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2007.04.17

【通勤音楽鑑賞】 「Scratch」 The Crusaders

B0000001xj01a18oozzgbkridu_sclzzzzzzz_v4 初めて「スクラッチ」を聴いたのは21歳の春だった。

32年ほど前ということになる。

当時僕は3畳一間の学生下宿を脱出して、高校の同級生K君の住むアパートに転がり込んでいた。

後に「わが青春の石井荘」として住人とその友人たちのたまり場となったアパートだ。
(石井荘についてはいずれ書くことがあると思う・・・)

彼はJBLのLE8Tを使ったフルレンジスピーカーとレコードプレーヤーを持っていた。

我々はK君の部屋に入り浸っては酒を飲み、人生論を戦わせることを日常としていた。

そんな時に頻繁に聴いたレコードの1枚がこれだ。

K君と僕は高校生のころジャズ・バンドの真似事をしていた
ジャズはフォービートでなければと頑なに思い込んでいた
(僕たちのジャズの先生はK君のオヤジさんだった)

そんな固定観念をクルセーダースの「スクラッチ」はこっぱみじんにしてくれた

エリノアリグビー(ビートルズ)So far away(キャロル・キング)といった選曲のためではない

魂を直撃するホーンセクション
感涙を誘うエレクトリック・ピアノ
腹のずいにドシドシ響くドラムとベース
ライトでノリのいいギター

そのすべてがジャズだのフュージョンだのクロスオーバーだのといった垣根を
こっぱみじんに打ち砕いてくれたのだ

そう、僕たちは…
ファンキーでノリのいい、そしてめちゃくちゃ重量感のある演奏にぶっ飛んだのだ

毎日毎日、「スクラッチ」を聴いては酒を飲み
酒を飲んでは人生論に明け暮れた

アパートのまわりは畑だった。
石井荘の1階は大工の作業場だった

誰に遠慮気兼ねすることなく、ボリュームを上げて聴きつづけた

とりわけお気に入りはB面1曲目の「ハードタイムス」という曲だった

ジョー・サンプルのピアノと、忍び込んでくるトロンボーン、サックスの音にしびれた

女に惚れたといっては酒を飲み
女にふられたといっては涙した

そんな時・・・

「ハードタイムス」と安酒はいつも僕たちのそばにあった

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

先日、CD化された「スクラッチ」を手に入れた

CDではB面に針を落とす時のあのやるせない感じこそ味わえないが

それはやはり「スクラッチ」だった

B面1曲目「ハードタイムス」を聴きながら、
電車の中でひとり、涙をこぼしていた

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