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2011.07.24

ぺけさんのこと

最近お知り合いになった狂さんの日記を読ませていただきました
ご自身のライブの記録です。
井上陽水のナンバーを中心に演奏をされた由。



若いころの記憶が鮮明によみがえってきました。

狂さんが歌われた「夏まつり」や「いつのまにか少女は」、「紙ひこうき」というナンバー
僕も大好きで、以前よく演っていました。
以前といっても30年近くも昔の話。



当時僕は越谷にあった「ぶどうの木」というライブハウスに出入りしていました。
ほんの駆け出しのアンチャンで、人のライブの幕間にちょこちょこ歌わせてもらっていました。

そんな僕に声をかけてくれたのが「ぶどうの木」のマスター・ぺけさんでした。


  古池君、一緒に組んでやってみないか
  今みたいにちょこちょこ歌ってるだけじゃダメだよ
  毎月、ライブの日を決めて継続的にやるってのが大切だと思うよ
  そうやって積み上げていかなかったら、自分の評価ができないだろ?
  今のままじゃ独りよがりで終わっちゃうよ




「独りよがり」という一言が胸に突き刺さり、グーの根も出ませんでした。

当時の僕は「声量なら誰にも負けない」というへんな自信を持っていました。
反面、人(特にミュージシャンたち)は自分の歌をどう評価しているのか気になってしょうがなかった。
自信と不安(優越感と劣等感)の間で激しく揺れていたのです。

だからぺけさんの申し出は
僕にとって願ったり、かなったりだったのです。


かくして僕とぺけさんの二人三脚は始まります。

最初は互いの持ち歌を覚え、それをデュオ演奏にアレンジしていくことから始めました。

最初の課題曲が「夏まつり」と「いつのまにか少女は」だったのです。



僕たちは月1回、2部構成の2時間ワンマンライブを課題にしました。
ぺけさんの信念だったようです。


  「2部2時間、客を飽きさせないライブ作り」
  「毎月、一人でも二人でもリピーターが来てくれるライブ作り」
  それができるようになるのをめざそうや
  他のミュージシャンのことは気にするな
  ミュージシャンはそれぞれ音楽観が違うんだから
  目の前にいるお客を納得させるのがすべてさ



これがぺけさんの口癖でした。

今思うと高い理想です。
実際は内容がなかなかついていかないライブだったと思います。
(当時は録音するなんてことはしなかったんで、記憶でしかありませんが)
ただライブを終えるたびに飲みながら、細部までふりかえりながら議論をくりかえしました。
これが随分勉強になったと思います。


ぺけさんとのデュオは2年で消滅しました。
ある日突然、何の前ぶれもなく彼は姿を消したのです。


一時は閉じた「ぶどうの木」ですが、ママさんと息子によって再開されました。
僕はソロになり、ぺけさんとやってきたライブを継続しました。



  「十年はひと昔 あぁ 暑い夏」(夏まつり)


もうふた昔以上に、いやまもなく三昔になります。

「ぶどうの木」は営業たちいかず、10年ほど前に店を閉めました。
ママさんも息子君も新しい人生を歩んでいます。

僕は「ぶどうの木」の頃のスタイルを軸に、いまだに試行錯誤をくりかえしています。


そしてぺけさんは風のうわさでは広島あたりで歌っているとか、いないとか。



みな、いまだ「旅の途中」。




P.S.

今週の金曜日予定している「欧風屋」でのライブに旧友N君が来てくれるそうです。
「ぶどうの木」でソロでライブをやっている頃、手伝ってくれた友です。
そういえば彼とは井上陽水の「紙ひこうき」をよくやったな。

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2011.07.16

【記録】 お好み焼きの三貴ライブ

店内に入った時は数組しかお客さんがいなかった


   今日は、まったりムードでいくか


などと思いながら、それ用に準備をすすめる


   ドヤドヤドヤ!


いきなりという感じで若者の団体が入ってきて、ムードは一変!

