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2007.07.30

会社の大先輩・大往生!!

御年75歳
リタイヤしてから10年

好きな酒と競馬買いに生き甲斐を燃やし続けた大先輩・ミヤちゃんがとうとう燃え尽きた

手術による入退院をくりかえし、合間を縫うようにして後楽園に通いつめていた

ワンカップをなめながら、レースの展開を予想し、最終レースにすべてをつぎ込む

その額250円

こうして同い年のみっちゃんと、週に一度後楽園でオダをあげることがミヤちゃんの楽しみだった

ミヤちゃんの倅から容態の悪化を聞いたのは先週だった
倅はミヤちゃんの跡を継いで入社して今では中堅にまで育っている

ほどなく訃報を受け取り、倅の同僚たちと通夜にかけつけた
彼らは一様に不思議そうな顔をしている

製版畑のミヤちゃん親子と印刷畑の僕の接点が理解できないらしい
二千人規模の会社だと職場が違えば接点はなかなか生まれない

僕はミヤちゃんのおん馬仲間・みっちゃんの部下だった
部下というより呑み仲間だった
ミヤちゃんとの接点はそこに生まれた
親しくなると二人はまるで息子のようにかわいがってくれた

葬儀場に着くとお清め場の一角だけが異様に盛り上がっていた
みっちゃんを始め元労組委員長白岩さん、元課長太田さん、元常務じゅんちゃん、元協力会社社長まるちゃん、そして元技術担当先輩ねこさん

酔って
気勢をあげぐだまいていた

皆とうの昔に引退した妖怪だ

僕を見つけるやさっそくお声が…

オウ来たか!

おまえがこなきゃ始まらない

まあ飲め!

僕が若かりし頃、たてついた上司たちであり、理論闘争をくりひろげた妖怪たちだ

長い年月がそれらすべてを中和し、懐かしい思い出に変えている

誰一人としてミヤちゃんのことを口にする人はおらず、ただただ昔話に花を咲かせている

これが彼らのミヤちゃんへの供養なのだろう

多分…

次は俺だ

そんな思いが陽気な軽口の下に潜んでいるんだろう

小一時間もオダをあげた頃
みっちゃんは急に遠くを見るような目をして言った

さて
ぼちぼち帰るか
明日もまた…
来なきゃならんからな…

その声を合図に妖怪たちは腰を上げ、よたよたと歩き始めた

僕も彼らのおもり役のように一緒に歩きだした

おい
みっちゃん
けつまずいて転ぶなよ
ミヤちゃんと連チャンなんて
イヤだからな

そうからかうと、すかさず返してきた

バカやろう
宮窪と一緒にするな

その時
彼の目に
初めて涙がたまっていた

ミヤちゃんを囲むこの大先輩たちを
僕は愛しいと思った

宮窪さん
いや
ミヤちゃん
安らかに往生してください

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2007.07.23

野仏…?

野仏…?
里山を歩くと時たま見かける野仏

実は写真は里山散歩で見かけたわけではない

鬱蒼とした林の中のとある料理店
その庭先にひっそりと鎮座していた

わずか五寸たらずの豆地蔵

どんよりとした雲行き
今にも泣き出しそうな空模様

街道沿いの喧噪の中で、そこだけが時が止まっているふうだった
えもいわれぬ哀愁を漂わせる野仏に
しばし魅入っていた

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2007.07.21

三貴ライブ たくさん集まってくれた仲間たち

関東のあちこちから、音楽仲間がたくさん来てくれました

ミクシーで知り合ったコミュの仲間たちです

①「ヘタクソ親父のギター弾き語り」

②KFC(越谷フォークソング倶楽部)

③S&G(サイモンとガーファンクル)

