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2008.10.26

恩師・福田隆三先生を訪ねる

人生の師とよべる人をあげよ

そう問われたら、僕は迷うことなく福田先生の名を上げる

それはおそらく僕たち同級生の誰しもが感じていることだと思う

若い日に福田先生と出合い、教えを請うたことがその後の僕の生き方を決定づけた

間違いなくそうだと思っている

僕たちの担任だったころはもちろん、73歳の現在にいたるまで

変わらぬ情熱を周囲に振りまいている

来年3月に50年の教員生活に終止符を打つことを決めておられるR0011753

しかしその後も新たな研究課題を追求していく覚悟とのこと

福田先生は北海道の自由民権家・本多新(アラタ)研究の第一人者としても知られているが、現在はブラキストンの研究に没頭しておられる

まさに「生涯現役」を志しておられる

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T君と福田先生の家を訪ねたのは昼前だった

残念ながら奥様はご不在だったが、先生はいつものようににこやかに明るく迎え入れてくれた

それぞれの近況を語り合う

昨年脳梗塞で倒れたなんてことを微塵も感じさせないしっかりとした口調

言葉の端々に衰えぬ情熱を感じさせてくれる

あらためて人生論を戦わせるわけではない

しかし先生と時間を過ごすといつも今の自分をふりかえり、自分の道を確かめさせてもらえる

ふと脳裏にある言葉がよぎった

「一人の百歩より、百人の一歩」

先生がよく口にしていた言葉だ

学生運動の影響が色濃かった高校生活だった

一部の「先進的」な先輩たちが生徒会執行部をにぎり、他の生徒たちにアジを送っていた

一面で共感する部分を感じつつも、アジの内容は難解で僕には「急進的」「過激」ともうつっていた

しかし、論理で対抗するすべもなかった

そんな時福田先生はこの言葉を口にした

社会の不正、矛盾に対する正義感からくる発言

それはまったくもって正当だろう

でも!

僕にはまったくもって理解できなかった

なんでそこに「プロレタリア独裁」「暴力革命」「反帝反スタ」などという言葉が飛び出してくるのか

「一人の百歩より 百人の一歩」

たとえどんなに正論だとしても、「先進的」学生だけではなく一般的な(後進的な?!)学生の胸を打つ言葉でなけりゃ支持を得ることはできない

たとえ1歩ずつでいいから、たくさんの人たちと心を合わせ、力を合わせて進むべきだ

強烈だった

この言葉が僕の座右の銘になり、今でも変わることがない

さて、今の自分の環境の中ではたして「一人の百歩」=「ひとりよがり」に陥っていることはないか

仕事ではどうか?

音楽活動ではどうか?

家庭ではどうか?

先生のお宅を辞し、T君と別れた後、
あらためて今の自分をふりかえっていた

R0011752

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