男女合わせて20人くらい
のっけからハイテンションの集団だ


   うわ、これは厳しいわぁ…


そう思いながら、作戦を変更して選曲のやり直し
スピーディに展開できるように組み直す
セッティングもギターにラインをつなぎやり直す


ライブ直前にあった大きな地震をとっかかりにスタートさせた


   でかい地震でしたね
   震度4ですって
   まだ電燈が揺れてるよ


(ここでいきなり『なんとなくなんとなく』)


つかみは上々だった
一枚岩の団体とのやり取りが成立すれば、なんとかなる

頻繁に話しかけ、視線を送りながら1部を進めた


  なんとなくなんとなく
  少年時代
  恋の季節~涙の季節
  太陽の翼
  島人ぬ宝
  涙そうそう
  さとうきび畑
  ひまわり
  サンフランシスコ・ベイ・ブルース
  Me & Bobby Magee
  青い瞳



ここまでおよそ50分
一気に駆け抜ける

若人集団との関係もなんとか維持できる


  この喧噪の中では上出来だろう


そう思いながら20分ほどの休憩に入る




2部をスタートさせた時、状況が一変したのを感じた

店内ほぼ満席の状況は1部と同じ
だが若人集団の座が乱れ始めており、1部でできていた関係性も断たれてしまった
酒もまわり、話に花が咲き、意識が仲間同士にのみ集中し始めていた

こうなると20人の集団は立ちはだかる1枚の岩壁みたいなもんだ
なにをどうしようとびくりともしない


早々に方針転換をした
さいわい、歌に合わせて大きなリアクションをしてくれている人が3組ほどいた
年代的には同年代かと思われた
その人たちに意識を集中し、選曲も変えた


  夜空の星
  夕陽が泣いている
  二人だけの海
  白い浜
  砂に消えた涙
  夕日とともに
  まだ見ぬ恋人
  帰れない二人
  君といつまでも
  夜空を仰いで~コール
  I'll Hold You In My Heart(アップテンポで)
  青春の影




立ちはだかる喧噪という壁に向かい、その隙間を狙って歌うイメージで2部を進めたが…
やはり厳しかった

自分の声やギターの音は聞こえず、店内にどう響いているのかもわからない
まるで羅針盤を持たずに夜の海に漕ぎ出した気分だった(ちょっと大げさか…)

意識したことが一つだけあった


   力でねじ伏せようとはするな
   こういう状況の時にこそ淡々粛々と歌おう



とはいえ、体のあちこちに無意識のうちに力は入っていたんだろうな
2部を終えた時、ぐったりしていた

2部は45分、やはりトークを入れる余地がないと曲数は増えるもんだ


休憩中、若人たちは帰っていった。
常連の方達も帰って行った。

店内はうって変わったような静けさ
ステージ席のすぐそばに2組4人が残ったのみ


すぐに3部を開始した
アンプを切り、生音のみ
短くとも、じっくり歌おうと思った


  こうき心
  朝の雨
  再会
  メロディ



淡々と語り、淡々と歌う
火だるまのように熱くなった体と心の火照りを冷ますように

わずか4曲だが30分ほどかけ、最後にじっくりと歌うことができた
あたふたと駆け抜けた今日の「三貴ライブ」だった
ここにきて満足感をもって収束することができた


3部3時間という長丁場の「三貴ライブ」
いつも演奏しながら旅をしているような気持になる
いろんなことがあり、それと向き合いながら歩き続ける
そして旅の終わりに感じる満足感と一抹の淋しさ

これがあるからやめられない


「三貴ライブ」7年目の夏でした






【本日のセッティング】

アンプ:BingoⅡ
マイク:ベリンガー・コンデンサーマイク
ギター:タカミネ(ラインとマイクから集音)

★アンプスピーカーから出る音が聴こえなかった
 今回のようなケースでは小さなモニタースピーカーも併用した方がいいかもしれないと思った。

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2011.07.14

【お知らせ】 今週末 二つのライブ

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恒例! 毎月第3金曜日の夜は

お好み焼きの三貴ライブ

冷たいビールでお好み焼きをつつきながら、
暑い夏の夜を吹き飛ばしてください

Martin古池の歌をおともにしつつ…


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お好み焼の三貴ライブ

    7月15日(金) 
    夜9時~11時半(終電まで)
         
