3つのライブ・コンサート
この土日、タイプの違う3つのライブ・コンサートに出演した。
・朝市コンサート
・東北支援チャリティ・イベント
・喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ
どうタイプが違うかというと、演奏に自分の思いや主張をどれだけ織り込めるかという点だ。
いわば「メッセージ性」の占める割合の違い。
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「朝市コンサート」は越谷市場の市場開放デイに景品交換所でやるコンサート。
人寄せ的な要素が強く、買い物客へのサプライズを期待されている。
不特定多数の買い物客はたえず流れている。10分立ち止まって聴いてくれることなど稀だ。
そんな中での選曲は自分のやりたい歌よりも、買い物客の耳になじみがあり受け入れられるものが主体となる。
当然、「メッセージ性」「ストーリー性」の占める割合はかなり低くなる。ステージの流れを演出することもほとんどできない。
約2時間、あの歌この歌と演奏しながら、ほんの少しだけテーマ=「色」を出すことに腐心しているコンサートだ。
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東北震災支援のチャリティ・ライブは逆に性格や目的がはっきりと定まっている。
何組かの出演者がそれぞれのスタイルでステージを展開する。
僕もテーマを明確に設定し、それに合わせて選曲やトークを展開する。
「メッセージ性」100%のステージだ。
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「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」は両者の中間という感じだ。
通常営業中のライブなので、基本はお客さんありきということになる。
コーヒーを飲んだり、食事をしている、さらには新聞を読んでいるお客さんのじゃまにならず、でも耳からは自然に音楽が入っていくということが求められている。
「昭和の香りのする歌」という大雑把なくくりの中で、お客さんと波長を合わせることから始める。手探りのスタートという点では「朝市コンサート」と同じだ。
さいわいなことにJUNEのお客さんのほとんどがじっくりと聴いてくれる。歌にもトークにもしっかり反応を示してくれる。
だからあらかじめテーマを決めておいて、そこにお客さんを導くためにどういう「入り」をするかという手さぐりになる。テーマに持っていくまでに1~2曲で充分なケースも多い。
問題はライブ時間が2時間と長いことだ(50分2ステージ)
飽きずに、2時間お客さんに楽しんでもらう。でもテーマや「メッセージ」をしっかり織り込むというのはなかなか難しいものだ。
「メッセージ性」100%ではどうしてもつらくなる。そこに「遊び」がないからだ。
だから寄り道や道草の歌をたくさん用意している。本筋に対する「遊び」の歌だ。
あっちこっちに寄り道しながらも背景には本筋のテーマがしっかり流れているというのが理想で、そういうライブを目指しているのが「JUNEライブ」だ。
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「メッセージ性」という観点で3つのライブをやったこの週末。どのライブも楽しかった。それぞれに意味あるライブだったと思う。
延々と歌い続け、買い物客から反応を掘り起こす「朝市コンサート」はとてもスリリングだ。一瞬の反応を感じ取り、次の歌やトークで対応していくことはライブ=生ステージの醍醐味だ。
わずか20分~30分の間に思いを凝縮するチャリティライブは無駄をそぎ落として演ずる小気味良さがある。1曲にかけるパワーや集中力は得難い体験である。
そして「遊び」=ゆとりをもってじっくり展開できる「JUNEライブ」
最後にこのライブができて良かったと思う。緊張感が続いた二つのライブの後に「遊び」の要素。
心がおおいにリフレッシュされた。
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