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2010.06.29

音楽実験の場としての「唄の駅」

今回の「唄の駅」に参加するにあたり、テーマを設けてみました


  20分のミニドラマ仕立てにする


テーマを決めて歌とおしゃべりでストーリーをつないでいくやり方です



40代の頃よくやっていたライブ方法です
きっちりシナリオを作り、45分の芝居仕立てのライブにしてました
45分あれば充分にステージを組むことが可能でした

(今思えば饒舌に過ぎたきらいもありますが…)




  20分の枠の中でテーマをどこまで表現できるか

今回の大きな課題でした

余分なものをそぎ落とし、どこまで表現できるか?



テーマは「二十歳の原点」でした

二十歳の春、僕は北海道から東京に移り住みました
駒場は三畳一間の学生下宿でスタートした東京暮らし
いろんな意味で自分の転機になりました

そのターニングポイントのあれこれを、「唄の駅」に集う仲間たちに聞いてもらいたかったのです
(同じような青春を過ごされた方も多いと思われたので)



起承転結の歌を決めることから始めました

「結」はすでに決まっていました

「唄の駅」、今回の全体テーマ「沖縄に絡む唄」でした
これにつながる『さとうきび畑』が「起」です

問題は当時の暮らしの中からどうやって『さとうきび畑』につなげていくかでした




その年の夏
僕はギターをかかえ広島~長崎~佐世保を旅してました

旅の終着点・佐世保の海を眺めながら…

エンタープライズ寄港のことを思い
ベトナム戦争を思い(まだ終結していませんでした)
沖縄を思いました(まだ本土に「返還」されていませんでした)


貧乏学生の自分は旅の費用を工面のため、バイトに精を出しました
旅費には足りるはずがありません
バイトで稼いだ金のあらかたは日々食べるために消えていったのですから

故郷の親に教科書・教材費といつわって捻出させたに違いありません
(親不孝にもその辺の記憶はすっかり抜け落ちています)

夢をさがして都会に来たが思い通りに行かぬ毎日、つい弱気になり故郷を思う
そんな唄を選曲しました



貧乏な若者の日常を描いた唄は数多くあります
当時のムードをうまく表現した名曲「さみしい気持ちで」を選びました


ここまで決まったのは次の通り

  起  ・・・・・
  承 『さみしい気持ちで』(加川良)
  転 『故郷』(松山千春)
  結 『さとうきび畑』(森山良子)


ところが「起」の唄がどうしても浮かんでこない



そんなある日、家で『チューインガムひとつ』を歌っていました

お店屋さんでチューインガムを取ってしまった女の子がつらい胸のうちを吐露するという唄です


突然息子がドアを開け

  とうちゃん、頼むからその歌は歌わないでくれ!



そうでした

息子もまた小学生の頃「びっくりマンチョコ」をくすね、見つかってしまった経験があったのです

幼い息子に若い父親の僕はどう叱り、どう諭していいのか分かりませんでした

ただただ二人であてもなく線路沿いに歩き続けたのです

一言も話すことなく


僕は沈黙の行進を続けながら思い出していました

自分にもよろずやさんから豆パンをくすねた経験があることを

それは僕の「二十歳の原点」の時でした

大人になった息子が今でもつらく感じているように
ぼくもまたその出来事を忘れられずにいました


そしてこの時つながったのです
「起承転結」が


「起」の唄を『チューインガムひとつ』に決めました



小さな万引き事件が沖縄の戦争の唄に結実する

なんとも強引な話です

でもこの飛躍を20分の小さなドラマに仕立ててみたかった

4つの唄をつなぐトークも必要最低限に抑えるべくあれこれイメージを積み重ねました



実際の本番演奏では時間の関係で15分の枠内に収めることになりました

残念ながら「転」の『故郷』を削らざるをえませんでした

その分「承」の『悲しい気持ちで』を即興でふくらませ、足りない部分をトークで補う形になりました


反省点はトークの饒舌さが前面に出てしまったことです
結果的に制限時間の15分をオーバーしてしまいました
(ごめんなさい!)


