風のコンサート 2009夏
今回の「風のコンサート」
従来以上に気合いが入っていた
「オカリナアンサンブル かざぐるま」から旅だって3年目
ようやっと自分の方向性が定まってきた
ここ数年、ソロの歌い手の道を模索していた
音楽スタイルも、演奏する場所も手探りの試行錯誤を続けてきた
だから年に一度「風のコンサート」に出演しても、精神的な余裕がなかった
自分の演奏に手一杯で「かざぐるま」とのコラボレーションにまで意識があまり向かなかった
今回2時間のコンサートの中で僕の出演時間は30分弱
2曲をソロで歌い、1曲を吉田政美君とのデュオ
オカリナ部隊との演奏は2曲で出演した
ソロで歌ったのはカントリーミュージック
「I'll Hold You In My Heart」、「Crazy」
吉田政美君とのデュオでは「夏の終わりのハーモニー」
オカリナとのアンサンブルは「マダム・ヨッパライ」、「今日の日はさようなら」
今回特に力が入ったのは「夏の終わりのハーモニー」だった
以前二人のレパートリーだった歌だ
5年ぶりの再演になる
ところが思い通りのイメージに仕上がらない
5年の間にそれぞれの歌唱方法が変わっていたのだ
以前のイメージを描きながら今の歌い方で歌うのだから、そこにギャップが生まれる
5年前のイメージを捨てるところから始めた
今の俺たちの「夏の終わりのハーモニー」に仕上げよう
これを合い言葉に稽古を積んだ
コンサート後のアンケートではこの歌の評価が高かった
「今の」自分たちのハーモニーにできたのではないかと思っている
オカリナ部隊とのコラボ「マダム・ヨッパライ」
かつて「かざぐるま」のテーマソングのようにしていた曲
何十何百となく弾き、身体にしみついている
カスタネットとギターのリズムが鍵だが、今回はピアノも絡んでの演奏
初めての試みだった
ピアノと合わせた練習は2回しかできなかったが、決めごとは明確だったのでイメージトレーニングに精を出した
本番ではしっかりと決めることができ、満足感の残る演奏になった
昼の部、夜の部合わせて150人ほどのお客様だった
半分以上は僕の知らない人だった
逆に行うと僕を知らないお客様が増えたことになる
(音響のおじさんと勘違いされた!)
そこに「かざぐるま」を離れてからのそれぞれの道のりと時間の経過を感じる
10年間ともに活動した仲間が、それぞれの道を歩く
年に一度だけ「風のコンサート」でジョイントする
お互いの1年間をそこでおもんばかりつつ、今の自分を見つめ直す
「風のコンサート」はそんなコンサートになっていきそうな予感がする
コンサートの結びに「かざぐるま」の代表、斉藤さんが語っていた言葉が印象に残っている
私たちは足腰が立たなくなるまで
「風のコンサート」を続けていきたいと思っています
10年後、20年後にも「マダム・ヨッパラいイ」を弾いている自分をイメージしていた
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