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2007.10.10

街角ライブの記録 2 【2003年8月22日】

Martin Koike 風の便り vol. 2

2003/8/22(土)

アンプと生音

★最近、『街角ライブ』をアンプ利用と生音とを使い分けるようになった。金曜日は生音で、土曜日はアンプを使ってという具合に。

★アンプを使うメリットは歌やギターの表現に幅ができること。微妙なニュアンスを表現できるし、ギターの奏法もフィンガーピッキングをしても雑踏にかき消されない分街角ライブには適しているように思う。音量が大きくインパクトも強いから足を止めて聴いてくれる人も多い。10年以上アンプを使ったライブをやってきたため慣れている点安心感もある。

★でもそれはちょっと違うのではないかという気持ちが最近強くなっている。アンプを使うと足を止めてくれる人は多いがどこか距離を感じてしまうのだ。『街角』という大きな開場だけに10メートル先でも音が届く。確かにそこで聴いていてくれるし、確かな手ごたえもあるのだが遠いのだ。なんとなくこちらの一方通行のように感じてしまうのだ。

★僕の音楽の原点は音を通して人とつながるところにあったはずだ。自分の肉声とギターはそのための一番適した道具だった。ライブハウスなどでアンプを使うときでさえ客との距離は2メートル程度だった。僕の呼吸が伝わるようにお客さんの呼吸も僕に伝わってきていた。

★アンプを使わずに歌ってみて最初に感じたことは聞いてくれる人が近寄ってくれることだ。雑踏の中の生音は良く聞き取れないためだろう。かき消されそうになる声を近寄って聴いてくれる。そこに会話が生まれる。生まれた会話が次の歌を準備する。ある意味で理想的な状況だ。音楽を通してキャッチボールをするという点では申し分ない。

★でもフラストレーションがたまる。微妙なニュアンスが表現できない。絞り込む繊細な音が声を張らざるを得ない状況の中ではうまく表現できない。声を届かせようとして知らず知らずのうちに力が入ってしまう。結果的に発声が雑になってしまう。

★現段階では生音でのライブとアンプを使ってのライブ両方を続けようと思っている。長年培ってきたマイクワークによる表現を生音でもできるようになることが今の目標だ。そうなった時アンプを捨てるのだろうか。多分捨てないだろう。両方を意識することなく使い分けることができるような気がする。そうなりたい。

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