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2010.05.25

『歌の駅』 大人の上質な時間

以前も同じようなタイトルでレポートを書いたような気がします

あれから何度かこの歌の会に参加しましたが、この言葉がいつも浮かんでくるのです


  「大人の上質な時間」


嬉々として音楽に戯れるメンバーの笑顔

なにものにも変えがたいものです

音楽が人と人の心の垣根を簡単に突破してしまう
奇跡としか言いようがありません

いや、それこそが音楽の持つ力なんだと感じずにはいられません


「歌の駅」に参加するたびに僕はその思いを深めています






今回は新しく参加した方や、久しぶりの方もみえました

十数名のメンバーが各自15~20分のミニステージを展開
およそ4時間に渡って演奏をくりひろげました

演奏する側も聴く側も真剣そのものの面持ち
でも時折笑いの渦が巻き起こる

ぴりっとした空気でありながらもどこかゆとりをもって流れていくこの時間が好きです


この時間に浸りながら、なぜか3年前の5月、清津峡でやった「へた親」第1回オフ会のことを思い出していました


  たった5人しかいなかったけど、
  あの時もこんな時間が流れていたなぁ


そんな感慨にふけっていました





今回の僕のテーマは「5月の出来事」

  ①ちょっとだけ恋人
  (そのままで そのままで 五月の風のようなあなた)

  ②おうちピクニック
  (5月の最初のライブは「上野の森絵本コンサート」でした)

  ③旅・・・ワンカップ大関の歌
  (清津峡で歌う定番ソングのひとつ。5月の清津でも歌いました)

  ④Lonly Together  (すめちゃんと)
  (トミ藤山さんの浅草コンサートの余韻に浸った5月)

  ⑤旅の途中
  (今でもまだ旅の途中さ 花咲く街をもとめて・・・
   ヨーデルを歌いながらグッときていました)





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今回初めての試みとして、夜の部=呑み歌会をやりました

いつもは安酒屋でおだをあげていましたが、せっかくの音楽好きの集まり
呑みながら歌いたいねというふく助さんの企画でした

近くのスーパーで買出しをして1000円会費の呑み歌会

僕は第1回目のホスト役をおおせつかりました

僕が今年の目標にしている「井戸端ライブ」のヒントが見つかるかもしれないというふく助さんの提案でした

はたしてどんなことになるのものか
皆目見当もつかぬまま乾杯

引き続き、事故で亡くなった僕の若き音楽仲間・Volteあつしのために献杯!
(ありがたかった、うれしかった。みなさんありがとう)



かくして幕を切って落とした「呑み歌会」

すごかった!

皮切りに「あの素晴らしい愛をもう一度」と「翼をください」全員で歌います

最初は探るように歌っていたのが、徐々に気分が乗り気持ちも合わさります
ハーモニーも自然について空気が震えるような分厚いコーラスに

40年前のフォーク・フーテナニーのシングアウトを思い出します

この後は思い思いに誰かが歌いだすと、全員がそれに絡みだす

途中合流した多摩フォーク・ビレッジのあくびとうちゃんや「歌う植木屋」・カール鴇田さんも一緒に大音楽呑み会になりました


ホスト役としてはこんな助かることはありません
黙っていても音楽で勝手に盛り上がっていってくれるんですから


やはり皆さん音楽が好きで、自ら演奏される方ばかり
スイッチが入ればとどまることを知らない

僕が気を配ったのはタイムリミットの8時半にどうやって軟着陸させるかってことだけでした

歌に夢中になっている人に対して、「ぼちぼちやめようぜ」っていうことほど無粋なことはありませんものね

で、煽るだけあおってガーッと終わることにしました

「また逢う日まで」~「心の旅」~「青春の影」~「心の旅」のリフレーンをノンストップでつなげて、ついでにテンポも上げていきました

全員の大合唱、大合奏が延々と15分、8時半ジャストで歌いきりました
(みなさん適度に酔いも回り、息が切れたところでちょうど時間となりましたぁ)


本当に楽しいひと時になりました



すべて片付け終えて、ガランとした室内


  最後にアカペラで歌いましょうよ
  
  「今日の日はさようなら」を


とふく助さん


それまでの賑わいとは対照的に静かに静かに歌い始めました
やがてそれは2部合唱に、そして3部合唱に

コーラスの厚みも徐々に増してきます

全員の輪が少しずつ縮まり始め、やがて誰からということもなく肩を組み始める

最後は全員肩を組み小さな輪ができあがり、その輪の中で歌が続く

感動的なエンディングでした

うまいとかヘタとか、自己実現とか独自性とか
普段どうしてもそんなことにとらわれがちなのがミュージシャン

そんなものはどこかに吹き飛んで、ただただみんなで歌うことの楽しさに身をまかすことができました


  そうだよな
  これが音楽の原点のひとつだよな


あらためてそう感じさせてもらいました


同時に五十ヅラしたオヤジたちなのに、まるで中学生のように「友情」を感じあえる幸せ
(あ、失礼! うら若きレディもお一人いらっしゃいました)

そう思ったのは僕だけでしょうか

実は互いのことをよく知らない者同士です
それでも、人生のあれこれをそれぞれに乗りこえてきた者同士(あるいは進行形かもしれない)に感じる共感


  いよっ!
  ご同輩!!
  いろいろあろうけれど、おたがいしっかりやりましょうぜ!
  次に会うときもまた、楽しくやりましょうぜ!


そんな「大人の友情」があってもいいんじゃないかな



「唄の駅」

やはり「大人の上質な時間」だなぁ


そう感じるのは僕だけじゃないですよね(笑)

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コメント

Really nice and impressive blog i found today.

投稿: Christian Louboutin | 2010.06.05 03:08

Thank yuu very much!

投稿: Martin古池 | 2010.06.05 05:53

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