街角ライブの記録 6 【2003年11月11日】
Martin Koike 風の便り vol.6
2003年11月11日(火)
いとこ”えんちゃん”のこと
★先日、インターネットで遊んでいたら偶然高円寺の『ENTA巣』という居酒屋が引っかかった。なんとなくピンと来て掲示板に書き込みをした。「マスターはもしかしたら函館のエンチャンではありませんか?」翌日メールが届いた。「えんちゃんです」と。
★「えんちゃん」。もう40年近く会っていない父方のいとこだ。僕より4~5歳年上で僕が音楽を始めるきっかけの一人だ。僕が小学生の頃彼はもう高校生バンドでドラムをたたいていた。ビートルズのコピーをしていたように記憶している。彼のライヴを見に行くと女の子が「エンチャ~ン!」「キャー!キャー!!」と黄色い声を上げていたのを今でも覚えている。35年前の「GRAY」みたいもんだ。小学生の僕には強烈な印象だった。僕にはあこがれのいとこだった。
★中学生になり初めてギターを手に入れた僕は、コードも解らずただむやみにベンチャーズ気取りで単音を引きまくっていた。そんな僕にコードを教えてくれたのがエンチャンだった。『明星』だか『平凡』だかの付録の歌本に載っていたP.P.M.の「悲惨な戦争」や「虹に消えた恋」を弾いてくれたのだ。コードの存在を初めて知った僕はそれからしばらく付録の歌本に首っ引きでコードを覚えていった。
★やがてエンチャンはプロのドラマーを目指して函館の街から消えた。東京でドラムをたたいているという話だけは耳に入っていた。そして何年もたったころ高円寺で居酒屋を始めたという風の便りを聞いた。僕自身、函館から室蘭に転校したり、その後内地に出てきたりしていたのでエンチャンとの関係はぷっつり途絶えていた。
★年月は流れて、インターンネットという便利なものが世の中に誕生した。たまたま高円寺近辺の検索をしていたらエンチャンとふたたびつながった。まだメールのやり取りだけで会ってはいないが近いうちギターを持って会いに行こうと思っている。今彼は店に集中するため「一応」音楽はやめているという。でも全身音楽のようないとこだからギターで話ができるように思う。ギターを爪弾きながら40年近い年月を埋められたらいいなと思っている。
居酒屋 ENTA巣 http://www5.ocn.ne.jp/~entas/
★高円寺に行くことがあったら寄ってみてください。
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