友の一言で…よみがえった幼年時代の記憶
関西に住む藤原君から久しぶりのメールが届きました。
彼は小学校、中学校時代の同級生
多感な季節を共に過ごした友
僕のブログを読んでいてその中の一節が気になったようです
古池の中学時代の片思いの子って誰?
まさかミキ子ちゃんでは?
ミキ子ちゃんってのは、当時の仲間の一人室田君のカミさん
今年の春、函館に帰った時30年ぶりの再会をはたしました
ミキ子ちゃんは…
残念ながら中学時代の片思いの子じゃない
幼稚園の時、ミキ子ちゃんをめぐっていろいろあったけどね(笑
そんなことを書きながら、忘れていた幼稚園時代の風景が広がっていきました
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いろいろってのは函館白百合幼稚園のクリスマス会でのできごと…
ミキ子ちゃんは劇のヒロインで、主人公役は僕がやることになっていました
ところが!
園長先生の一声で主人公の役が僕からトモキ君に急遽代わったのです!
トモキ君は東京生まれのいいとこのお坊ちゃん
おっとりとした、見るからに品のいい子でした
お父上は日銀勤めのお偉いさん
対する僕は園内でもおさがわせの問題児
カトリック系の幼稚園だったにもかかわらず
しかも信者の子供だったにもかかわらず
世界で一番偉い人はとの問いにスーパーマンと胸を張って答えたり…
幼稚園の帰り道、先生の注意もどこ吹く風で声高らかに「月光仮面」歌う…
そんなおさがわせボーイが僕でした
園長先生にしてみると、
僕が主人公をやるより、トモキ君のほうが適当と判断されたんでしょうな(正当にも…)
傷ついたな…
子供心に本当に傷ついたな…
担任の平山先生にそのことを告げられた僕は、そのまま教室を飛び出したのでした
あちこち歩き回ったあげく、体育館のピアノの陰に身をひそめたのした
僕を探しまわる平山先生の声
かたくななまでに、身を固め、息をひそめる僕
どれだけ時間がたったのか…
勝負はあっけなくつきました
おしっこが我慢できなくなり、ピアノの裏から出て行ったところを…
御用!
平山先生が教室でうなだれる僕の手をにぎり、
大粒の涙をボロリと流したのでした…
あの涙は効いたな…
僕の足に手を置いて悲しそうな顔の平山先生
置かれた手の平のすぐ脇に
ツギのあたったズボン
ツギが妙に恥ずかしく感じられたのはなぜでしょうか・・・
(ツギのあたった服をトモキ君が着ていたのは、見たことがなかったな・・・)
劇の主人公の座を奪われた僕は、
結局合奏の指揮者を務めることにあいなりました。
多分…不憫に思った平山先生のはからいだったんでしょうね
トモキ君と僕とミキ子ちゃんは通園路が同じでした。
よく3人で一緒に帰ったものでした。
結構3人は仲がよかったように思うんですがね…
この一件以来、僕の中にトモキ君に嫉妬の感情が確かに芽生えたのです!
やたら対抗心を燃やしたような気がするな…
同時にミキ子ちゃんを初めて女の子として意識した…
ような気がします…
5才か6才頃の話です
(室田よ、聞き流せ!)
藤原君のメールの何気ない一言で、
すっかり忘れていた幼い頃の風景を…
すっかり、克明に
思い出すことができました
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