているケンさんと一緒にビートルズを歌った。
ケンさんは典型的な道産子の空気を感じさせてくれるナイスガイだ。
沖縄の風の中にすっかり同化しているケンさんを見ていて思った。
道産子気質と沖縄人気質、相通じるものがありそうだな。
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