好きさ… 好きさ… 好きさ… お前のすべてが!!!
カーナビーツのアイ高野が急性心不全で逝ってしまった…
好きさ!
好きさ!
好きさ!
おまえの
すべてぇがぁ!!!
このフレーズが頭の中をぐるぐる駆けめぐって止まらない…
というか…
アイ高野ってあまり好きなキャラじゃなかったんだヮ。
GS全盛だった中学生時代にはね。
スティックをふりあげ、連呼!
好きさ! 好きさ!! 好きさ!!!
まったく軽薄そのもの!
男の風上にも置けん!!
同級生の女の子が キャー なんてやってると不愉快キワマリナイ!
まったくもってけしからん!
決定的だったのは、あこがれのカコちゃん…
アイ高野のブロマイドをかばんに忍ばせてるなんて!
おい、カコちゃん…
そりゃ ないっしょ!
ま、単なるジェラシーちゅうヤツなんだけどね…
でもね…
哀しいかな…
カコちゃんの気を引かんと、
カーナビーツのコピー(猿まね)をけっこう必死でやったりしてね…
ついでに博学なところを見せようとゾンビーズの元歌もコピーしたりね
こっちの方は英語歌詞が分からなくて断念したけど…
当時のカコちゃんお気に入りナンバーは
好きさ 好きさ 好きさ
恋をしようよジェニー
OK!
だからカーナビーツの演奏は いまだにしっかり焼きついてるんだヮ。
酒飲んで歌うときや、街角ライブのレパートリーにしっかりノミネートされてるもんね。
今、カーナビーツのカセットテープをあらためて聴いてるんだけど…
やっぱかっこいい!
GSが大手レコード会社やプロダクション主導の販売戦略だって言う人も多いよね。
確かにそういう側面はあるだろうけど…
あの時代にGSが一世を風靡することがなければ、
今の音楽シーンはなかったと思うし、
(当時の)若者がギター持って自ら演奏するってこともなかったような気がするんだわ…
同じころ、(ちょっと遅れて)
大手レコード会社やプロダクションとは縁のないところで胎動し始めたフォークソング。
これだってGSブームとはけっして無縁じゃなかったと思うよ。
時代の作用と反作用としてね
先日見たテレビ番組「GS大集合!」で、ちょっと違和感を感じた部分があったんだ。
アイ高野がドラムをたたかずに、スティックだけをにぎりしめて歌ってたんだ。
左手にマイク、右手にスティック。
空間を空打ちするスティックが妙にむなしくて…
まるで猿踊りのような哀しさを感じていたんだ。
おまえのすべてを!
で、例によってスティックを誰かのハートを突き刺すしぐさをするんだけど…
妙に力なく、スティックの先が虚空をさしているように感じられて…
ビデオでそのシーンを今見直したら…
急に涙が出てきちゃった…
報道によるとこの番組を収録した後、アイ高野は体調を崩したらしい。
最初の打ち合わせではスティックを使うのは
おまえのすべてを!
のところだけだったらしいんだ
でも、ワンフレーズ歌ったところでポケットからスティックをまさぐりだして…
打ち合わせにはないドラムをたたくしぐさを、最後まで続けて…
これが最後の力をふりしぼった演奏だったんだと思うと
泣けてくる…
この最後の演奏
テレビのブラウン管を通した若き日の演奏
カコちゃんの思い出とともにずっと忘れない…
合掌…
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