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2006.09.27

年代別ベストイレブン 「サッカー・マガジン」特集

Img359 今月号のサッカーマガジンの特集記事

日本代表史上
 最も偉大なイレブンは誰か

涙が出そうになる特集です。

2006年、現在のベストイレブンから始まって
2000年代、1990年代、1980年代、1970年代、そして1960年代と追いかけていく内容。
そして番外編として、それ以前の日本サッカーのベストイレブン。

サッカーマガジンに寄稿する論客たちの独断というか好みが反映されていて、それもまた楽しい特集です。

表紙を飾るのは中田英寿を中心に三浦カズそして釜本邦茂御大。

確かに日本サッカー界を牽引してきた顔で納得の行く写真です。

僕がサッカーを始めたのは中学に入学した、1967年。Img360
つまりメキシコオリンピックの前年でした。
オリンピック予選とオリンピックでの銅メダル!
サッカー少年の心を熱くしました。
そして憧れた!
釜本に、杉山に、宮本輝紀や征勝に、小城に、森。
そしてゴールキーパー横山。キーパーをやっていた僕は横山のプレーに一喜一憂していました。
彼らの勇姿は心の中にしっかり刻みつけられました。
1960年代を彩るベストイレブンは当然のごとくオリンピックメンバーたちでした。

1970年代
同世代のサッカーマンが活躍しました。
日本人のプロサッカー選手第1号、ドイツに渡って活躍した奥寺康彦。
「赤き血のイレブン」永井良和。
そしてスマートだった頃のキーパー田口光久。
相手フォワードの足元に飛び込んでいくプレーは随分参考にさせてもらいました。
同世代の活躍に胸を熱くしていました。
ただこの時代、サッカー界は冬の時代といわれました。
オリンピックで銅メダルを獲得したとはいえ、世界の中はもちろんアジアでも弱小国だったのです。
サッカー熱は冷め、代表にえらばれることを避けるような風潮もあったそうです。

1980年代
ふたたびサッカーが注目され始めました。
木村和司の技術に目を丸くしていました。
日本にもこんなテクニックを持つ選手が現れたんだ・・・
そんな驚きの目で見ていました。
フォワード陣もテクニックのある選手がたくさんいましたね。
水沼や金田
テクニックよりも知性と根性のディフェンダー加藤久。
都並は一種のカリスマでした。
そしてキーパーの松井清隆。彼の神がかり的なセービングは今でも記憶にはっきり残っています。

Img361 1990年代。
この時代のサッカーに最も胸を熱くする人は多いと思います。
なにしろ日本にJリーグが誕生し、念願のワールドカップに手が届いた年代です。
この二つは我々オールド・サッカーファンの見果てぬ夢でした。
90年代の全般はアマチュアがプロに代わっていく黎明期でした。
そして後半はドーハの悲劇を経て、ワールドカップへ出場する過程でした。
いわば「見果てぬ夢」への通過点で、全身全霊を傾けた時代でした。
僕はこの通過点の選手たちを語るとき涙なしには語れません。
ここからベストイレブンを選ぶなんでことはとてもできません。
フォワードのカズ、ゴン、ロペス、西澤、福田、城・・・
中盤はラモス、北澤などの武闘派や緻密なパス回しの山口、名波、中田。
ディフェンスはやはり柱谷、秋田、井原、サイドバックの堀池、相馬・・・
どの名前を書いても涙が出そうになります。
迷うのはキーパー。前半は松永が正キーパー。
後半は川口や楢崎が登場して活躍するんですが・・・
やはり僕の思いだと・・・松永でしょう。
この時代は本当に熱かった。
メディアも熱かったけど、サポーターも熱かったけど・・・
何より選手が熱かった!
「見果てぬ夢」を一歩ずつかなえてくれたこの時代の選手たちに
頭が下がる思いです。

2000年代にはいり、まだ記憶に新しい時代となりました。
この間日本は2度のワールドカップを経験し、2010年をめざして歩みを始めています。

トルシェ、ジーコのもとで闘った選手たち、
オシムのもとで今まさに闘っている選手たち
記憶に新しく、生々しすぎてちょっと今は語れないな・・・
ってのが正直な気分です。

記事では二つのワールドカップ出場選手の中からベストイレブンを選んでいます。
ベストにも思えるし、不満も残るし・・・
でも間違いなく今の日本サッカーを頂点で支えている選手たちです。

60年代のベストイレブンに憧れ、
70年代の冬の時代を乗り切った同世代の選手たちに敬意を表し、
夢をつないでくれた80年代の選手たちに感謝し、
そして夢をかなえていった90年代の闘士たちに涙して・・・

僕が彼らの足跡に素直に頭を垂れることができるのは
もしかしたら歴史というベールやフィルターを通り抜けてきたからかもしれません。

今現在を戦っている選手たちを歴史のフィルターを通して見れるとき
同じ思いで見られることを願って・・・
21世紀を闘う選手たちを見守っていきたいな

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