    お好み焼きの三貴
     東武線新越谷駅東口
     武蔵野線南越谷駅南口
      徒歩3分

http://ggyao.usen.com/0002132503_map.html


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昭和歌謡ナイト&オトナ祭り in ライブハウスセブン

友人RIOさんのご紹介で出演することになりました
昭和歌謡のライブです


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【日 時】 7月16日(土) 18:30~

【場 所】 ライブハウスセブン
       東京都練馬区豊玉北4-31-2 パレーゼ山手B1
        練馬駅(西武線・大江戸線)下車 南口
        (地下鉄はA1出口)
       03-3992-4511

      http://seven.sanrin.jp/Live_House_Seven/Access.html

【出 演】
      18:30~ Rose
      19:00~ 空楽団
      19:30~ Martin古池
      20:00~ 北川玉奴
      20:30~ TUYU

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2011.07.12

実況! 喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ 1部 の模様

先日のJUNEライブの録音を聴きながら、たまにはライブの模様を文章にしたためてみようかなどと思いつきました

ライブの模様をできるだけ忠実におこしてみました

むろんライブはナマモノ
お客さんの反応やチャチャまでは収録しきれませんが
多少なりとも雰囲気をお伝えできればいいかなと思います

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店内は5組十数人のお客様が座っている
おもいおもいにコーヒーを飲んだり、食事をしたり
常連の方はお二人
他は初めての方

