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2008.10.27

サッポロ大検品

旅の目的は…
出張検品だった

札幌のクライアントに納品された製品の中に不良品が混入していた
6種類セットのパンフレットが化粧箱の中にパックされた製品
このうち2種のパンフレットの表紙がこすれて汚れていた

ごく少数の不良混入ではある
しかしごくわずかであったとしても全力対応しなければ信用失墜につながる
受注産業にとっては致命的

従来であれば製品を引き上げ、しかるべき部署で検査をする

しかしながら、いかんせん!
その時間がない
札幌は遠い!

北海道に拠点をもたない当社
運送関係のつてを頼りに現地で人を雇って対応することにした

現地での対応と検品の仕切りをするために、札幌に「明るい」僕が行くことになった

朝9時すぎ
場所と人を提供してくれたH運送に到着

大谷地という札幌の東の外れにある大流通団地の一角にある
実家のあった厚別から車で10分

父の勤めた大○藤●の配送センターがあった
大谷地の地理はなんとなく記憶にある

検査場になる一室には10名ほどのパートさんがすでに待機していた

これから何が始まるのか緊張の面持ちの彼女たち
どうやら印刷物の検査は初めてのようだ

こんにちわー!
東京の●●印刷から来た古池でぇす!
ちゅうか、厚別に実家があった古池でぇす!!

不安な空気がこれで一気にゆるむ

検査をする製品が到着するまでの間、東京から持参した不良見本と良品
さらにセットされた状態のブツを使って段取りを説明する
(このほかに差し替え用の良品100冊を山用のザックにつめこんで来ていた)

やがてブツが到着

とたんに狭い検査場は大わらわになる

感心したのは簡単な説明をしただけなのに、内容をいち早く理解して作業を始めたことだ

印刷物の検品は素人の方々

多少てこずるだろうと覚悟していたが、なんも心配することはなかった

H運送の従業員の方が先頭きって指示を出してくれる

それに従いながらも、より効率的な方法を進言するパートさんたち

僕は品質の判定基準を示すだけでよかった

途中で合流した当社の営業担当も目を丸くしていた

古池さん
うちの会社の検査センターよりすごいね
迫力だね!

なんだか自分がほめられたようでうれしい気分

そりゃそうよ
なんてったて、道産子集団だよ
馬力は充分!

なんて軽口をたたく余裕!

当初の見込みでは7時近くまで検品に時間がかかるかと思っていた

それが5時には全数ケリがついてしまった

その後最後のまとめは僕と営業担当の仕事

二人で検品後の製品を抜き取りチェックしながら数合わせ

6時過ぎにはすべての作業は終了

道産子検査員の皆さんの頑張りには頭が下がるばかり!

彼女らに深々と頭を下げて本日の業務は終了

彼女らの検査の仕方を見ていて思ったことが一つある

慣れはこわい

当社の検査に慣れた人たちの仕事はたしかに早い

身体で覚えているから自然に効率的な動きをすることができる

でも、そこに落とし穴が

慣れているがゆえにややもすると品質判定基準が甘くなる傾向がある

これくらい大丈夫だろう

という意識がどこかで働いてしまうのは、検品慣れしているからだと思う

けれど検品に慣れていない札幌のパートさんたちは、慣れていないがゆえに一つ一つの製品に対して真摯な態度で接していた

それが僕にはうれしく、頼もしく感じられた

受け入れ態勢を整えてくれたH運送の方々と

実作業に当たってくれたパートの皆さんに

心から感謝!!

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