懐かしのラーメン屋いまだ健在
長男が小学校に上がる前
20年になるかな…
職場につれていったことがある
電車とバスを乗り継いで一時間半
子供には長旅だったろう
帰り道の夕暮れ時
腹が空いたとグズりだした
そのとき飛び込んだラーメン屋・小次郎
長男は一心不乱にラーメンをすすっていた
その姿を見てなぜか彼が不憫に思えてしょうがなかった
当時僕は胃をこわして、現場からはずれていた
交代勤務から昼間の一般職になり、給料は激減していた
印刷会社に勤めていながら、印刷機から外れ検査という補助的な仕事をしていた30歳そこそこの若さだった
将来に不安を感じていた
俺はこの子をちゃんと育てられるんだろうか
そんな不安定な気持ちだったためだろう
長男が不憫でしょうがなかった
ラーメン小次郎に足を踏み入れたのはそのとき以来
職場からの帰り道にあるのだが足が向かなかった
20年前と同じ醤油ラーメンを頼んだあの時のほろ苦い味は…
やはりほろ苦かった
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