初めての方が多いので静かに静かに歌い始める

  『なんとなく なんとなく』

みなさまこんにちは!
毎月1回、昭和の薫り漂う喫茶店JUNEさんで、
昭和の香りする歌の数々
「日曜昼下がりライブ」をやらせていただいています。
街角の歌芸人・Martin古池でございます。
このライブは通常営業中のライブでございます。
だからみなさまどうぞご遠慮なさらずコーヒーを飲んだり、食事をされたり、そしておしゃべりを楽しんでくださいませ。
そして時々耳に歌が入ってきましたら、拍手のひとつでもいただければとてもうれしいです。
それにしても暑いですねぇ。
急に梅雨が明けちゃいましてね。
なんでも例年より1週間は早いそうですね。
あわてて今朝、夏の歌を用意してやってきました
というわけで本日のテーマは「夏になれば思い出す・・・」
そんな歌をいくつかお届けしたいと思います。
毎年夏になると、僕は真っ黒になって遊びまわった子供の頃を思い出します。
  『少年時代』
そして大好きだった夏の歌を思い出します。
皆さんは心に残る夏の歌ってどんなのがあるのでしょうか?
年代によっても違うんでしょうけど、僕は真っ先にこの歌を思い出します。
  『恋の季節』~『別れの季節』
ピンキーとキラーズですね。
中学生だったころ流行った歌ですが、あのころは恋の何たるかもまだ知らず
どちらもロスト・ラブ=失恋ソングだなんてあまり考えずに物まねをしてました。
あらためて二つの歌を混ぜっこにして歌うと・・・
つながっちゃいますね!
さて次は、船に乗り港町を出て行く恋人を見送る若い娘の唄です
  『海岸通り』
「別れのテープが切れるものだと なぜ気づかなかったのでしょうか」
この文句が泣かせますよね。
実は僕の故郷は北海道の函館です
そう、青函連絡船の街です
何度も桟橋から出て行く船を見送ったことがあります
出航を告げる銅鑼がなる
ゆっくりゆっくり桟橋を離れていく船
手にもった五色のテープの群れ
白いハンケチを振る人たち
やがて切れて海に落ちるテープ
  ああ、いっちゃった・・・
  あの人は行って行ってしまった(歌う)
このテープの切れる時の気持ちがなんとも言えなくて・・・
さきおとといは七夕さまでしたね
今年も雲が厚くて天の川は見えませんでしたね
実は函館には七夕様の晩、子供たちは手に手に提灯を持って家々をたずねて歩く風習が今でも残っています
歌いながら一軒一軒尋ねて、ローソクをもらって歩くっていう風習です。
なんでもお盆を前にして、ご先祖様の帰ってくる道を照らすという意味だそうです
その時に歌う歌がこれです
  『竹に短冊七夕祭り・・・』~『青葉城恋歌』
「青葉城恋歌」は仙台の七夕祭りの頃の歌です
今回の震災で仙台も大きな被害を受けましたね
今朝のテレビで震災と被害を乗り越えようと仙台市民が七夕祭りの準備をしているというニュースをやっていました
今回の震災は人間の作りあげてきたものが自然の力の前にもろくも崩れ落ちたという側面があるように思えてなりません
「復興」というものが自然に挑むという形ではなく自然と共生する形で進められればいいなと思います
日本の中で最も自然と共生していると言われるのが沖縄です
  『島人の宝』
その沖縄にしてやはり自然が徐々に壊れてきていると聞きます
それでも自分の故郷だから大切にしていきたいという歌でした
さて、夏=沖縄というと僕にはどうしても忘れられない歌があります
  『さとうきび畑』
8月15日の敗戦を前にして沖縄でもアメリカ軍との激烈な戦いがあったそうです
この歌はその戦で亡くなった男の娘が父を思う歌です
この娘が生まれたのは父親が戦死した後
  「ざわわ・・・ってのはなにかしら」
   (お客さんの質問=83歳のおばあちゃんです)
ざわわ・・・はさとうきびの葉が風に揺れている様子なんですよ
実は・・・
あの戦争が昭和20年の夏に終わっていなかったら、僕はこの世にいなかったかもしれないんです
父は特攻隊員でした
学徒出陣で出征し人間魚雷「回天」の訓練を受けていたそうです
もし敗戦が伸びていたら・・・
  『まぼろしの翼』
先ほど窓際の席にお母さんが赤ちゃんを抱っこして聴いていてくれましたよね
これから歌う『生命(いのち)』という歌をぜひ聴いていただきたかったけど
赤ちゃんがむずがっていたからね・・・
僕は赤ちゃんをみるといつも「いのち」の大切さを思います
もしあの戦争が長引いていたなら・・・
父は生前そんなことをよく話していました
  『生命(いのち)』
「この子の人生を見届けられるなら、最後まで見守ってあげたいとおもうよ」
この歌詞は子供が生まれた時、誰もが思うことじゃないかな
でも物事には順序というものがあり、それはかなわぬ夢であるべきなのかもしれませんね
  「あの戦争が長引いていたなら・・・」
父の言葉は子供に向けた言葉であると同時に、裏には自分の親への思いも隠されていたんだろうなって最近わかるようになりました
親に先立つ不幸を味あわせずに済んだという想いだったかと思うのです
天災、震災、人災
どんな形であれ人の命が順序に反して絶たれることはつらいものです
父の親(僕の祖父母です)-両親-自分とつないできた「命の松明」
おかげさまで次に松明を引き継げそうです
30歳を過ぎても寄り道・道草人生を歩んできた息子がようやっと身を固める気になったようです
最近ほとんど家に帰らず、新しい恋にうつつを抜かしております
  なあオマエ
  人生は・・・そんなあまいもんやおまへんにゃ
  いい時、甘い時はほんのひととき
  やがて子が産まれ、親になり、あれこれあって…
  苦労の人生が始まるんやで

(客席から大笑いの声)
1部の最後の歌はラブソングで終わりたいと思います
夏といえば若大将
若大将といえば、もちろん加山雄三
  『夜空を仰いで』~『コール』
どうもみなさま、Martin古池の歌とおしゃべりにつきあっていただきありがとうございます
15分ほどお休みをいただき
2部はカントリーミュージックを中心にお届けしたいと思います

 

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2011.07.10

今日は「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」です

昭和の香り漂う喫茶店で
昭和の香りがする歌の数々
日曜昼下がりは「喫茶店JUNEライブ」
6月のJUNEライブからわずか2週間ですが、7月のJUNEライブは本日開催です

関東は梅雨が明けたようで、今日も暑い陽射しですね!

