風のとおり径
久しぶりに太陽がふりそそぐ熱い一日だ。
今年も暑い夏が目の前に来ている、そんな予感がする今日の陽気。
一念発起して家の中に「風のとおり径」を作ってみた。
「風のとおり径」という言葉は懐かしい。
以前やっていたフォークライブのタイトルに使っていた。
このライブは今の自分のスタイルにつながる大切な試みだった
去年までは日中家にいるということなどほとんどなかった。
失職中の今年は家で真夏を過ごすことも増えるだろう。
またこの春から我が家の住人になったちび猫モグを熱射病から守らねばならない。
くわえて今年は節電も意識しなければならない。
今年は去年以上に暑い夏になるという予報もある。
そんなわけでできる限りエアコンを使わず、自然の風を利用して涼むことをもくろんでみた。
もともとエアコンの風はあまり好きではない。
家にいながらにして谷間を吹き抜ける風が作れないものか。
いろいろ考えてみた。
我が家は幸い11階建てマンションの6階の角にある。
天井からの直射熱は考えなくてもよい。
しかも6階という高さのゆえに風が吹き抜けている。
道路からの照り返しも直接には届かない。
一番の熱の発生源は西向きの居間だ。
そこは午後から夕方にかけて直射日光にさらされている。
エアコンの室外機も2台設置してある。
そしてベランダからの照り返しが容赦なく熱気を巻き上げる。
まずはベランダの窓の外にヨシズを立てかけた。
最近は「緑のカーテン」といってゴーやなどを植えるのが流行っているそうだ。
緑のカーテンは、理想的かもしれないが育てる自信がないのであきらめた。
日本には昔からヨシズという立派な遮光カーテンがあるじゃないか!
それだけではない。ヨシズは断熱性の点でもすぐれもの! 真冬の北海道で使われることもあるくらいだ。
窓際の温度を比較してみた。
ヨシズがあるだけで2度くらいは下がる。真夏になるともっと大きな差が出るのではないかな・・・
次に窓をひとつずつ開閉して風の流れを調べてみた。
調べ方はいたって簡単。居間と他の部屋をつなぐ廊下のとば口で一服すればいい。
タバコの煙が風のとおりみ径を教えてくれる。
結果分かったことは次のとおり。
風は玄関から居間のベランダに向かって流れている。
一番強力に流れるのはベランダと玄関を全開にした時だ。タバコの煙が真横に流れた。
しかし残念ながら玄関を全開にするわけにはいかない。そこからモグが外に出てしまう。
玄関網戸を設置するにはお金がかかってしまうから、当面ボツ!
次に流れるのは寝室と書斎に使っている玄関脇の部屋。
ここは網戸がついているのでたえず全開でもOKだ。
ギターの練習をする時はスタジオと化した次男の部屋。
この部屋は通気の点できわめて優れている。
窓の向こうは5メートルほど空間になっているため、マンションの壁を伝って風が抜ける。
煙突状態なのだ。
居間と廊下を扉で遮断すると、この煙突から風が一気に室内に流れ込む。これは涼しい!
あ、でも窓を開ければ大きな音は出せないか・・・
最後に台所。
ここが問題だ。何せ細長く狭い空間だし、窓がない。
換気扇をまわすことで風の逃げ道を作ることはできるが、盲腸みたいにそこだけ独立した空間。
風が入っていかない。
なにせとおり径である以上、入り口と出口がなければ風は流れない。
そこで扇風機を設置してみた。寝室からの風を微妙に呼び込んでくれた。
「スタジオルーム」からの風は効果テキメン!
扇風機の風を直接当てるのではなく、室内の空気を動かし風を流すために使うという発想に目覚めてしまった。
風のある日ない日、暑い日、蒸す日、扇風機の置き場所をこれからいろいろ試してみようと思う。
以上長々と書いてしまったが、「風のとおり径」という発想は昨日観たNHKの番組から教えられた。実に理にかなっていると思った。
風を読む達人になれればカッコいいだろうな!
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コメント
色々とやってますね(^O^)
我が家は窓を全開にすると、意外に風が入ってきますが、隣りが焼肉屋でその換気口があるため、部屋の中が焼肉臭くなってしまいます(涙)
またblogを復活始めました(笑)
ひまがあったら覗いてくらはいp(^^)q
投稿: PA-LA-LA | 2011.07.06 06:50
おう、しばちゃん
こちらではお久しぶり
ブログ、お邪魔しますね!
投稿: Martin古池 | 2011.07.07 00:22