「喫茶店・JUNE Night Live」を終えて
「喫茶店・JUNE Night Live」を終えて一週間になる
この一週間、ライブを終えることができた安堵感と余韻に浸っていた
まるで牛のように何度も何度も反芻していた
細かいミスや、恥ずかしい失敗もないわけではなかった
それでも全体として活き活きとしたライブになったように思う
いつも自分に科している課題がある
それはお客さんを巻き込み、一緒にライブを作っていくことだ
同じ時間と空間にいるすべての人(演奏者・お客さん・スタッフ)がかみ合い、相乗的にライブを作っていく
こういうライブのダイナミズムを作り出せるかどうかということが課題だ
その視点から見ると「喫茶店・JUNE Night Live」は快心のデキだった
何よりもお客さんに恵まれた
実は誰が足を運んでくれるか、どれくらいの人が集まってくれるのか皆目見当もつかなかった
場所を提供してくださるお店に迷惑をかけるわけにもいかず、内心不安だった
いざ蓋を開けてみると二十人ほどの方々が足を運んでくださった
お店を適度に満たし、お客さんはゆったりと聴ける
僕は僕で一人ひとりの状態を把握できる
もっともライブをやりやすい人数だ
今回来てくださった二十人ほどのお客さんはいくつかのパターンに分かれた
①日曜昼下がりの「JUNEライブ」で僕とエイぼんの歌を聴いてくださった地元の方々
②昔からの「Martinライブ」ファンの皆さん
③ここ数年の音楽活動を通して知り合い、仲良くしてくださっているミュージシャン友達
新しいお客さんはお店の全面的バックアップがあったからこそ集まってくれたと思う
古くからのファンの皆さんは同窓会気分もあったと思う
僕のライブスタイルがどう変わったか、どう変わらずにいるかという興味もあったそうだ
音楽友達たちはジャンルも演奏スタイルも違うが、互いに認め合い、尊敬しあう気のおけない連中である
つまり全員がライブを聴く、参加するという気持ちで足を運んでくださっているのだ
100%ホームのライブができるのは久しぶりのこと
ここ10年ほど僕は見知らぬ人の前で演奏するのが常だった
いわばアウェイ状態からライブをスタートさせるスタイル
だから基本的には自分を抑制した状態から始まる
ライブの展開に応じて少しずつ自分を解放していくのに慣れてしまっていた
100%ホーム状態のライブは本当にうれしかった
最初から興奮し、この習慣を忘れ去っていた
テンションがいつも以上にあがっていた
テンションの高いライブ進行
お客さんのやさしい目と時折飛び出すリクエスト
それに反応するアドリブ演奏
脱線が次の脱線につながり、ちょっとしたチャチャが入る
そこからさらに元に戻っていく面白さ
演奏する我々とお客さん、お店のスタッフ全員で作るという点で、ダイナミズムある楽しいライブになった
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
1部はエイぼんの歌をフューチャーした二人のステージ
このステージをなんとしても成功させたかった
この場で二人でやってきた1年にわたるライブの集大成であり、
次に向けた経過点でもあるからだ
新曲をいくつか織り交ぜての40分
時にしっかり歌い上げ、時にリズミカルに踊りながる歌うエイぼんのステージは見事だった
ステージ進行も時にスピーディーに、時にまったりとお客さんに会話しながら進めることができた
何よりもよかったのは、二人でフォローしあいながら進めることができたことだ
この場で1年ライブを続けてきたことは大きかった
互いに何をしたいのかというのが分かるようになった
だから演奏はもちろん、ステージでのかけあいも呼吸がかみ合うのだ
それがお客さんとのやりとりにもいいあんばいで波及していく
エイぼんの歌の良さ、ほんわかしたステージの空気が店全体に広がりいい感じだった
2部はMartin古池のソロステージ
客席は1部でできたほんわか感がそのまま残っている
僕はテンションがすっかり上がっており、いい感じでスタートを切れるはずだった
好事魔多し!
テンションが上がった分どうやら体に力が入りすぎていたようだ
自分では気がついていなかったが、かなり緊張していたようだ
オープニングの「This Is My Trial」でけっつまづく(汗)
いきなり歌詞が飛び、コードが飛び・・・
頭の中が真っ白に
なんとかこんとかエンディングまでこぎつけた
やっとこだ!
こんなの何年ぶりだ
でも、最初に失敗しておいて逆に気が楽になった
2曲目「なんとなく なんとなく」以降は体の力が急に抜けたようだ
もうあとは何でも来い!
という心境になれた
こうなるとあがりっぱなしのテンションがプラスに作用しだす
時おり、歌の合間にお客さんにチャチャを入れたり、入れられたりしながらスピーディにステージを運ぶことができた
突如入ってくるリクエストに応えながら、あっという間の1時間だった
最後の歌は15年前の「Martinライブ」で定番だった歌を久しぶりに
マイ・ラグジュアリー・ナイト
~おやすみ
「昭和の香りがただよう喫茶店で、昭和の香りただよう歌の数々」
歌う人も、聴く人もみな昭和の香りをまとった人ばかり
テーマどおりのライブを昭和の残り香をそこはかとなくふりまきつつ、終えることができた
共演のエイぼん
足を運んでくださったお客さん
一番楽しんでくれた「喫茶店JUNE」のマスター
来る予定で来れなかった方々
すべての人に感謝いたします
ありがとうございました
| 固定リンク | 0
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント