【通勤電車で音楽鑑賞】 レスター・ヤング
今日はレスター・ヤングを聞きながらの通勤
The President Plays With The Oscar Peterson Trio
1952年レスター・ヤング晩年の録音です
オスカー・ピーターソン(p)、レイ・ブラウン(b)、ケニー・バレル(g)、J.C.ハード(ds)
そうそうたるメンバーを従えてのプレイです
この頃のレスター・ヤングは酒と薬におぼれ、死への道を転げ落ちていました
(1959年50歳で死去)
カウント・ベイシー楽団の花形サックスプレイヤーだった頃に比べると精彩を欠いているかもしれません
でも、失意の時代のレスターを思うと胸が痛くなります
レスター・ヤングはスイング・ジャズからモダン・ジャズへの橋渡しをしたサックスプレイヤーでした
若き日のチャーリー・パーカーや、スタン・ゲッツ、ソニー・ロリンズなんかにも大きな影響を与えたそうです
でもレスターの人生は決して順風満帆ではありませんでした
この辺の事情は…
⇒「繊細すぎた天才の悲しすぎる人生」が参考になります
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初めてレスター・ヤングを聴いたのは高校3年のときでした
伊達紋別から室蘭の高校まで1時間の汽車通学をしていた僕は、しょっちゅう最終列車に乗り遅れていました
なにしろ、北海道の片田舎のこと
列車を1本逃すと2時間は待たなきゃならないし、最終列車は8時過ぎだったように思います
最終に乗り遅れると悪友の家へ…
家に電報を (当時我が家には電話がなかったのです)
オトコノハナシ、トマル
悪友の一人に●沢君の家に行くと必ずオヤジさんが迎えてくれました
おお、どうした
また男の話か?!
オヤジさんは実に豪快な人で、僕を本当の子供のようにかわいがってくれました
顔を出すと必ずジャズのレコードをかけてウンチクをかたむけるのでした
デューク・エリントン、カウント・ベイシー、ルイ・アームストロング、
オスカー・ピーターソン、ベニー・グッドマン、グレン・ミラー、
デイヴ・ブルーベック、ジョン・コルトレーン、マイルス・デイヴィス…
みな、オヤジさんに教えてもらいました
そのレコードの中の1枚にレスター・ヤングがあったのです
レスターのレコードは僕のお気に入りの1枚になりました
あの時親父さんに聞かせてもらったジャケットタイトルがなんだったのか…
今となってはもう思い出せません
でも時々思い出したようにレスター・ヤングの手持ちのレコードやCDを引っ張り出します
そして、●沢のオヤジさんを思い出します
ちなみにオヤジさんはその後日本各地を渡り歩き、今では▲別市でご健在です
室蘭のオヤジに乾杯!
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