今日は石川啄木の命日
明治45年に啄木が息を引き取ったのは小石川久堅町。
僕の職場から歩いて3分のところです。
石川啄木という人に親近感をおぼえるのは
啄木が僕のふるさと函館に住んでいたためです。
わずか1年に満たない短い日々ですが、啄木は函館の青柳町に住まい
この地を愛したそうです。
函館市青柳町35番地
啄木が住んだところは、僕の家から坂を転がり落ちて3分のところにありました。
今はどうなっているか知りませんが、僕が子供のころは「三角公園」と呼ばれる小さな空き地でした。
僕たちは放課後三角公園に集まっては、「三角ベース」や鬼ごっこなどをして遊んでいました。
函館の 青柳町こそ哀しけれ
友の恋歌 矢車の花
啄木が青柳町を詠んだ歌です。
子供のころから、この歌は身にしみついていました。
そういえば、三角公園のある通りを函館公園に向かってちょっと歩くと
「矢車」
という、連れ込み温泉宿がありました。
小学生の僕たちにはそこで何が行なわれているかを定かには知りませんでした。
でも大人の男と女がそこで何かをしている…
子供心に隠微で怪しげな雰囲気にドキドキしていました。
「矢車」の前を通る時は大急ぎで走り抜け…
あたりを見回しては戻ってきて宿のまわりをぐるりと歩く…
それで一目散に逃げ去るなんてことをしょっちゅうやっていたんです。
(そんな姿を同級生のツネミちゃんに見られ、妙にうろたえたことがあったけな)
啄木は東京の小石川で息を引き取り、
その後遺骨は函館に移され立町岬に墓が建てられました。
今でも命日には墓の前で「啄木忌」が行なわれているそうです。
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コメント
はじめまして、ルーシーと申します。私も啄木が好きです。 彼の後半の人生は経済的、身体的にもとても辛い状況でした。 そんな境遇から皮肉にも優れた短歌が生まれたのですね。 生前にもっと評価されてほしかったと思うと、切なくなりますが、歌壇界に不動の名声を得、これからも人々を魅了していくことでしょうね、私も啄木について記事にしました~よかったら遊びにいらして下さいね~ではまた!
投稿: ルーシー | 2006.05.26 15:03
ルーシーさん
コメントありがとうございます。
早速これから、ルーシーさんのサイトに飛びますね!
投稿: Martin古池 | 2006.05.26 18:34