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2006.07.18

中田英寿を思う

引退の電撃報道からすでに一週間以上がたった

なんとなく予感めいたものもあったのだが、
報道を聞いた瞬間はかなりのショックだった

おい、それはないだろ?
ここで引くのは無責任ってもんだろ
これからの日本サッカーをどうするんだよ!!

メディアは例によって過剰とも思える報道をたれ流してきた
  ジダンの頭付き事件や王監督の緊急手術にかき消されひと段落した感もある

中田に対する賛辞はもちろん多い
反面で中田の問題点をあげつらう報道もかなり見受けられた。

そんな報道を見るたび心が痛んだ
何も考えられない状態が続き
中田のことを口に出す気になれないまま時間が経過した

昨日、一緒に飲んでいた友人が、ふともらした

中田ってのは、
そんなにすごい選手だったのかね?
俺はサッカーは素人だから
良くわかんないけどね

彼の言葉に、抑えていた感情がプチッとはじけた

彼の言葉の裏に中田引退フィーバーに対する冷ややかな視線を感じた
それはある意味メディアに対する健全な反応とも思える
けれど、この言葉の裏に中田自身に対するネガティブな報道の影響が見え隠れしていた

日本代表の中で浮いてたっていうじゃない
イングランドでもレギュラー取れなかったっていうし…
そんなにうまい選手だったのかね?
チームをまとめられないってのは、なにかあるんだろうね
欠陥が…
ピッチに倒れたままだったのもスタンドプレーっていうか
計算した行動だったっていう人もいるし…

これですっかりスイッチが入ってしまった

中田はやっぱり特別な選手だったと思う

プレーを見ていて魂を揺さぶられる選手
感動させられる選手ってほかにいない
ひとつひとつのプレーに戦う姿勢を感じる
だから感動する

ほかの選手にやる気がないって訳じゃないけど…
本質的に違う何かを感じるんだな、中田には…

ほかの国のプレーヤー見てると、
日本選手にかけてるのは
この本質的なにかだと思うんだ

中田はチームの中の不協和音の元凶だったかもしれない

でもアマチュアチームじゃないんだから
勝つために必要なぶつかりあいってのもあるわけで
   和をもって尊しとする
っていう日本的な美徳が邪魔をすることだってある

それを強烈なトップダウンで克服しようとしたのがトルシェだし、
選手自身の覚醒を求めたのがジーコだった

そして中田は両方のチームの中核だった
とりわけジーコ・ジャパンの中では
「自由」の裏面にある「責任」を体現していた
「責任」の部分を自らのプレーで示してきたんじゃないか?

中田が不協和音=摩擦の元凶と決め付け
「チームワーク」=「和」こそがすべてなんてことになったら…
世界の中では、日本はいつまでたってもお荷物というか、お客さん扱いのままで終わる
摩擦があって、それを克服して初めてチームワークが生まれるもんでしょうが

日本選手は個々の技術だけとると世界に決して引けをとらない(と、思う)
でも決定的に足りない何かがあって、力を出せないでいる

中田にあって、ほかのメンバーになかった何か
世界にはあって、日本では中田しかもちえなかった何か

それを伝えようとした中田はやはり偉大な選手だと思う

(続く)

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サッカー」カテゴリの記事

コメント

ヒデがいなけりゃこのチーム結束も何もなかったとおもう。それだけヒデは大切な選手だった。

投稿: 祥平 | 2006.07.18 21:10

祥平さん

そうだよね!
仲間内で傷のなめあいするような結束なんて
くそくらえ!!

投稿: Martin古池 | 2006.07.18 21:44

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中田英寿の情報掲載!!動画や映画の情報もあるよ!!・・・・・ [続きを読む]

受信: 2006.07.30 14:23

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