ネット上で知り合い、実際に会い、セッションをしながら親しくなっていった仲間たちです

「ヘタクソ親父」のメンバーが4人、関東各地から越谷まで足を運んでくれ、
KFCS&Gとの初顔合わせという意味あいもありました

この半年、音楽の輪が、別の輪とつながり急激な勢いで音楽友達が増えています

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2007.07.17

「ころび 転ぶよ 音楽人生」 トミ藤山 著

Img016 トミ藤山さんのこれまでの半生を書いた

『ころび 転ぶよ 音楽人生』

を読了しました

一気に読み上げてしまいました

トミさんはカントリーの女王として戦後進駐軍のキャンプで活躍され、

その後アメリカに渡り、大成功をおさめられたシンガーです

とても御年67歳とは思えぬ声量と、

何よりも心に染み入る歌の説得力で

聞くものの心を捕まえてはなさない歌を聞かせてくれます

トミさんのライブを聴いていて思わず涙したことは・・・

一度や二度ではありません

ぜひ、聴いていただきたいシンガーです

それもライブが最高です

ライブを聴いて、その後はCDを

そしてこの本をぜひ読んでいただければ・・・

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2007.07.15

風のコンサート 10年の歴史とかざぐるまの今

風のコンサート

10年目を迎えた
オカリナアンサンブルかざぐるま

記念コンサートが無事終了しました

今年の2月かざぐるまはを抜けた僕ですが、サポートとして出演しました
同じように2年前にかざぐるまから旅立った吉田政美もサポート出演

コンサートを前にして吉田君と意思統一をしていたことがあります

かざぐるまから旅立ち、それぞれの道を歩いてきた成果を歌に凝縮しよう

声楽を志している吉田君
原点のソロシンガーに集中している僕

それぞれの「その後」を歌に凝縮することが育ててくれたお客さんに対する恩返しだ

そんな気持ちでコンサートに臨みました


コンサートは昼の部、夜の部の2ステージ
それぞれ前後半あわせて2時間
前半は今現在のかざぐるまのスタイル
ピアノの早乙女さんの伴奏、斉藤さん、堀さんのオカリナの3人編成でした

ピアノならではの構成でした

後半は10年間続けてきたギター伴奏とパーカッションの演奏スタイル

コンサートとしては中身の濃いものになったと思います

歌は吉田政美は「千の風になって」
声楽の修行を活かしたいい演奏になりました
声楽ふうの歌にハーモニーをかぶせました
これがおもしろい味になり、吉田君との今後の方向性にヒントになりました


僕は昼の部では「旅の途中」という歌をやりました
かざぐるまからの旅立ちと重ねたMCもいい感じに仕上がったかな?

夜の部はお客さんの年齢層を観て、急遽「テネシーワルツ」
トミ藤山さんに刺激されての選曲
自分では評価できないけど、吉田君はほめてくれたのでうまくいったんでしょう


今回の風のコンサート
サポートにまわることで、初めて納得いくものに仕上げられた気がします

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2007.07.11

【お知らせ】風のコンサート

オカリナアンサンブル・かざぐるまの
風のコンサートが次の日曜日に開催されます
7月15日(日)
昼の部      2時開場 2時半開演
                 (予約制)
夜の部      5時半開場 6時開演
                越谷市中央市民会館 3階ホール
入場料       499円
今年で十年目のかざぐるま
メモリアル・コンサートです
僕もサポートとして出演します

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2007.07.09

古い音楽仲間の死

蒲生に移り住んでまもなく30年になります

当時僕は一時は捨てた音楽を
再び取り戻そうとあがいていました
自分がよってたつべき原点を探し、
ブルーグラスやカーターファミリーを真似ていた時代です

ある日蒲生中央通りを歩いていたらこんな看板が

当店にはゲーム機はありません

インベーダ全盛の頃です

興味がわき、入ってみると壁にガットギターが立てかけてありました

このギター
触らしてもらっていいですか?

