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2009.12.16

【記録】デスペラード・ライブ with さすらいのギタリスト from ジェニーズ

Photo

盟友・さすらいのギタリストさんと初めて一緒にライブをやった

3部構成にした

1部 : さすらいのギタリスト
2部 : ジェニーズ~Martin古池
3部 : Martin古池

ざっくりとテーマを設けた

「私を通り過ぎた昭和の歌謡曲たち」

子供の頃にあたりまえのように聞いていた
あたりまえのうように歌っていた

あの歌謡曲、流行歌の数々

歌の意味も知らず、ラジオから流れる音楽を大声でなぞって歌っていた子供の頃

歌を無条件に楽しんでいたあの頃をいまいちど思い出したかった

そう思いながらライブの準備を進めたのだが、歌いたい歌が次から次へと出てくる

ゆうに50曲を超えてしまう

とうてい1ステージ・45分のワクには収まらない

どれかを選ぶということはどれかを捨てることであって…
苦しい選択だった

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今回の文章はライブの記録ではない

むしろライブの準備をするにあたって考えたことをメモ書き風に残してみた

なんの脈略もないメモが錯綜するがご勘弁願いたい

でも、僕のライブの準備はいつもそんなものだ

ざっくりとテーマを決める
それに沿った歌をどんどんピックアップする
いろんな思いの断片をメモ書きする
歌とメモをガラガラ混ぜ合わせて、放置する
何かが醗酵してくるのを待つ

そうやって残ったものの中から煮つめていくのが僕のライブ準備

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選曲の基本は子供の頃自分が好きだった歌
登下校の道すがら大声で歌っていたものならなおよろし

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昭和20年代の歌を必ず入れよう

リアルタイムでなかったにしても、親や大人たちが歌っていたのを伝え聞いた歌

戦後の復興期
戦争の呪縛から解き放たれ
貧しかったけれど、明日への期待に胸を膨らませた時代
もしかしたら日本人が一番生き生きしていた時代かもしれない

でも「青い山脈」とか「りんごの歌」とか「長崎の鐘」とか大ヒットしたもんじゃなく、
そこはかとなく時代の空気を感じられる歌がいいな

エノケン⇒僕が赤ん坊の頃初めて反応したのがエノケンさんだという
でもエノケンの歌は普段あちこちで歌ってるしな
「私の青空」「月光値千金」

ちあきなおみさんがこの時代の歌をしっとりと歌ってるな

「星影の小径」なんか大好き
I Love You, I love You のあたりは最高
グッとくるよ

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昭和30年代の歌

これから高度経済成長に向かって右肩上がりの時代

東京オリンピックに胸を熱くした

小学校低学年のころだった

この頃流行歌が唱歌や童謡と一緒くたになって、自分の中で同居していた

「もみじ」を歌いながら、「松ノ木小唄」を平気で歌っていた

なんの違和感もなかった

でも音楽の信田先生にはずいぶん怒られた

そんな歌は歌うんじゃない!

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昭和40年代、初頭

歌謡曲の黄金期であり揺籃期

御三家や三人娘ははずせないっしょ!

「初恋によろしく」や「星のフラメンコ」

一人で行くよりも 二人の方が この道は この道はきれいに見えるだろう
恋人をさがそう 素敵な恋人を…

「雨の中の二人」「メキシカンロック」

炎のように燃えようよ 恋をするなら 愛するならば

いとおしい山鳩は… 名さえはかない淡雪の娘よ… なぜ死んだあぁ小雪

赤い夕陽が 校舎を染めぇてぇ…

かわいいBaby ハイハイ かわいいBaby はいはい

あなたが噛んだ小指が痛い…

逢いたくて 逢いたくて… 

そういえばヒットパレードに夢中になってた
スリー・ファンキーズやパラダイスキング

布施明は声量に圧倒された
歌い方を真似た歌手の一人

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40年代の半ばになりグループサウンズや加山雄三が登場

完全にイカレテしまった

この頃からラジオの深夜放送を聴き始める

HBC ナイト、ナイト夜の騎士

ビートルズにはまり洋楽に目覚めだしたのもこのころ

グループサウンズはいずれいちろう16さんを招いてやりたいから、今回はなし

加山雄三はさすらいさんとジェニーズでやりたいな

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昭和の歌謡史をなぞる必要はまったくない
それは自分の中で整理されていればいい
歌謡史はエピソード的にちらりと触れればいい

