【音楽雑感】デスペラード・ライブ
今年の5月から新たに始めたライブ
2ヶ月ごとに毎回違う音楽仲間と対バン形式でやるライブ
まだ2回しかやっていないが、これから息長く続けていきたいと思っている
このライブは他のレギュラーライブとは性格がかなり違っている
他の音楽会はどちらかというとまずお客様ありき
朝市や三貴ライブでは、その場に居合わせたお客様に合わせての選曲や進行になる
デスペライブはどちらかというと自分のわがままを通させていただくライブ
自分が好きな歌や、そのときやりたい音楽、メッセージなどを優先させたいと思っている
いくつかのテーマを作ってそれに沿った選曲し、きっちりとストーリーを作り上げる形のライブをめざしている
原型は30代~40代にかけてやっていた、ライブハウス「ぶどうの木」ライブ
当時僕は「フォーク寄席」と名付けていた
テーマ・演目・ストーリーを縦糸にして、
お客様とのやりとりの中で道草を食いながら展開するというライブだった
この7~8年、「街角ライブ」とその延長上でのライブばかりやってきた
つまり不特定多数の人に歌を聴いていただき、その人たちを歌の世界に誘うという形だ
当然客ありきという性格が強くなる
「街角ライブ」とそれに連なるライブのおかげでいろんなことを学ばせてもらった
武者修行のライブといってもいい
おそらくこの形はこれからもメインのスタンスとして続くだろう
でも、今年になってから
また、ちゃんとした(?)形のライブをきっちりやりたい
そう思うようになった
きっかけは、蒲生オリオンというライブハウスで歌わせてもらうチャンスに恵まれたことだと思う
あれをきっかけに、ストーリーを構築したちゃんとしたライブをまたやりたいと願うようになった
背景にはトミ藤山さんのライブステージを追っかけのようにして観てきたことがある
ひとつのステージに向けてきっちり仕上げていくプロの姿勢に大きな影響を受けた
「街角ライブ」ばかりが続くと、
ひとつのライブに向けて仕上げていくという意識が薄くなっていく
なにしろたえずライブが続く状態だから、いつも本番という感じになる
ライブの「勝負勘」を磨くという点では大いに結構なことかもしれない
でもそればかりだと、演奏の質を高めることがなかなかできない
ヘタをすると過去の貯金を食いつぶしながらライブを続けるということになりかねない
トミさんのライブの仕上げ方をかいま見るたびに、
「街角ライブ」のもつ問題点や危険性を思わざるを得なかった
ライブや音楽の質の低下
何よりもそれを恐れた
ここまでデスペラード・ライブを2回やってみた
2回目のライブは当日アクシデントが起こり、テーマや選曲を大幅に変えざるをえなくなった
けれどもこの2回のライブに向けて、きっちりと稽古を積み上げることができた
また「街角ライブ」の延長上にある他のライブでのモチベーションが大きく変わってきた
デスペラード・ライブを始めたことで、僕にとって音楽のサイクルがいい方向に傾き始めたように感じている
ちゃんとした(?)ライブを継続的に続けることで、その場かぎりの武者修行ライブ=「街角ライブ」に
新鮮な風を吹き込めるようにしていければいいなと思っている
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