「語らずとも語る」という境地にはなかなかいけないもんです



でもこのテーマに取組んできたことには満足しています

20分の枠を最大限に活かすために一生懸命考えた経験は、必ずどこかで活きてくるように思います




「唄の駅」のメンバーの皆さんがそれぞれに自分の課題やテーマを追いかけながら臨んでこられます

その成果を感じさせていただくことは、楽しくうれしいものです

僕にとってこれが今回のテーマと取組みでした



次回の「唄の駅」は7月11日(日)
あと2週間しかありません

今回のようなミニドラマステージは組めないと思います
でも、また何かテーマを見つけて挑戦したいと思います

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2010.06.22

ハックルベリー・ミュージシャン・ライブ

「喫茶店・JUNEライブ」を終え、瑞江の「ハックルベリー」に急行しました

「ハックルベリー」はカントリー風のレストラン・バーです
木の香りがやさしい店内には大きなカウンターといくつかのテーブル席があるいい感じの店です

BGMに流れているのはカントリーミュージック
店のスタッフはテンガロンハットで出迎えてくれます

ぼく好みのお店です



盟友るびんさんに声をかけていただき、一緒に出演することになっていました

ぼくたちのほかに2組の出演者がいて、4組のミュージシャンによるブッキングライブというわけです


以前下見に来た時に店のマスターとお話をさせていただき、こんなことが分かりました

 ・マスターはカントリーミュージックが好き
 ・店の作りもBGMもカントリー色を出している
 ・でもカントリーミュージックやブルーグラスのライブをやる人は少ない
 ・客層は瑞江の街の人たち
 ・ライブバーというよりレストランとして認知されている

そんなわけで今回のライブはカントリーミュージックを演奏することにしました


ぼくはトップバッターを務めます

持ち時間は25分
およそ5~6曲でプログラムを組みました

客層はカントリーミュージックにはなじみが薄いと思われました
だから歌の意味が伝わることを意識した選曲にしました

そしたらやはりトミ藤山さんが歌われている日本語まじりのカントリーナンバーがメインに
(トミさんを追いかける中でカントリーミュージックにあらためて向き合うようになったので当然といえば当然なんですが…)


  ①Take Me Home Country Road(アップテンポで)
  ②Help Me Make It Through The Night(スローバラード)
  ③Crazy
  ④I Hold You In My Heart(ミディアムテンポで)
  ⑤思い出のグリーングラス(自作訳詩)
  ⑥Lonly Togather(ややアップテンポで)
  ⑦テネシーワルツ


ぼくはブッキングライブの経験があまり多くありません
25分の枠内に収めるという制約は結構のプレッシャーでした
(しかもトップバッター)

短時間ライブではスピード感とメリハリが普段のライブ以上に必要
そう思って次のことを意識して演奏に臨みました

 ・歌の内容を紹介しつつも、全体にスピーディでスムーズであること
  (よけいなおしゃべりはするな!)
 ・ゆっくりの歌はどこまでもゆっくり、情感をこめて
 ・アップテンポの歌はリズム感をキープする
 ・曲と曲のつなぎ目を滑らかに、あたかも組曲であるかのように


結果的に25分ジャストで終えることができました

内容的にも悪くはなかったと思いますが…
それを決めるのは聴いてくださる方々
はたしてどんなだったでしょうか…



ちょっとした夢ができました

もしも「ハックルベリー」で定期的にライブができるようになったなら

すべてカントリー・ライブにしたいということです

若い頃影響を受けたカーター・ファミリーやジミー・ロジャース
さらにはハンク・ウィリアムスをはじめカントリーミュージックのルーツを学び、自分なりに解釈して演奏する

そんなライブをやってみたい

たとえば2ヶ月毎にテーマを決め、25分のカントリーライブをやる

「ハックルベリー」だからこそできそうなライブだと思います

楽しいだろうなぁ
いい勉強になるだろうなぁ




さて、ライブは2番手のるびんさんに

この方の実力はおりがみつきです
たしかなギターテクニックと歌唱力はまさに本格派です

初めて歌を聴いた時は度肝を抜かれました

この方のすごさは一つ一つの歌を大切に歌われることです
ひとつの歌をより高い精度を求めて取り組まれる

今回も何度も聞いた曲を取り上げられましたが、すばらしいできでした



3番手はMOGAMIさん

ボサノバのギターにのせたオリジナル曲
ボサノバ風にアレンジしたカバー曲

ルート音とは離れたコードづかいがえもいわれぬ雰囲気をかもし出していました



トリのケーチンさんはギター2本の男性デュオ

ギターの音色に特色があります
まるでシタールのような雰囲気だったり、東欧の楽器のような音作りが新鮮でした

ギター2本のアンサンブルは厚みがあります




四者四様のステージが展開されたブッキングライブでした

おもしろかった!

