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2006.02.21

三上寛 怨歌(フォーク)に生きる

mimamikan 三上寛を初めて聴いたのは

ナターシャ・セブンの「宵よい山コンサート」にゲストで出演しているレコードでした。

「1コードの神様」と紹介されて登場した三上寛…

あまりの激しさ!

あまりの非音楽性に

ぶっ飛びました…

どんな歌も1~2個のコードで押し通してしまう歌は…

まさに 「1コードの神様」でした。

あまりの激しさ、非音楽性に度肝を抜かれ、強烈な印象をもった僕でしたが、

その後、三上寛の歌を聴くチャンスはありませんでした。

自分の方向性とは違う

それが正直な感想でした。

そのためか、三上寛を追いかけることもなく20年が立ちました。

去年NHKの衛星放送で三上寛と再会しました。

井上陽水を座長として「フォーク第一世代」のメンバーが集まった番組でした。

小室等、高田渡、加川良、友部正人など草々たる面々です。

三上寛は20年前のまま おっさんになって登場。

強烈な個性で仕切りまくります。

ところが、ほかの面々もまた強烈な個性の持ち主。

三上の強引さに高田渡が激しく反発。

見ている方としてはハラハラしながらの展開でした。

30年後の再会を約して番組は終了しましたが、高田渡はこの数ヵ月後帰らぬ人となりました。

この番組で三上寛に好印象を持ちました。

頑固親父の意地が、単なる頑迷ではなく

50年以上にわたる生き方を通して、にじみだしてくる確信のように思えました。

だからこそ、同じ頑固オヤジ高田渡とぶつかったんでしょうね。
この二人、ぶつかりながらたがいに認め合ってるのが感じられて面白かった…

「怨歌(フォーク)に生きる」はこの三上寛の自伝本です。

青森の小泊という貧しい漁師町に生まれ育った三上寛は、

多感な高校時代に寺山修司の詩に出会い大きな影響を受けます。

そして詩人の道を模索し始めます。

警察学校を中退後東京に出、職や住まいを転々としながら詩人たらんともがくのですが…

中津川の「フォークジャンボリー」に飛び入りしブレイク!

本人の詩人たらんとする思いとは別に、

まわりからはフォークシンガーとして認知されます。

遍歴をくりかえすうちに、

三上寛自身も歌の持つ力を信じ始め独自の世界を築いていきます。

アナーキーで破壊的とも思える三上寛の歌

怨み、つらみ、人間の哀しみが

三上流の哲学に昇華して

うめこまれているように思います。

「怨歌(フォーク)に生きる」

この本は、彼の音楽論、現代詩論としても興味深い内容になっています。

でも、なによりも…

三上寛という一人の男が生きてきた道のりを

理屈抜きで感じ取りたい…

そう思わせる本でした。

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