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2009.06.15

ジェニーズ

2年ほど前、mixiのやりとりの中で生まれた「まぼろしのバンド」

さすらいのギタリストさん、Martin古池、そして北海道在住のららちゃんのトリオからなる「バンド」

それがジェニーズだ


コンセプトもなにもありゃしない

ただただ大好きな音楽を、一緒に奏でたい!
いつかどこかで一緒に奏でたい!

ただその一心で「結成」されたバンドだった

その夢は夢のまま終わるかもしれない夢だった
幻のまま終わるバンドだったかもしれない

が…

「へた親」札幌オフ会で
三人そろって演奏する夢がかなった!


半年も前から選曲を始めた
3人が共に知っていて、それぞれの個性が反映された3曲だ

 空も飛べるはず (スピッツ)
 矢切の渡し (細川たかし)
 砂に消えた涙 (ミーナ)

各自が共通の譜面と、オリジナル音源を頼りに練習を進めた

音合わせをすることができないのはもどかしい反面、楽しみでもあった

  さすらいさんならこう歌うだろう

  ららちゃんの声ならこんなイメージだろう
  ハーモニーをこんな風につけてくれそうだな

などと、妄想たくましく想像しながらアレンジを考えるのは楽しかった

さすらいさんとは1回だけだが実際にお会いして音合わせができた
この時の合わせがジェニーズのアレンジの基礎になった

ららちゃんがこれにどう絡んでくれるか
それは本番直前に決まる
いくつかの伴奏パターンを用意して、僕はそれに対応しようと思っていた





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会場の設営、PAのセッティングを終え一息つける

北国の春の陽射しが窓からやわらかくさしこむ
外は冷たい風が吹き荒れていたが、会場はむしろ暑いくらい

まだ誰もいない会場
窓に向かい、ならんで腰を下ろす

深く息をはき、ららちゃんと初めての音だしを始める
基本的な打ち合わせをしただけで、自由に音を重ねていく
不思議なほど音がフィットする

ららちゃんの声にあわせ、抑え目の声をかぶせていく

気持ちがいい

穏やかな時間が部屋の中を流れていく



突然背後のドアが開いた

ふりむくと…

さすらいのギタリストさんが立っていた

瞬間、何かがスパークしたように感じた

  やっと、
  やっとそろったよ
  ジェニーズが!

(まるで里見八犬伝みたい)


ドアの前に立ち笑っているさすらいさんが、やけにかっこよく見える
後光がさしているみたい


ららちゃんと挨拶もそこそこに、
ジェニーズフルメンバーで初めての音あわせ

2年越しの夢がやっとかなった

興奮している
事前に考えていたアレンジも吹っ飛んでしまう

ただただ、3人で音を重ねることのうれしさに酔っていた

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