似た傾向のブッキングライブは微妙な個性の差を楽しめ、いろんな刺激をもらうことができます


でもタイプの違ったブッキングは思いもよらぬ発見があったりして、これはこれで楽しいもんだなと思います




「喫茶店JUNEライブ」からずっと行動を共にしてくださったえいボン、そしてゴリさん
長時間ありがとうございます


競演されたみなさん
おつかれさまでした!


そして「ハックルベリー」のスタッフの皆さん
ありがとうございます!

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喫茶店JUNEライブ だいぶ定着してきたかなぁ・・・

回を重ねるにつれだんだん定着してきたJUNEライブです

毎回足を運んでくださる地元の方が数名いらっしゃるし、毎回ではなくともリピーターの方も増えてきています


地元に根を張って営業を続けている喫茶店で
やはり地元に根を下ろした音楽会をめざして始めたJUNEライブ

ここまで順調に続けることができました



今回は店内に7割ほどのお客さんの入りでした

これは珈琲を飲みながらゆったりと音楽を楽しむにはちょうどいい人数です

演奏する方もお客様一人一人に気を配ることができてやりやすいことこの上なし



じっくりと歌うことを意識して1部をスタートさせました

年輩の方が多かったので、昭和の歌謡曲を中心にした選曲とおしゃべりで進めます

  私の青空
  星影の小径

などの歌に昭和40~50年代の歌謡曲やフォークソングをまじえてのステージでした

今回は比較的メジャーな歌が中心になりました



   昭和の香りのする喫茶店で、昭和の香りのする歌を



こんなコンセプトがだんだん明確になって来ています

お客さんの層が比較的高いところから自然にそうなってきたのです
(お若い方ももちろんいますが!)


そんなJUNEライブが僕は気に入っています
(何しろ歌う方も昭和の匂いをべったりとまとっていますから)



2部はエイぼんの歌を中心にそんなコンセプトをさらに深めるステージになりました


  恋の季節~涙の季節(Martin古池)

  恋のバカンス (以下エイぼん)
  思い出が多すぎて
  オリビアを聴きながら
  どうぞこのまま
  この空が飛べたら
  真っ赤な太陽

  銀の雨 (Martin古池)
  加茂の流れに
  青春の影~心の旅(メドレー)


ちょっとミスったりもしましたが(ライブには魔物が住んじょる!)、
それも含めて演奏する方も聴く方も楽しめる出来だったように思います


今回初めて(偶然)来てくださった二組の地元の方が、


  次も必ず来ますからね


ていねいにそうあいさつをされて帰っていかれます



ありがたいことです


次回は8月1日
同じ場所、同じ時間に

さらにしっかり準備して臨みたいと思います



この後、瑞枝のハックルベリーでライブに出演することになっていました

ハックルベリーでは盟友るびんさんが待っています

そそくさと荷をまとめて店を後にしました


(ハックルベリーのライブについてはまた後日)

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2010.06.20

そして・・・ご報告 三貴ライブ

あいかわらず騒々しい中での三貴ライブでした

ほぼ満席
小さな子連れのグループなどもいてごった返していました

およそ「ライブやる」なんて環境ではないんだけど、なんだかホッとできるのが三貴ライブ

もちろんライブ開始までの緊張感や不安感はあいかわらずなんだけど


  ああ、ここは俺の居場所だなぁ

と、感じます


ライブ自体は8割がはじめてのお客さん
彼らはここでライブがあるとはつゆ知らず、たまたまそこに居合わせたお客さんです

そういう方々に歌を聴いていただく
ライブ自体はアウェイ状態での演奏です

でもそんなアウェイの状態もひっくるめてホッとできる
それが僕にとっての三貴ライブ

こりゃ立派なホームですな



さて、今回は大きなサプライズが

盟友take-zさん(たけちゃん)遠路はるばる、初めて来てくれたのです
うれしかったなぁ
店に入ってきたたけちゃんに、わが目を疑いました
来るはずのない人が来てくれたという感じでした
しかも美女と二人連れで!
(彼女はたけちゃんの九州の高校時代の後輩で、しかも越谷在住だそうです)

いやがうえにも気合が入りました


そしてもう一人
普段から行動を共にしているエイぼんが初めて三貴ライブに来てくれました
こりゃもう歌ってもらうしかないよね
あさって一緒にやる「喫茶店・JUNEライブ」のリハーサルもかねて2部はエイぼんコーナーにしました