夏の歌をあれこれやってみようかななどと思っています


街中のオアシス、喫茶店JUNEへ涼みにいらっしゃいませんか!



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喫茶店JUNE 日曜の昼下がりライブ

 14:00~16:00 

 tea room JUNE
   東武線松原団地駅東口 徒歩3分

 [出演]  Martin古池

http://r.tabelog.com/saitama/A1102/A110203/11013496/dtlmap/


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そして、夜はエイぼんと「だし巻きたまご」のライブへGO!




『ヒットパレード』
♪誰もが知っているヒットナンバー集・邦楽特集♪

国立リバプールが今年8月に移転します。
今回は、だし巻き最初のステージでお世話になった現リバプールでの最終ステージです。
飲み放題ですのでお時間ある方は是非


◆場所 国立リバプール(JR中央線 国立駅)
  http://www7.plala.or.jp/LIVERPOOL/index.html
◆月日 7月10日(日)
◆開場 18:00
◆開演 18:30 (だし巻き玉子は1番目、18:30からです)
◆チケット 前売 2,000円、当日 2,500円 (Drink飲み放題)
◆出演 ①だし巻き玉子(18:30)他3組

今回初披露の曲も多数用意してま~す。


   (エイボンの記事より)

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難しかった 場所替え「朝市コンサート」

今回から演奏場所が変わりました
長年演奏しなれたこじんまりした休憩所から、魚屋のある「メインストリート」へ

演奏に先立って元組合長が耳打ちしてくれます


  この広いスペースをこれからメインスペースにしたいんだ
  でも、あまり大きな音でやったりすると、
  近くの店舗からクレームになる可能性があるんだ
  だから、BGMみたいな感じでやってみてよ


今までの場所はアットホームな感じで周りの店舗に完全に受け入れられていました
今度の場所は通路を2本分移動した、まったくの未開の地
少々緊張しながら、BGM的に演奏を始めます

コンデンサーマイク1本立てて歌もギターも同時に取るというやり方です
声も少々絞り気味

広い空間のどまんなかにポツンとステージが
360度「客席」という感じ

周りの店舗を見ると左側は魚屋さんだらけ
右側は雑貨屋さん、総菜屋さん、漬物屋さん

マグロをチェーンソーで解体したり、台車でガラガラ運搬したり
魚屋さんはかなり忙しそう、殺気立ってる風でした


  魚屋さんを刺激しないように、
  邪魔にならないように…


そんなことを考えながら昭和歌謡を中心にした選曲で1部を進めます
幸いクレームを言われることもなく、鋭い不快そうな目で見られる風でもなく推移していきます
ただチラチラと値踏みをするような視線を感じます


2部に入り、なんとなく雰囲気をつかめました
少々アップテンポの歌を入れながら様子を見ます
アンプは相変わらず絞り気味です
でも声だけはだんだんテンションを上げていきました


お客さんの流れはいつもの人たちもいますが、これまで会ったことのない人たちもかなり多い
広いスペースなので、「ステージ」前にベンチがいくつか置いてあります
ベンチに腰を下ろして聴いてくれる人もちらほら

ただあまりにも広い空間なので、歌声が吸い込まれていくような錯覚に陥りそうです
今までのところは狭くてごった返していましたが、その分反応はダイレクト
あまりに空間がありすぎると反応が見えにくいものです
難しかった!

ch@bozさんの得意技「省エネ唱法」を意識しました
広い空間全体に演奏を響かせようとは思わずに、周囲20メートルを通行するお客さんのチョイ先に声が届けばいいという感じです


色々試した3ステージ2時間半でした
どういう形が一番あの場にあっているのか…
まだ全く不明です

これから何度か試行錯誤を続けて、一番落ち着くやり方を見つけ出そうと思います

新しい場所での演奏
怖い反面、楽しみでもあります

早くこの場でもアットホームな雰囲気を作り出さなきゃね

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2011.07.07

竹に短冊七夕祭り・・・・・・ローソク1本ちょーだいな!

