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2006.11.29

遥かなる約束  「ひまわり」と「A Long And Winding Road」

全編に流れる「ひまわり」のテーマソング
このメロディにこれほど胸をしめつけらるとは思いもしませんでした

「遥かなる約束」とソフィア・ローレンの「ひまわり」が重なってしまい・・・

時も同じ、第二次世界大戦
舞台も同じ、同盟国のイタリアとロシア(旧ソ連)
愛し合う男と女を引き裂く戦争。
長い間会うことすらできず、時を費やす二人
そして再会・・・

ともに、戦争に翻弄される男と女の壮絶かつ壮大な人生ドラマです

ひまわりのテーマが主人公のヤサブロウと久子そしてクラウディアの関係を暗示しているように感じました

   (ストーリーは公式サイトをご覧ください)

戦争という極限の状態で引き裂かれたヤサブロウと久子

必ず戻るという約束を信じ、それを頼りに生きていく久子

ふたたび逢うため、シベリアで生き抜く覚悟を固め必死に生き抜くヤサブロウ
やがてスターリンが死にその恩赦で帰国を許された旧日本軍兵士たち
ところが、ヤサブロウには帰国の許可はおりません
スパイの嫌疑をかけられた彼は死ぬまでソ連から出られないことを悟ります

絶望した彼は久子宛に手紙を書きます
  自分のことは忘れて再婚してほしい
  それが自分できる最後の愛情だ
その手紙は久子の元に届けられることはありませんでした

最後の帰国船にヤサブロウを見つけられなかった久子は絶望の淵に追いやられます
でも、それでも待ちつづけるのです
  いつか会える・・・きっと会える

一方ヤサブロウは理容師を続けながら、傷心の日々を過ごします

そんな時出会ったクラヴァ(クラウディア)
クラウディアもまた冤罪で10年間KGBによって牢獄に入れられていました
出獄しても夫はすでに再婚しており・・・

傷心の二人は惹かれあい、愛し合っていきます
スターリン体制の下で傷ついた二人は互いを慰めあい、傷をかばいあいます

クラウディアは言います

   私があなたを日本の奥さんに必ず会わせてあげます

二人は生活を共にするようになりました

やがてソヴェト体制が崩壊しヤサブロウのスパイ容疑もゴワサンになりました
けれどすでに30年以上もの時が流れていました
ヤサブロウはこの地に骨をうずめる覚悟を固め、クラウディアと自分の棺おけを作ります
棺おけの上にはクラウディアと自分の写真が・・・

ところがクラウディアは自ら身を引く覚悟をきめます
ヤサブロウを久子に返すという約束のために奔走する病身のクラウディア

二つの「遥かなる約束」を軸に織りなされる人生ドラマ
久子とクラウディアの二つの愛の形
  信じてひたすら待ちつづけるのも愛
  愛する人の本当の幸せを考えて身を引くのも愛

そして二つの愛には二つのクライマックスが・・・

クラウディアとの別れ
こみあげるものを必死にこらえ、耐え切れずに泣き崩れるクラウディア
棺おけに打ち付けられてあったヤサブロウの写真を返し

  誰かの不幸せを踏み台にして
    自分だけ幸せになることはできません

クラウディアのこの言葉が深く心に刻まれます

そして久子との50年ぶりの再会
ホームで年老いた互いの姿を認め合い、抱き合う二人

エンディングに実際のヤサブロウ、久子、クラウディアの実写が映し出されます

そして流れる「A Long And Winding Road」

もうたまりません
思いっきり泣いてください

泣きながら、一人の女性のことを思っていました

その人は中国の青島(チンタオ)で戦死した婚約者の生存を信じ
ひたすら彼の帰りを待ちつづけました。
そう久子のように
けれど、彼が帰ってくることはありませんでした
それでも彼女は待ちつづけ生涯一人身で通しました

戦死した男は僕のオジです
兵隊おじちゃんと言われていました
函館の本家には、部隊長だった兵隊おじちゃんの肖像画が飾られています

婚約者の橘さんはおじを待つ心境を僕の父への手紙に切々とつづっていました
百通にものぼる手紙は今僕の手元に残されています
この手紙の束は戦争のもつ残酷さを物語っている・・・

「遥かなる約束」もまた戦争によってゆがめられた
ヤサブロウと久子、クラウディアの長い道のりを
静かに語っていると感じさせられました

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