1部はお客さんの反応を見るためアラカルトでいろんな歌を歌いました

  子供向けの歌
  フォークソング
  昭和歌謡
  スローバラード
  アップテンポの歌

今夜のお客さんはノリが良かった
騒々しい中でもガッツリ食いついてくれました



2部はエイぼんコーナー

堂々たる歌声を披露してくれました



引き続き3部カントリーミュージックのコーナー




大休憩を挟んで4部が始まる頃にはお客さんもだいぶはけ、
「身内」の割合が大きくなりました

ここでアンプのスイッチを切ってアンプラグドに

少々マニアック(?)な古いフォークソングを中心に歌いました




昨夜、腰をキクッとやっちゃい、少々心配していたのですが
無事に3時間歌い終えることができホッとしています


そして今回も三貴ライブに集う仲間たちに支えられました
(2割のお客さんたち)


Martin古池評論家・MATSUMURA君

音楽の道を共に模索するふく助さん

三貴でのおつきあいを大切に思ってくれているかなちゃん

絵本のテーマソング作りという新しい可能性を切り開いてくれた
世界文化社のN女史

15年来の同志まさみちゃん


そして、三貴ライブをホームと感じさせてくれる三貴のスタッフの皆さん


ありがとうございました

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三貴ライブ  永久欠番

先月の「三貴ライブ」の日でした

Volte=川井淳志君が帰らざる旅路についたのは

そんなことちっとも知らずに僕は「三貴ライブ」に没頭していました

PA-LA-LA隊長から知らせを受けたのは翌日の早朝でした

ライブ前に知らせたなら僕が崩れるだろう
そう考えた隊長のやさしさでした




月がめぐり、今日は「三貴ライブ」

なんとも重苦しい気分ではあります

1ヶ月間「喪に服した」というわけではありません
でも悶々としたものを抱えながら過ごしてきました

ライブのオファーもいくつかありましたがお断りし、レギュラーライブだけに絞ってやってきました



そして今日がやってきた

今日の「三貴ライブ」をあつしの追悼ライブにしようとは思いません

  追悼の集いはすめあごるさんが企画してくれました
  (ありがとう!)

  またあつしのフィールドであり「心の故郷」でもある
  清津峡でも追悼キャンプを予定しています


旅立ったあつしではあります

でも心の中にあつしの席は空けておきます

永久欠番として








  永久欠番


どんな立場の人であろうと 
いつかはこの世におさらばをする
たしかに順序にルールはあるけど 
ルールには必ず反則もある
街はまわってゆく 人ひとり消えた日も
何も変わる様子もなく 忙しく 忙しく 先へと

愛した人の席が空っぽになった朝 
もう誰も座らせないと人は誓ったはず
でもその思い出を 知らぬ他人が平気で座ってしまうもの
どんなメモリアルも 雨風にけずられて崩れ
人は忘れられて 代わりなど いくらでもいるだろう
だれか思い出すだろうか ここに生きてた私を

100億の人々が 忘れても 見捨てても
空の手のひらの中 人は永久欠番

空の掌の中で

人は
永久欠番 



                  (詩:中島みゆき)

