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2006.03.09

「Jポップとは何か」 商品化される音楽

img299 「Jポップ」

日本のポピュラー音楽がこうよばれるようになってから、もうずいぶんたつような気がします。

CDを買いに行くと、邦楽はみんな「Jポップ」でくくられています。演歌や民謡、アニメなんかは別ですけどね…

以前は「ニューミュージック」でくくられていた歌手も…

もっと前ではフォークソングでくくられていた歌手も…

へたすりゃ、グループ・サウンズなんかまでも…

みんな「Jポップ」になっています。

正直言えば、不愉快な気分です。

音楽産業の側の都合で、すべてを統合されたような気がするんです。

フォークソングがニューミュージックに集約されてきた歴史も、素直に受け入れられなかったくらいですからね…

それを何の抵抗もなく「Jポップ」なんて言葉に位置づけられるなんて!

1970年代の音楽シーンの葛藤は一体なんだった!

ついでに言えば、今はミュージシャンのことも歌手とは呼ばないそうです。

「アーチスト」だって

著者・烏賀陽弘道氏(うがやひろみち)は1963年生まれのジャーナリストだそうです。

著者の青春時代はまさにJポップという名が生まれたころです。

Jポップの「アーチスト」たちと世代が重なるにもかかわらず、

烏賀陽氏は「Jポップ」・音楽産業について客観的に検証をしています。

内容も多岐にわたり、かつ深い分析がされています。

好感が持てる労作。

とても紹介しきれるボリュームではないので、目次だけ列記します。

Ⅰ 「J」の時代のポピュラー音楽

物質よりも心のゆとりを求めた80~90年代。海外の音楽に追いつくことが命題だった。
Jリーグによって「J」はブランド化し定着していった。

Ⅱ デジタル化は何をもたらしたか

CDがレコードに取って代わり、アナログからデジタルへの大転換が進んだ。
これに付随して楽曲もデジタル機器を駆使して簡単に作れるように
コストダウンと大量生産によって、「音楽が消耗品」の時代に
楽曲の個性が失われていく…

Ⅲ テレビとヒット曲

テレビ・タイアップが全盛に…
CMに必要なのは15秒。15秒に集約される曲作り。全体としての楽曲はちぐはぐに…?
CMが流されている期間と、CDが売れる期間が一致し、曲の短命化に拍車。

Ⅳ 「ココロ」の時代の音楽受容

カラオケ全盛時代。バンドブーム。聞き手は自己表現のためにCDを買う。

Ⅴ 日本という音楽市場のかたち

異常な音楽輸入国・日本。日本から輸出される音楽は1%にみたない。
極端な国内市場依存の体質

Ⅵ Jポップ産業の挫折 -急成長の10年が終わって

CDが売れなくなった。テレビ・タイアップも飽和状態になり威力を失う

僕はJポップとよばれる最近の音楽を聴いていると、どうしようもない疲労感を覚えます。

打ち込みで音を重ねて作った音は分厚く、迫力満点ではあります。

きらりと光るフレーズもあります。

いいなと思う曲だってたくさんあります。

でも、ずっと聞いていると息苦しくなってくるんです。

なぜか、やすらげない…胸にストンと落ちてこない…

そんな曲が多くて、疲労感を覚えます。

年のせいかもしれません。

長年音楽をやってきたため、受け入れられるものとそうじゃないものが固まってしまったのかも…

この本をよんでいて一番思ったことは、僕が親しんできた音楽と「Jポップ」はまったく異質なものなんだということです。

音楽の成り立ち、作られ方からしてまったく違う。

曲作りのスタンス、立脚点が根本的に別ものと思えます。

取り入れようとしても、無理なのかもしれないなって気がします。

僕もシーケンサーを使って曲作りをすることもあります。

でも、結局は昔ながらのアナログチックな使い方になってしまいます。

ギターの変わりにシーケンサーにコードを打ち込むだけの話でね…

★今はまだ消化不良ですが、自分のやりたい音楽の立ち位置と、Jポップとの関わりについていずれ明確な答えを出そうと思っています。

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コメント

こんちは!!
打ち込みやってま~す。^^
私がシンセを買った時の基準はピアノの
音質。
そういかに生音に「近い」を基準にしました。

しかし若いときは打ち込みサウンドに興味を持ち
シーケンサーも買い、そうするとエフェクター、ミキサー、もう一台シンセ!!

キリが無いどころか、演奏する楽しさを失いました(笑)

 その事に気が付いた私はFギターを再び
始め、生演奏の楽しさを思い出しました。

もともと独り暮らしを始めた時にピアノの
代わりにかったシンセと言う事も思い出しました。

 事情により今は電子ピアノだけどやっぱり楽器を
演奏できるのだから、音楽は生演奏が楽しい!!

技術が云々より単純に演奏出来る事が楽しい。

上手く言葉に出来ません(涙)
きっと弾きがたりないのかな^^

投稿: しば | 2006.03.09 07:09

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