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2008.04.10

恵みの雨・・・?

ギョーカイ話を一席

今日は暇で早めに帰ろうと準備をしていると

おおーい!  古池さん!!
AI社から電話!
ちょっとヤバいみたい

せっぱ詰まった声で呼ばれました

何事かと思い電話に出ると

困ってんです
どうしても見当が入らなくて…

カラー印刷ってえのは、写真を4色分解してできてるんです
黒、青、赤、黄の色を刷り重ねて色を出すってぇすんぽうで
4色をぴったり合わせることを見当を合わすっていいます
この見当がズレてると、見た目がみっともない
いい色も出ない

ちょうど色を刷り重ねる北斎の版画みたいなもんです

いろいろ調べても大元の版に異常はないし
機械もまだ新しくて精度も高い

そんなバカなって思い、いろいろ聞いてみると…

どうやら紙の反対側を刷ったのは先週の土曜日

およそ1メートルくらいの長方形の紙の表と裏に印刷することになってるヤツでして…

土曜日ってえと、カンカンに晴れた上天気でした
日曜日はってえとさらに輪をかけた日差しで…

二日にわたる上天気に紙がすっかり干上がってしまったんです

そこにもってきて、今日の雨

干上がった紙が水分を一気に吸い込んじまってボコボコにクセがついてしまい

これじゃあまともに見当なんぞは合うわけがない

もうこうなるとお手上げで、なにをどうしてもまともなモノは刷れません

AI社のおやっさん
すっかりしょげかえって

刷り直さなきゃなんないですよねぇ…
この紙…
高いでしょ…

とあきらめきれぬ顔

その時ピカッと閃いた

おやっさんとこたしか5色機あったよね
それで刷ろう
赤のハンコを2枚作るんだよ
ど真ん中から右左の絵柄を削って刷り分ければ
何とかなるかも!

多分今晩再挑戦することになるでしょう

今の印刷機はコンピュータで制御されてます
かなりのセンまで自動化が進んでいて、うまくやればきれいな印刷がカンタンにイッチョウあがり
ちょっと機械の扱いを覚えれば誰でも印刷ができるシロモノ
デジタル化のおかげです

ところがどっこいそうはトンヤがおろさない

機械や印刷の元になる版がなんぼデジタル制御されていても
材料は相変わらずアナログ素材

紙は植物繊維の生き物
湿気には極端に弱い

インキは大豆油が使われていて、高温に弱い

しかも決して相容れない犬猿の仲の水と油を使わなきゃ印刷できない

ナマモノをあつかうのが印刷…

風が吹けば桶屋が儲かるじゃないけど
雨が降れば印刷屋がこまるってぇお話でした

乾燥が続いた後の雨は恵みの雨ですが、
印刷屋にとってはかならずしもそうじゃあないんであります

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