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2010.06.14

なまらうめぇ! 新・函館市場

戸田で印刷立ち合いがあり、昼飯は「新・函館市場」

倉庫を改装した小さな市場だが、函館の海産物を空輸している

新鮮だexclamation ×2

マイカが解禁になってるんであるかなと思ったか、残念ながらまだ入ってない


ホッケの開きとホッキ貝の刺身を注文

身の分厚いホッケはカワごとペロリ

ジューシーなホッキはわさびを効かせてつるり

サービスのアラ煮は目玉のまわりのゼラチンをじゅるり

ホッキの汁が混じったわさび醤油をご飯にかけてぱくり


んめがったぁexclamation ×2
腹パンパンexclamation ×2




親しくなった店長にライブの話を持ちかけた

どことなく千代の富士に似ている上磯出身のこの店長、快くOKしてくれた


一杯やりながら、函館の海産物コースを食す
Martin古池の歌を道連れに函館を満喫してもらうデナーショー

おもしろいだろうな


年内には実現させたいなぁ

夢がまた一つ膨らんだ

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2010.06.07

憧れの街 YOKOHAMA

YOKOHAMAという言葉に弱い

あこがれにも似た響きの街

  YOKOHAMA



産まれ故郷のHAKODATEと同じ港町
でも函館よりずっときらびやかで明るい街

  ブルーライト横浜

函館の夜景も負けちゃいないぜって思うんだが、ずっと瀟洒な街

  YOKOHAMA




北海道から出てきた山猿が初めて恋をしたのはYOKOHAMAの娘だった

はぎれのいい言葉、洒落たファッション、スマートなたちふるまい

すべてがあこがれだった




「横浜」に来ると、僕はいつも軽いめまいを覚える

時間が過去に向かってワープしてしまう
二十歳の自分に戻ってしまう

僕の「二十歳の原点」
(故・高野悦子さんのこの本を知ってる人いるかなぁ)

それは学校のあった白山であり、あこがれの街YOKOHAMAだった


 「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」
                     (高野悦子)


「未熟で独り」の自分は横浜の娘に恋をした

それは学園紛争の残り火の中で生まれた淡い恋だった


太宰治を愛する娘だった

「二十歳の原点」や「青春の墓標」(奥浩平)の持つムードに支配されていたのは僕だった

若さゆえの孤独感、未熟感に抗いながら文学論を闘わし、革命論を論じた

自分自身になることに僕たちは必死だった



でも僕には分かっていた

彼女の暗い目の向こうには明るさに対する渇望があることを

その明るさはYOKOHAMAに象徴されていた

YOKOHAMAの持つ明るさに属しながらそれに背を向けていた彼女
でもいつかその明るい世界に帰っていくことを…
僕は分かっていた



ある日、彼女はこう切り出した


  古池君は
  多喜二の「党生活者」をどう評価するの?
  私はあの世界は受け入れられない


口ごもる僕をおきざりにして
彼女はYOKOHAMAの灯りの中に消えていった





あれから35年

時折訪れる横浜

人も街並みも変わってしまった横浜

僕にとっては今でもあこがれの街

  YOKOHAMA

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2010.06.05

東武読売新聞に取材記事が載りました

20100419_001  

場末のフォークシンガーに過ぎない自分にも、たまにはスポットを当ててくれる人もいます

これだけの記事を書くのに何度か足を運び長話につきあってくれた記者さん

ありがとうございます

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2010.06.04

2010年6月 ライブ・コンサート予定

★6月12日(土) 朝市コンサート 
          朝8時半~10時半
          越谷市場 2号棟 景品交換所前

http://www7.ocn.ne.jp/~k-ichiba/akusesumap.html




★6月18日(金) 三貴ライブ
         夜9時~11時半(終電まで)
         お好み焼きの三貴
          東武線新越谷駅東口
          武蔵野線南越谷駅南口
           徒歩3分

http://ggyao.usen.com/0002132503_map.html




★6月20日(日) JUNEアコースティック・ライブ 
          午後2時~4時
          tea room JUNE
           東武線松原団地駅東口 徒歩3分
           [出演] エイぼん
              Martin古池

http://r.tabelog.com/saitama/A1102/A110203/11013496/dtlmap/



★6月20日(日)  ハックルベリー ミュージシャンズ・ライブに出演
           午後6時~6時半頃(Martin古池)
           午後6時半~7時頃(るびんさん)
           この後2名の方が出演されます
           ハックルベリー(瑞江駅近く)

http://www.gourmet-marktwain.com/




★6月26日(土) 朝市コンサート 
          朝8時半~10時半
          越谷市場 2号棟 景品交換所前

http://www7.ocn.ne.jp/~k-ichiba/akusesumap.html


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梅田慈将君のライブ 独唱パンクとブッキング

対極のブッキングだった

音を極限まで削ぎ落とす梅田ワールド

音も言葉も限界と思われるまで詰め込むパンク

まったく別物なのに、妙にマッチしていた


梅田君は相変わらずのマイペース
言葉も音数少ないんだが、情景が脳裏に広がる
「行間の表現」だった


独唱パンクは千葉さんというこの世界のパイオニア

シンプルなメロディと言葉の連呼でこれでもかとばかりに迫ってくる

千葉さんの迫力と説得力は身体すべてを駆使した表現から来る

表現スタイルは対極だが、二人とも「社会を見つめる個」という点で近いものがある

いろんな意味で刺激を受けた
それは音楽に対する視点とか姿勢とかだと思う

むろん僕は梅田くんのようにも、千葉さんのようにもなれない

でも共感するものが多かった


おもしろいライブを観せてもらった

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