鼻の下に髭をたくわえたマスターに声をかけました

喫茶いずみのマスター・鶴岡昭二さんとの出会いでした

僕は毎日のようにいずみに通い、いつしかカウンター族の仲間入りをしました

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2007.07.04

7月のライブ・コンサート予定

7月7日(土)   尾崎ブラザース・ライブ (ゲスト出演)
            15:30~
            南越谷 鉄板職人 磯

7月7日(土)   一花七夕コンサート
            20:00~
            蒲生 クラブ一花 (かずか)

7月8日(日)   第1回 すみれコンサート
            18:30~
            蒲生駅 東口 すみれ美容室
                          ⇒ 詳細はこちらへ

7月14日(土)    朝市コンサート
            朝 8:30~11:30
            越谷市場 2号棟入り口 景品引換所そば

7月15日(日)  第10回 風のコンサート
            14:00~ (昼の部は予約制)
            17:30~ (夜の部は入場フリー)
            越谷市中央市民会館 3階ホール
            入場料 499円
            by オカリナアンサンブル かざぐるま

7月20日(金)   三貴ライブ
            夜 9:00~11:30
            南越谷 ダイエーそば お好み焼き「三貴」

7月28日(土)    朝市コンサート
            朝 8:30~11:30
            越谷市場 2号棟入り口 景品引換所そば
            

福祉村 ゲリラライブ 天気のいい日曜日随時

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2007.07.02

アナログの音・LP レコード

アナログの音・LP<br />
 レコード

八ヶ岳の大杉二郎小屋にはレコードプレーヤーが3台ある

今使ってるのが壊れてもあと2台あるから…
僕が生きてる間は大丈夫でしょう

そういいながら笑う二郎さん
七十も半ばにさしかかった、ウルトラアナログ人間の言葉には迫力がある

スピーカーから流れるレコードの音はやわらかく暖かい
CDの音はシャープだがどこかとげとげしい

昔真空管ラジオで聞いた薄いベールをかぶせたような音が小屋の中を包み込む

山小屋というシチュエーションもいい
室内はすべて板
高い天井

音がいい感じで回る
ゆったりした時間が山小屋を流れる

こんな時間にはレコードのアナログな音色がよく似合う

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八ヶ岳へ行こう!!!

八ヶ岳へ行こう〓

「森の音楽祭」の打ち合わせのため八ヶ岳に行ってきました

土曜日の夜遅く、会場になる富士見の大杉二郎小屋に到着し、飲みながらザクッとした下打ち合わせ

翌日地元八ヶ岳山麓のミュージシャン、棟梁山本さんとの打ち合わせで詰めることに

森の音楽祭も今回で10回目
この小屋の開墾式のセレモニーとしてスタートしました

10年前の第1回は当然小屋はなく、山の斜面を覆った木を切り倒し、簡単なステージとテントサイトだけの質素なものでした
出演者も
棟梁山本のフォルクローレバンド「ピミエンタ」、
オカリナアンサンブル「かざぐるま」、
そしてマーチン古池だけでした

小屋は大工さんでもある棟梁山本の指導で、すべて山仲間たちによる手作りです

毎年少しずつ小屋が贈改築され、その歩みとともに「森の音楽祭」も盛大になってゆきました

当初はこんなに長く続くとは誰も思っていませんでした

10回目を期に、これまで音楽祭の運営をしてきた長老たちから若い世代にバトンタッチしよう

これが打ち合わせの大きなポイント

ミュージシャンサイドとしてそれをどう具体化するかを棟梁山本話し合いました

打ち合わせは翌日パームスプリングというレストランで行われました
この日ここでジミー矢島さんのライブがあり、それに先だってピミエンタやパーム鈴木とお掃除おじちゃんずのライブがあったためです

みな森の音楽祭の出演者です

打ち合わせの結果

音楽祭の運営はこれまで手伝ってくれていた若者たちに任せる
長老たちはそれを支える

ステージ関係はすべてミュージシャンサイドで
そのとりまとめは棟梁山本とマーチン古池がやる

第10回森の音楽祭はそのバトンタッチの儀式と位置づける

こういった案配で決まりました

ジミー矢島さんの名曲をお借りして
この項の結びとしたいと思います

八ヶ岳へ行こう!!!

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