【音楽雑感】Live in 清津峡
電気もガスもない、
従って電灯も自動販売機も水洗トイレもない昔ながらのキャンプ場
それが清津峡キャンプ場
ここにたどり着くためには食料やら楽器やらを背負い、
およそ20分、谷底まで山道を自力で下っていかなければならない
Live in 清津峡は
そんな生き残った昔、生き残った自然の中で開催される音楽会だ
年に一度、10月最初の土曜日から日曜日にかけて開催されるこの音楽会は、
今年で6年目になる
出演者、オーディンス合わせて10人ほどのこじんまりとスターとしたが、回を重ねるたびに大きくなった
出演者は20組近くなり、オーディエンスを合わせると50人を超えるようになった
Live in 清津峡の前身は
毎年お盆時期に続けてきたMartin古池の「うしみつライブ」
(名前はその時々で変わるし、本来名前などどうでもいいことだ)
僕は毎年、お盆の頃に清津峡にテントを張っている
その時に居合わせたキャンプ客と酒を酌み交わしながら
ランプの灯りをたよりに歌ってきた
かれこれ25年以上も続いている
キャンパーの中にも音楽をやっている人たちが増え始めたのは7~8年前からだろうか
せっかくのこのロケーションで音楽会をやりたいねぇ
清津峡の管理人、アキラッチとそんな話を交わし始めた
お手本は八ヶ岳でやっている森の音楽祭だった
当時森の音楽祭は回を重ね一大イベントに育ちつつあった
Live in 清津峡もゆくゆくはたくさんの人が集まる音楽会にしたいと語り合っていた
わずか5回でその夢が実際のものになりつつある
当初は特に準備などしなくとも、僕は演奏に徹していればよかった
3回目あたりからそうもいかなくなってきた
自分の演奏をしつつ、全体のプロデュースもやらなければならなくなっている
プレーイング・プロデューサーだ
音楽会が育ってきた証だろう
うれしい悲鳴だ
(なにせプロデュースなんかより演奏してる方が何百倍も好きだから)
反面、6回目を企画するに当たって気を配らなければならないことがある
牧歌的でゆったりとした音楽会を維持しなきゃならないという点だ
一大イベント化した八ヶ岳の森の音楽祭は、その成功とは裏腹に大切なものを見失いがちになったきらいがある
Live in 清津峡はゆったり、しっとりした音楽会であり続けたいと願っている
来週、恒例の「うしみつライブ」にでかける
2回目から出演してくれているしばちゃんグループも一緒だ
今年のLive in 清津峡の構想をゆっくり練ってこようと思っている
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