今年もやってきました七夕様が

故郷北海道ではこの日、子供たちが手に手に提灯を持って家々を練り歩きます
昔はろうそくをもらって歩いたんですが、今はお菓子がメインだとか
なんでも父兄同伴も普通になったそうです

七夕様、
僕にとっては忘れようとして忘れられない風習です


数年前に書いた記事を再掲載します。




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   竹に短冊 七夕祭り
   
   覆いはいやよ
   
   ろうそく1本ちょうだいな
   
   くれなきゃ かっちゃぐぞ



今日は七夕。
齢50を重ねるとやたら子供の頃のことが思い出される。

夕方、函館公園のすり鉢山に陽が落ちる頃
僕たちは噴水の前に三々五々と集まる。
手には提灯をぶら下げたり、自作の『カンテラ』を持って。
『カンテラ』というのは海苔やお菓子の缶にくぎを打ち付けろうそくを立て、木っ端の取っ手を取り付けたやつ。
中には浴衣に三尺をひきずってる子もいる。
(ついでに鼻水もひきずって)

薄暗くなりかけた街を僕たちは一軒一軒まわり玄関先で大声で歌う。


   タケ~ニタンザク タナバタマツリ

   オオイハイヤヨォ

   ロ~ソク イッポンチョーダイナ

   ク~レナキャ カッチャグゾォ


意味などわかりもせず、まるで呪文のように歌う。
今にしてみると「オオイハイヤヨ」というのは
「大いに祝おう」だったり、「多いはいやよ」だったのかとも思う。
でも僕は長い間「覆いはいやよ」だと信じ込んできた。
居留守を使っちゃダメだよという意味だと思ってきた。
「カッチャグ」というのは引っかくという意味。

すると玄関をあけておばさんが出てきて僕たちにろうそくを配ってくれる。
ろうそくをもらうと僕たちは急いでビニール袋に入れて次の家の玄関先に・・・

  タケ~ニタンザク タナバタマツリ・・・

あきもせずに同じことを繰り返す。

こうして9時まで町内を練り歩くのだ。


ふだん夜遊び、火遊びを許されない小学生にとって
七夕の夜のこの“儀式”には、怪しげで特別の魅力があった。

ビニール袋一杯のろうそくがどのように使われたかはさっぱり覚えていない。長い間机の引出しに眠っていたようにも思うし、親にせびってお菓子とバグッた(交換する)ような気もする。

深夜の便所(トイレではない)でろうそくに火をともし怪しくゆれる炎を見つめながらそのまま眠ってしまったことがある。危うくぼやを起こしそうになりひどく叱られた。
当時の便所はどの家もボットン便所で、40ワットの裸電球だった。
それだけでも充分怪しげではあったが、カンテラの中で揺れるろうそくの炎は魔術的ですっかり魅せられていた。


年に一度の七夕のこの“儀式”は全国でも珍しく、函館周辺でしか行なわれていと聞く。

それも近年はろうそくの変わりにお菓子をもらうのが普通になったという。子供の火遊びを懸念してとのこと。
子供にほいと(物乞い)の真似をさせるのはどんなもんかという批判もあるらしい。
お菓子を用意するほうも結構大変だ。
そういう風潮を反映してか、この“儀式”を無視する家もかなり増えたそうだ。“儀式”に参加する家は玄関先に竹飾りを用意し、子供たちは竹飾りの家を目指してお菓子をもらい歩くのが今風の七夕さん?
驚いたことに子供たちに母親が同伴することもあると聞いた。

友達同士暗い夜道を提灯の灯りを頼りに、怪しい体験を共有する。
大人たちは「竹に短冊」を歌いながら訪問する子供たちにろうそくをあげつつ見守る。
江戸時代に御先祖様の魂の通り道を照らすことに始まり、100年以上にわたって伝えられてきたこんな風習はもう風化してしまったんだろうか。

「七夕」と聞くと反射的にあのシーンがよみがえり、
「タケェニ タンザク」が心をかすめる。
無条件で目頭が熱くなる体験をこれからの子供たちにも残してやりたいものだ・・・。

今晩『街角ライブ』で七夕特集をやろう。
もちろん、歌いマッス!

