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2006.05.06

「想苑」  大人の空間…

想苑 大人の空間

子供のころ父に連れられて入った「想苑」

  薄暗い空間
  流れるJAZZ…
  煙草の煙…
  珈琲の香…Dscn2413

大人の空間だった

あこがれだった…

あの大人の世界に

  40年の時間を経てタイムスリップ

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「想苑」のマスターもママさんも、思いのほか若かった。

聞くと僕よりも10年ほど先輩だった。

マスターは函館東高校の先輩。

ママさんは青柳小学校、潮見中学校の先輩だった。

長いこと店を閉じていたが数年前に改装して店を再開したとのこと。

僕が父に連れられて行った頃は先代の時代だったのだろう。

僕はこの店で生まれて初めてJAZZというものを聞いた。

まったく分からなかったが、ただただ大人の雰囲気をかもし出していた。

中学生の僕はこの怪しい雰囲気にあこがれていた。

「想苑」のすぐ近くに「山小屋」という喫茶店もあった。

2軒とも、うっそうとした木々に囲まれた八幡様の裏参道に面していた。

父は生前、自宅を改装して喫茶店を持つという夢を描き、

中学生だった僕に語ったことがある。

夢は実現することなく、父の記憶とともに僕の中に残っているだけだ。

店の名前だけが決まっていた。

「斜陽」…

太宰治の影響だろうか…

おそらく父は「山小屋」と「想苑」をイメージして、お手本にしていたのだと思う。

我が家は同じ裏参道でも明るく開けた坂道の上に建っていた。

そこからは大森浜から立待岬を遠くに眺めることができる立地条件だ。

東向きに開けているため、「斜陽」というわけにはいかないが、

海から朝日が昇るのを眺めることができた。

夜ともなるといさり火がイルミネーションのように海を飾った。

「想苑」の暗がりで、大きなスピーカーの前に腰を下ろし、

レコードのノイズを心地よく聴きながら、

父の夢に思いをはせていた…

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