昭和の流行歌・歌謡曲に正面から向き合ってステージを組むのは初めて
普段のライブでは洒落で歌うことはあるけど

小学5~6年ごろから洋楽も聞き出した
自分の中では流行歌とビートルズがなんの違和感もなく同居していた

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流行歌は自分の前音楽史
あたりまえにそこにあったもの
まるで空気みたいに

音楽として意識して聞き出したのはフォークソング=高石友也さんとの出会いから
ここから音楽は聞くものではなく、聴くものに変わった

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今回のデスペライブは音楽を聞いていた時代
=前音楽史時代にスポットを当てる

それはプレーヤーの立場から音楽を聴くんではなく
リスナーの立場から聞いていた時代

どんな音楽もミーハー的に同居していた頃

自分にとって音楽の原風景

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こんなことをノートに書きなぐりながら選曲をすすめた

当初50曲以上あった候補曲を20曲に絞り込んだ

実際に歌うのは10曲程度だから、20曲は適正曲数(?)

普段から実際に歌う曲数の倍を用意してライブに臨むようにしている

本番でなにを歌うかはその日のお客様の反応しだいであり、話の展開しだい

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ここからの準備が普段のライブとは違っていた

いつもは選曲した歌を自分なりに解釈して、歌い方などをあれこれ模索する

今回はそういう作業をいっさいしなかった

自分にとっての前音楽史
子供時代の無邪気な感覚で歌いたかったからだ

練習はいつものように一人でこもって歌いこんだ

いつもと違うのはイメージの仕方だった

曲ごとにイメージを作るのが常套手段だが、今回はそれをやらなかった

変わりにやったのは、故郷・函館の町をイメージしながら歌った

つまり練習段階から子供時代にもどろうと思ったのだ

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何からなにまで、いつもとは違うアプローチで準備を進めた今回のデスペラード・ライブ

本番でも無邪気な気持ちで臨めたように思う

楽しいライブになった

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コメント

今回のデスペラード・ステージは、前回のライブ後に告知した時から、さすらいさんの出演を楽しみにしていました。
以前に「三貴ライブ」でオリジナルの歌(印刷屋ブルース?)を聞いていたせいか、良い意味でさすらいさんのイメージをくつがえされて、面白いステージになりました。

開演直前になって電車が事故で止まってしまうハプニングがあったため、リハーサルの時間でワンステージ分楽しんでしまった感があり、さすらいさんも本番ではやはり場馴れしている古池さんとは違って、御本人のライブ後談の言うとおり硬くなってしまったようですが(リハーサルの時のほうが断然良かった)、演奏しているギターはむしろ古池さんより難易度のあるプレイで、いわゆる「大人の演奏」を聴かせてくれたと思います。

古池さんと、持っているもの、やろうとしていることなどが、良い意味で違っていて、そこが十分に出ていたステージだったと思います。年齢とは別に、前回のミツダイよりもより古池さんとの距離があり、古池さんが自分のライブで作ろうとしていることを際立たせてくれたライブだったのではないでしょうか。二人とも今回昭和歌謡を何曲かやりましたが、古池さんの音楽がいつも以上に若々しく感じられました。

追伸・私信

ライブが終ったあとで、さすらいさんに堅い握手を求められた。
とにかく緊張してしまったことを話しながら、まだ汗をぬぐっていた。
「ギター上手いんですから、インストから入って少し落ち着いてから、
ペースを作ればよかったのに」と、何か後押ししたくなる思いにかられて、
その場で整理したことを話した。さすらいさんは意を解してくれたような笑顔を返してくれ、また握手した。

なぜ自分は古池さんの作り上げた場所に足を運ぶようになったのか。
自分にはないものから、何かを得たかったというと畏まった言い方になってしまうが、
それはもしかしたら若い頃好きになった音楽などではなく、
古池さんの世界に集まってくる人たちが好きになっていたのかもしれない。

ライブ冒頭でさすらいさんが語っていた母親との死別、ギターを手に取ったこと、
古池さんの歌に涙したこと、そんなことが店を出た寒い帰り道にのしかかってきた。
人間みんなそれほど変わりはしないということ。
そんなあたりまえのことが妙に淋しかった。


投稿: MATSUMURA | 2009.12.23 15:41

MATSUMURAさん。的確なコメントをありがとうございます。
私のド緊張はしっかり客席に伝わってしまったみたいですね(笑)

本当言うと、今まで古池さんと共演した人達と比べて、
自分の技量がわかっているだけに、今回のライブは
私にとって肝試し以上のプレッシャーがありました。

もっともっと練習して場数踏んで、頑張ります。
どうか今後共宜しくお願い致します。

投稿: さすらい | 2009.12.25 11:12

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