三貴ライブ アウェイの中で
今回の三貴ライブは久々にアウェイ状態での演奏となりました
若者たちのグループが多っかたためです
ってえことは、酔いがまわるにつれテンションが一気に高まり爆発的饒舌の嵐となるわけで…
こんな状況は…
やはり・・・やりづらい!!!
自分の出す音が、自分に聞こえないってのはやりにくいもんです
一応アンプから音を出してるんですが、ハイテンションの嵐の前に飲み込まれてしまってるようでね
どうしても力んでしまいます
結果、ギターはぎこちなくなるし、声も硬くなりがちに…
そんな状況の中で2時間以上歌い続けるのは精神的にも肉体的にもつらいものがあります
肉体的なつらさ
これは力みのため身体中に余分な力がかかってしまうためです
精神的なつらさ
これは厄介なシロモノです
しゃべりまくる客に向かって歌うことに何か意味があるんだろうか
無視されているんじゃないか
それでも歌ってる俺って、単なるマスターベーションをやってるだけ?
なんかういてねぇ?
それとも、うずもれてんのかなぁ…こんなことを考え出したら悪魔の循環に陥り、どんどん泥沼の中に引きずり込まれ…
アウェイの中でのライブはそんな自分との戦いから始まります
そんな状況の中でオープニングに選んだのはグッドモーニング サンシャイン
アップテンポで歌いとばし、そのままのテンポで転調してサンフランシスコ・ベイブルースへ
ここでご挨拶
今晩わぁ!!
毎月第3金曜日は三貴ライブでぇす!!!
お好み焼きをつつきながら、
冷たいビールをあおりながら
耳を傾けてくださいねぇー
気が向いたらリクエストもOKでーす
しばしの静寂
にこりと笑っておもむろに始める演奏
ふたたび喧騒の渦
でも、歌い終わると拍手が
ここで迷っちゃいけません
も、もしかしたら義理の拍手かお情けの拍手か…
なんてね
一気呵成に攻めたててる
数曲攻めたてた後、一転バラードを
この時の反応で、本当に聞いてくれているかどうかが分かります
お、いいぞ空気がちょっと変わった
くりかえすうちにリクエストが
モンキーズ分かりますか?
デイ・ドリーム・ビリーバーが好きなんですが
なんと二十歳くらいのお兄ちゃんからのリクエスト
へえ!
よく知ってるねぇ
モンキーズは僕が中学生のころのバンドだから
40年近く昔の歌だよ
ここで初めてお客とのキャッチボールが成立
もちろんやりましたよ
残念ながら歌詞を忘れていて…
Aメロはハミングで、さびは覚えてました
これで、このお兄ちゃんグループとのつながりが出来ました
こうやって一つ一つのグループとつながりを作り上げながら全体のキャッチボールを模索します
相変わらずの騒音ですが、ひとたびつながりが生まれるとライブは徐々に活性化していきます
もちろん、その状態にあぐらをかいちゃうとすぐ元に戻っちゃうし、刻一刻と変わる状況に敏感に反応していかなければすぐに呑み込まれてしまいます
これが暗中模索をくりかえし、やっと定着した三貴ライブのやり方です
今回はおなじみさんが7名みえていたので、大いに助けられました
見知らぬお客さんとの一期一会をコンセプトにしている三貴ライブですが、やはりおなじみさんや音楽仲間に顔を出してもらえると励まされます
マコチャン御一行様、MATSUMURA君、まさみちゃん、たまちゃんありがとう
そして、本日のスペシャルサンクス
同窓会を中座してまでも来てくださった、そして遠く武蔵野までお帰りになられる
さすらいのギタリストさん
本当にありがとう
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