大航海 レキオス
人の心が憎しみや悲しみを生み出すものなら
それを希望や愛に変えるのも人の心
私の心の願い…
歌うって、きっとそういうことなんだろう
人の命には限りがあるもの…だからこそ、心のこもった歌をうたうことが
命の歌に変えられる…
それが…沖縄の心
現代版組踊「大航海 エキオス」というDVDを観ました。
舞台は500年ほど前の沖縄。
そのころの沖縄は大航海時代とよばれ、海を介して東南アジア諸国とのつきあいが頻繁だったそうです。
また同時に沖縄諸島にはいくつかの王国があり、同時に琉球王に厳しく支配されていたそうです。
物語は航太少年が行方不明になった船乗りの父を探しに旅に出て、この時代にタイムスリップするという設定です。
航太は仲間たち(沖縄の伝説上の人たち)と旅をかさねた末やっと父親にめぐり合えることができます。
ところが父親はその時琉球王に脅かされていた王国の指導者として、琉球王と戦う身に…。
父は航太におもちゃのサンシンを託します。
自分はここに残って人々とともに戦う。
それが沖縄の心だというメッセージとともに。
長い時間旅を続けるうちに航太は、人々にアカインコと呼ばれるようになったようです。
アカインコというのはサンシンの創始者とよばれた伝説の吟遊詩人。
父におもちゃのサンシンを託されたとき航太は自分の使命を悟ります。
それが、冒頭のセリフにつながるわけです。
脚本の平田大一は沖縄の歴史を現代的な視点で見直し、本来の沖縄の姿を今に伝えていこうとしているようです。
そのために、過去と現代を交錯させた脚本を書いているとか。
その意図は見事に成功していると思いました。
舞台演出も、光と影の使い方がみごと!
逆光によるシルエットと、大きな旗をたなびかせそこを透過する光の織りなす妙!
レキオス・バンドの演奏にあわせた光の変化など実に巧み。
この芝居は「沖縄の心」がテーマです。
これは沖縄にとどまらずもっと普遍的な祈りにつながるんじゃないかと思います。
もちろん航太は今の世にアカインコの生き方を伝えていくことでしょう。 自分の人生を通して… 僕もまた、航太になれればと思います。 人の心が生み出す
悲しみや憎しみを
希望や愛に…
命の歌を通して…
最後にDVDを貸してくださったエフ工芸のmarikoさんに感謝します。
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コメント
DVD見てくださって、とても暖かいコメントをありがとうございました。
折があったらぜひ、平田大一さんの舞台も見てください。……とても嬉しかったで~す。
(^^♪ ありがとうございました。
投稿: mariko | 2006.01.19 23:18