9.11 セプテンバーコンサート at 四谷ひろば
アマテラス 哀しみは 誰をも救わない
アマテラス 憎しみは 誰をも救わない
私にはなにもない あたえうる何もない
君をただ笑わせて 負けるなと願うだけ
アマテラス アマテラス どこで泣いているの
アマテラス アマテラス 明日は泣かないで
アマテラス アマテラス アマテラス
地上に悲しみが つきる日はなくても
地上に憎しみが つきる日はなくても
それに勝る笑顔が ひとつ多くあればいい
君をただ笑わせて 負けるなと願うだけ
泣かないで 泣かないで 泣いて終わらないで
泣かないで 泣かないで泣いて 終わらないで
微笑んで 微笑んで 微笑んで アマテラス
(中島みゆき 「泣かないでアマテラス」より抜粋)
歌い終えた時、全身の力が抜けるのを感じた
拍手の音が遠くで聞こえているような気がした
深い安堵を感じた
やっと、形にすることができた
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4カ月ほど前、主催者のふく助さんから出演依頼をいただいた時、
実は軽く考えていた
9月が近付くにつれ、僕の中でどんどんふくれあがり重くのしかかってきた
与えられた15分の中で
オレは何を歌い
何を語れるんだろうか
オレに語るべき何かがあるんだろうか
そんな思いが頭の中を行ったり来たりしていた
選曲をしては破棄し、破棄しては選曲をくりかえした
ニュースではアメリカ国内でアラブ人やイスラム教徒に対する「迫害」が強くなっているという
それも一般市民の中でだ
そんな話を聞くたびに暗い気持ちになる
「9.11」をテロ反対だけに単純化してはいけないという思いが強くなる
むろんテロは許されることではない
それは「悪」である
一方テロとの戦いとして行われたアメリカのアフガニスタンへの派兵やイラク戦争を「善」といえるのだろうか
そもそも自爆テロをせざるを得ないのはなぜなのか
私たちは被害者の子供で
加害者の子供なんだね
私たちも殺されたけど
私たちも殺したんだね
(きたやまおさむ 「戦争知らない子供たち83」より抜粋)
一連の同時多発テロとそれに対する報復戦争
これは経済戦争でありながら、宗教戦争でもある
そして価値観をかけた戦争でもあるんじゃないか…
そんな気がする
簡単な話じゃないよな
「平和」という言葉を軽くを口にしちゃいけないのかもしれない…
迷い、混乱しながらずっと考え続けた
答えを出せないまま1か月以上が過ぎた
今朝、頭の中をキヨシローの「イマジン」がよぎった
天国もない
国境もない
社会主義も資本主義も
えらい人も貧しい人もない
みんなが 同じならば かんたんなこと
夢かもしれない
でもその夢を見てるのは
君ひとりじゃない 仲間がいるのさ
すーっと霧が晴れたような気がした
単純に考えよう
国家や宗教や価値観の問題
みんな人一人の問題じゃないか
人が人の命を奪うこと
人が人を裁くこと
そこからは悲しみしか生まれない
そこからは憎しみしか生まれない
人は誰もが自分の中に「善と悪」をかかえ持っている
たとえば人を裁く心、憎む心が「悪」だとすれば、
それを取り除くことはできないのかもしれない
だけど自分の中にある「悪」を知り、認めることが大切なんじゃないか
それを知るがゆえに、
他人を認め、受け入れることができるのではないか
そんな風に思えるようになった
2001年のあの同時多発テロをきっかけに全世界で始まったセプテンバーコンサート
今回初めて四谷ひろばで参加させてもらった
そしてコンサート当日になってやっとこ自分の中に位置付けることができた
このコンサートが世界中で息長く続けられることを心から祈る
【本日のステージ内容】
①「涙そうそう」
長々トーク
②「ファイト」抜粋~「泣かないでアマテラス」
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