  竹に短冊 七夕祭り・・・・・・

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【お知らせ】 Martin古池ソロライブ at 欧風屋 「旅の途中」

Martinat_20110703211610

3月に欧風屋さんでやったソロライブの第2弾です。

人生の旅立ちをテーマにお届けした3月のライブテーマは

  今日まで。。。そして明日から

あれから4か月。
いまだ「天下御免の人生素浪人」を決め込んでおります。
あっちへ寄り道、こっちで道草をを食いながら、いまだ

  「旅の途中」

道草の旅を続けながら、いろんなことに出会い、いろんな体験をさせてもらいました

そんなことをテーマにお届けします。



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【日 時】 2011年7月29日(金)
       19:00 開場  19:30 開演
       (21:30ごろまでの予定です)

【場 所】 欧風屋
       03-3233-1277
       千代田区神田泉町2-21 福興ビル地下1階
        JR神田駅 西口
        都営新宿線 小川町 A4出口
        銀座線 神田駅 4番出口
        丸ノ内線 淡路町 A4出口
        千代田線 新御茶ノ水 B6出口
        ★それぞれ徒歩3~5分
       http://r.tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13101999/dtlmap/

【出 演】 Martin古池
      ゲスト:take-z(JACK ROWGUNS)  : エイぼん

【木戸銭】 1000円 + ご飲食をお願いいたします



ライブチャージ等は今回も東北大震災の被災地に寄付させていただきます

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2011.07.01

2011年7月のライブ・コンサート予定

★7月5日(火)  東北大震災支援チャリティ・ライブ出演
            (友人つー吉さん主催のライブです)
            欧風屋
            18:00~22:00頃
             出演者多数
http://r.tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13101999/
         


★7月9日(土)  朝市コンサート
            朝8時半~10時半
            越谷市場 2号棟 景品交換所前

http://www7.ocn.ne.jp/~k-ichiba/akusesumap.html




★7月10日(日)  喫茶店・JUNE 日曜の昼下がりライブ
              14:00~16:00 
              tea room JUNE
                東武線松原団地駅東口 徒歩3分
              
http://r.tabelog.com/saitama/A1102/A110203/11013496/dtlmap/



★7月15日(金)  お好み焼の三貴ライブ
             夜9時~11時半(終電まで)
             お好み焼きの三貴
             東武線新越谷駅東口
             武蔵野線南越谷駅南口
             徒歩3分

http://ggyao.usen.com/0002132503_map.html

★7月16日(土)  TUYUライブ出演
             「昭和歌謡ナイト&オトナ祭り」
             練馬ライブハウスセブン
             夜 時間未定

http://seven.sanrin.jp/Live_House_Seven/Top.html

★7月23日(土)  朝市コンサート
             朝8時半~10時半
             越谷市場 2号棟 景品交換所前

http://www7.ocn.ne.jp/~k-ichiba/akusesumap.html



★7月24日(日)  すみれコンサート
             夕方4時~6時
             すみれ美容室
              (東武線蒲生駅東口 徒歩3分)
             【出演】 渡辺則子(ハモンドオルガン)
                   ももっち夫妻(マンドリン演奏)
                   Martin古池(ギター語り弾き)

http://navisai.com/048-986-5243/



★7月29日(金)  Martin古池ソロライブ at 欧風屋
           人生浪人になってはや4ヶ月
           いまださすらい歩いく「旅の途中」
           3月の「今日まで。。。そして明日から」
           に続くライブ第2段!
           [場 所] 欧風屋
           [時 間] 19:30~21:30頃
           [木戸銭] 1000円
           [出 演] Martin古池

http://r.tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13101999/

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